この音とまれ!(アニメ・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ
『この音とまれ!』とは作者アミューの連載デビュー作であり、集英社の『ジャンプSQ.』において2012年から連載されている人気作品。2019年4月にアニメ化が決定した。中学生時代に親に捨てられて荒れた日々を過ごしていた主人公が、箏職人である祖父に引き取られたことで箏を通じて人間の温かみを知る。その後、祖父が創立したという箏曲部がある高校に入学した主人公が、廃部寸前の箏曲部を断ちなおし仲間と共に「目指せ全国一位!!」を掲げ邁進していく物語。
初登場時:1年生/15巻以降:2年生
珀音高校箏曲部の部員でお昼寝が好きのマイペースな男の子。音の正解を奏でる能力を持っている。
幼い頃から何となく箏を弾くことができ、いつしか楽譜を見る・曲を聴くだけで曲の意図が汲み取れてしまうようになる。
完璧に弾けてしまうことに本人はつまらないからきらいと話している。
愛の演奏を聴いた際に「君の音おもしろい」と愛に興味を示しており、澪は仲良くしようと近づくが言葉数が足りず愛に警戒されてしまう。
『この音とまれ!』の用語
鳳月会
箏の世界では知らない者がいないとまで言われる名門。さとわの実家。
さとわの父親である家元が他界し、一は衰退しかけたものの、家元を継いだ母の威厳と、さとわの努力により今も鳳月会の名は健在している。
主に幼い子に力を入れて箏の指導をしていると思われ、さとわが小学生くらいの幼い子どもたちに対して『鳳月会の精鋭』と呼んでいた。
十七絃(じゅうしちげん)
17本の絃を使い演奏される箏。
通常使われている13本の絃よりも大きく、低音域の楽器。
高校生関東邦楽祭
東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、群馬、栃木の1都6県で行われる大会。
団体(人数制限なし)と個人の2つの種目があり、各県(都)からそれぞれ優秀賞を決めた後、そこから最優秀賞を決める。
全国箏曲コンクール
箏の世界において注目度が1番高い大会。
さとわはこの舞台で『八重衣』を弾く予定だったが、母への気持ちを込めた曲(後に天泣と名付けられる)を弾いて失格になり、晶が1位を獲得した。
『この音とまれ!』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
「箏曲部の新入部員なんです」
箏曲部の部室を居所にしていた不良たちが、愛に部室を奪われたことに腹を立て復讐を企てた。
愛の祖父が襲われた事件の再現をするべく、不良たちは愛がいない時に箏曲部を襲い、部室にいた武蔵に暴力を振るう。
その後、愛が部室に訪れた時には荒れた部室に倒れている武蔵しかおらず、訳を聞こうにも駆け付けた教師に校長室に連行されてしまう。
教頭に箏曲部にいた理由を尋問される愛だったが、部員として認めてもらえていない上、に祖父の事件同様に何を言っても信じてもらえないと考え黙秘を続けていた。
そこに駆け付けた武蔵は愛の隣に並び、愛は箏曲部の部員だと話す。
自分のことを助けに来てくれたことに気づいた愛は、武蔵が生前に自分を信じてくれた祖父と重なり、この一件以降武蔵を心から信頼し始める。
箏と龍
箏は龍を見立てて作られたものだという。そんな箏には「龍は結ばれない二つの存在をつなぐ」という謂れがあった。
部活の存続をかけて演奏する『龍星群』は、それを曲にしたもので「弾く人と聴く人の心をつなぐ」曲想を練ることで、バラバラだった箏曲部の思いはひとつになった。
「出来るまでやっていいっすか!」
晶に典型的な努力型と評価される一方で、可哀想なくらい平凡と印象付けされてしまった実康は、『天泣』の練習をする際に愛とさとわと組むことになる。
箏の才能を秘めた愛と、天才少女のさとわに挟まれる実康は、2人の音につられてしまいうまく練習することができずにいた。
何度も同じところでつまずいてしまうことに焦りを感じている実康に気づいた晶は、別のパートの別のパートの練習をすすめようとした。
しかし愛とさとわは、みんなで上手くなりたいと考え納得できるまで付き合うと決め、実康も2人の気持ちに嬉しく思いとことん練習することにした。
その姿に晶は、幼い頃にコンクールで1位を取り続けた兄が「できるまでやったらできたよ」と話したことを思い出し、兄と箏を心の底から好きだった時を思い出し涙を流した。
「ただいま!」
鳳月会を守るために威厳のある家元と化したさとわの母は、さとわを鳳月家の家元として育てるために母としての心を失くしてしまった。
母を鳳月家の家元としての重圧を守るため努力を重ねたものの、娘として接してもらうことのできないさとわは、母の心を取り戻すため箏を弾いた。
しかし母の心は戻ることなく、絶望したさとわは箏を弾くことをやめてしまった。そのことに激怒した母はさとわを鳳月会から破門してしまう。
以来さとわに関心を持たなかったさとわの母だったが、晶からさとわの現状を聞き、全国大会予選に足を運ぶ。
時瀬高校の演奏を聞いたさとわの母は、心から楽しそうに演奏するさとわを見て、楽しく箏を弾いてた頃を思い出す。
再び母と子の関係を築きたいと考えたさとわの母が、さとわを家に迎え入れたとき、さとわは心から笑うことができた。
『この音とまれ!』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
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目次 - Contents
- 『この音とまれ!』の概要
- 『この音とまれ!』のあらすじ・ストーリー
- 時瀬高校箏曲部
- 関東邦楽祭
- 全国大会への決意
- 全国大会予選
- 新入生入部
- トラブル続きの練習の日々
- 久遠の過去
- 宇月との再会
- 『この音とまれ!』の登場人物・キャラクター
- 時瀬高校
- 久遠 愛(くどお ちか)
- 倉田 武蔵(くらた たけぞう)
- 鳳月 さとわ(ほうづき さとわ)
- 足立 実康(あだち さねやす)
- 水原 光太(みずはら こうた)
- 堺 通孝(さかい みちたか)
- 来栖 妃呂(くるす ひろ)
- 由永 侑(よしなが あつむ)
- 百谷 名都(ももや なつ)
- 滝浪 涼香(たきなみ すずか)
- 堂島 晶(どうじま あきら)
- 高岡 哲生(たかおか てつき)
- 姫坂女学院
- 凰 かずさ(おおとり かずさ)
- 明瞭高校
- 桐生 桜介(きりゅう おうすけ)
- 永大付属高校
- 宮 千太朗(みや せんたろう)
- 珀音高校
- 神崎 澪(かんざき みお)
- 『この音とまれ!』の用語
- 鳳月会
- 十七絃(じゅうしちげん)
- 高校生関東邦楽祭
- 全国箏曲コンクール
- 『この音とまれ!』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「箏曲部の新入部員なんです」
- 箏と龍
- 「出来るまでやっていいっすか!」
- 「ただいま!」
- 『この音とまれ!』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 物語の主人公
- 初心者ポイント
- 家族作曲
- 『この音とまれ!』の楽曲
- 龍星群
- 六段の調
- さくらさくら
- 虚龍譚
- セピアの風に
- 久遠
- 二つの個性
- 百花譜
- さらし風手事
- 堅香子
- 天泣
- この音とまれ!時瀬高校箏曲部楽曲CD