ふらいんぐうぃっち(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『ふらいんぐうぃっち』とは、2012年より講談社「別冊少年マガジン」で連載された石塚千尋による漫画の事である。主人公の魔女、木綿真琴(こわたまこと)が修行のため横浜から青森の親戚の家やって来る。居候先の倉本家で高校生活を送りながら魔術の勉強をしたり、他の魔女や異世界の住人と関わりと通じて一人前の魔女としての修行に励む、日常系ほのぼのファンタジー。
『ふらいんぐうぃっち』の概要
『ふらいんぐうぃっち』とは、2012年から「別冊少年マガジン」で連載をしている漫画である。
青森県を舞台に、新米魔女の木幡真琴を中心に、姉の茜、居候先の倉本家の人々や他の魔女、「あちら側」と呼ばれる別世界の住人達との出会いと交流を通して一人前の魔女を目指し修行を続けるほのぼの日常系ファンタジー作品。コミックス裏表紙に「青森で魔女修行中」というキャッチコピーが印刷されている。青森県弘前市とモデルとしている為実在する名所や場所などが数多く登場する。その為に聖地巡礼と称する観光地巡りが可能。2016年4月に全12話でアニメ化もしている。アニメ化を記念して、2016年4月にラッピング電車の運行や記念切符などが発売された。また、弘前市の広報の表紙に真琴、千夏が起用されたりと町おこしにも貢献をしている。
『ふらいんぐうぃっち』のあらすじ・ストーリー
青森に引っ越す魔女
魔女の木幡真琴は15歳で1人前とされるしきたりに従い、独り立ちの為に家を出ることになった。しかし両親から「今の時代、魔女は色々不安定だからせめて高校は出て欲しい」と言われ、横浜から青森の親戚である倉本家に居候をする事に。
居候先の倉本家のおじさんとおばさん、そして同学年の圭は真琴が魔女だということを知っている。小学生の千夏だけは知らされていなかったが、箒で一緒に空を飛んでからは真琴に懐くようになった。
真琴は圭や千夏、同級生の石渡那央と畑で野菜を作ったり、山へ山菜を採りに行ったりして様々なことを学んでいく。
犬になった犬養
ある日、圭や千夏と桜祭りに出かけた真琴は、占い師をしている先輩魔女の犬養に出会う。犬養は1年前に真琴の姉、茜から魔術薬のチョコを食べさせられ、日の出ている間は犬の獣人の姿に変化するようになったという。姉の失態の責任を取るとして、真琴が解呪の薬を作ったものの、それを口にした犬養は獣人から正真正銘の犬になってしまった。
幸いすぐに元の獣人の姿に戻った。そこに茜がやってくる。すかさず薬を飲ませた事を責める犬養だったが、茜の証言で酔った犬養が自らチョコを食べたことが発覚。犬養は騒がせたことを謝罪して帰っていった。
魔女見習い
真琴や茜が魔術を使用するのを見て、好奇心旺盛な千夏が「魔女になりたい」と言い出した。普通の子が魔女になるのは大変で、茜は難色を示した。しかし千夏の母が許可したこともあって「まずは魔女見習いとして、魔女の世界を知ることから始めよう」と提案し、千夏は魔女見習いとなった。
喫茶コンクルシオ
茜に「この近くに美味しいケーキを出してくれる魔女の喫茶店がある」と教えられ、真琴は挨拶もかねて圭と千夏とともに喫茶店に向かう。地図を頼りにたどり着いたそこは廃墟だったが、それは魔法がかかっているからだった。正しい手順を踏んで魔法を解き、綺麗な建物の中に入ると誰もいないにもかかわらず、お冷が出てきた。
茜曰く「幽霊が店員をしている」とのこと。真琴は怖がる圭のために幽霊を見えるようにしたが、恥ずかしがり屋の幽霊は顔を隠してしまった。
真琴たちが寛いでいると喫茶店のオーナーが帰ってくる。真琴がオーナーの娘、椎名杏子(しいなあんず)をオーナーの凄腕魔女だと勘違いする一幕もあったが、無事に挨拶を済ませることができた。
上級魔女に報告
真琴にはアキラという担当の魔女がいる。アキラは魔女協会の人で、真琴や犬養の面倒を見ているのだ。
彼女に修行の報告をするために夜中に出かける真琴。久しぶりにアキラと会った真琴は会話が弾む。その中で「何だか遊んでるだけの気がする」と言うが、アキラは「楽しい人生が魔女を育てる」として真琴を肯定した。
浜辺兎のハマベー
アキラへの報告から帰る途中で犬養と会った真琴は、海で浜辺兎という生物と遭遇する。ハマベーと名づけられた兎は真琴についてきて、倉本家までやってきた。倉本家では千夏と仲良くなり、帰り際に彼女に友情の証としてハマベーは自分の歯をプレゼントした。
雨師の子
喫茶コンクルシオで寛いでいる真琴のもとに、アキラからの仕事が舞い込んでくる。仕事の内容は子守りだった。コンクルシオでよもぎという男の子を預かっていると、突然寂しさを感じたよもぎが泣き始めた。彼が泣くのに合わせて天井から大量の水が降ってくる。よもぎは「雨師(うし)」という雨を司る神様の子どもで、まだうまく力をコントロールできないのだった。
真琴はコンクルシオのオーナーと協力し、雨でプールを作ってよもぎをなだめて仕事を無事に終えた。
魔女見習いの魔法
ある日、真琴の魔法を見ていた千夏が「早く魔法を使えるようになりたい」と言った。その時、ハマベーからもらった歯が急に大きくなり始めた。犬養の助力で歯を元の大きさに戻し、活性化したマナ(魔法の燃料)を指輪に収めると、指輪がひとりでに動き出して千夏の指にはまった。千夏は指輪によって、指から水鉄砲を撃つ魔法を身に着けたのだった。
魔女の先輩
千夏の初魔法からしばらくして、突然真琴と茜の使い魔の猫、チトとケニーが真琴の通う学校にやって来た。チトとケニーが校内放送を使ったことで、先輩魔女の鹿角小夜(かづのさよ)が注意しにやってくる。その日の夜、真琴がアキラに紹介された仕事に向かうとその場に小夜がいた。真琴は小夜とともに商店街で起こる不可思議な出来事を解決した。
呪解薬
茜は獣人となった犬養を治すため、中国に行き呪解薬という薬を作ってもらった。早速真琴とともに犬養の家に行く茜。まずはテストで薄めて飲むと、無事に犬養が元の姿に戻る。「これで不便な生活とはおさらばだ」と犬養は原液を飲もうとするが、そこに彼女の甥がやってきて「犬養がいない」と騒ぎ出す。犬養の甥は獣人の彼女を慕っており、人間に戻った犬養のことは偽物だと言う。甥に嫌われたくない犬養は、原液が飲めないのであった。
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目次 - Contents
- 『ふらいんぐうぃっち』の概要
- 『ふらいんぐうぃっち』のあらすじ・ストーリー
- 青森に引っ越す魔女
- 犬になった犬養
- 魔女見習い
- 喫茶コンクルシオ
- 上級魔女に報告
- 浜辺兎のハマベー
- 雨師の子
- 魔女見習いの魔法
- 魔女の先輩
- 呪解薬
- 魔法の属性
- 『ふらいんぐうぃっち』の登場人物・キャラクター
- 木幡家
- 木幡真琴(こわたまこと)
- 木幡茜(こわたあかね)
- 倉本家
- 倉本圭(くらもとけい)
- 倉本千夏(くらもとちなつ)
- 倉本奈々(くらもとなな)
- 倉本啓司(くらもとけいじ)
- コンクルシオ
- 椎名杏子(しいなあんず)
- 杏子の母
- ひな
- 魔女
- 犬養トワ(いぬかいとわ)
- アキラ
- 鹿角小夜(かづのさよ)
- 使い魔
- チト
- ケニー
- アル
- オロル
- ブーバ
- その他
- 石渡那央(いしわたりなお)
- 春の運び屋さん
- 夏の運び屋さん
- 新聞屋さん
- ミヅハ
- ヨモギ
- リー
- ミワ
- りゅう
- 浜辺兎 / ハマベー
- ナルナル
- 『ふらいんぐうぃっち』の用語
- 魔女
- 魔女協会
- 魔法
- 魔術
- 使い魔
- マナ
- ほうき
- マンドレイク
- くじら
- 魔具(まぐ)
- オルゴール
- 可視化軟膏(かしかなんこう)
- 呪解役(じゅかいやく)
- 魔女のすゝめ
- 魔女の小指
- あちら側の人たち
- 『ふらいんぐうぃっち』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 圭「どんな子か…そうだなぁ。奇々怪々ってかんじ?」
- 真琴「理想は周りの人の役に立って自分のためにもなる魔女になる…ですかね」
- 千夏「いいんですか…なにも努力してないですけど…」
- 人に戻る予定が完全なる犬に
- 『ふらいんぐうぃっち』の聖地巡礼
- 弘前城
- 石場家住宅
- 藤田記念庭園洋館
- 相馬アイスクリーム商店
- 『ふらいんぐうぃっち』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ふらいんぐうぃっちとねぷたがコラボ
- 弘前城さくら祭りでコラボポスターに起用
- ふらいんぐうぃっちの舞台を巡るmapが登場
- 『ふらいんぐうぃっち』の主題歌・挿入歌
- ・オープニング:miwa『シャンランラン feat.96猫』
- エンディング: 木幡真琴(篠田みなみ)&倉本千夏(鈴木絵理)『日常の魔法』