カードファイト!! ヴァンガード 2018（第24話『櫂』）のあらすじと感想・考察まとめ

「カードファイト!! ヴァンガード 2018」第24話『櫂』のあらすじ・ストーリー

アイチ「あなたにかかる黒い呪縛を切り捨てる！」
レン「先導アイチ…、まぶしいな…」

アイチの最後のアタックでレンはダメージ6となり、アイチが勝利する。勝利に自分でも驚くアイチ。

レン「強いな…先導アイチ。PSYクオリアを手に入れてから、私は勝てるようになった。勝てるようにはなったけど、代わりにしびれるような真剣勝負を失くしていった」
アイチ「…レンさん」
レン「でも、君とならまた…」
アイチ「櫂君もでしょ？」
レン「そうだな…、櫂や君となら、僕もまた…」
テツ「僕！？」
レン「僕もまた、本気のファイトができるようになるかもしれない…」

レンがこれまで「完璧な自分」を演じるかのように使ってきた「私」という一人称を、かつて使っていた「僕」に戻したことにテツは驚く。

翌日、PSYクオリアの反動で熱を出したアイチは学校を休むことになった。エミはアイチの様子がおかしいことから、またいじめられているんじゃないかと心配するが、アイチの母はアイチが楽しそうにしていると心配していない。

そのころ、櫂も学校を休んでいた。三和が櫂の家を訪れると、櫂は学校をさぼってデッキを作っていた。

櫂「俺は…最低だ」
三和「何をいまさら」
櫂「アイチに、カードを、ヴァンガードを捨てさせようとした」
三和「アイチのことを考えての言葉だって、みんなわかってるさ。気にするな。お前はアイチたちの先導者、ヴァンガードなんだ。いつもあいつらの先に立って導いてくれる。アイチやレンだって、お前がいなければ『最高のリア王』なんて…、」
櫂「PSYクオリア」
三和「あ、そう、それ。その能力に目覚めることもなかったんだ。間違いなくお前は、ヴァンガードだ」
櫂「そう思うか…」

自分が、レンが道を踏み外す原因ではないかと思い詰める櫂に対し、三和は徹夜でファイトしようと持ち掛ける。

翌日、回復したアイチは学校へ行く。教室ではアイチの心配をしていた森川たちが、アイチがレンとの勝負に勝ったという話を聞きつけ、アイチの周りに群がる。その様子を見たクラスの女子たちは、アイチが以前と比べて明るくなったと感じる。

放課後、櫂と三和がカードキャピタルに行くと、アイチがカムイや森川、シン達と談笑していた。櫂は、久々にアイチにファイトを申し出る。

アイチと櫂のファイトに仲間たちも注目する。

ミサキ「前にこの二人が対戦した時、アイチは初心者で、手つきもおぼつかなかった」
三和「へへ、そうだったな。それが今や、誰もが認めるファイター。堂々としたもんだ」
ミサキ「あの時は初心者のアイチが勝った」
三和「櫂トシキの底力をなめんなよ」

櫂のターン。櫂のアタックでアイチはいきなりダメージ2になってしまう。

アイチのターン。アイチは「ブラスター・ブレード」にライド。アイチのアタックで櫂もダメージ1となる。

エミ「アイチって、最初に櫂さんからカードをもらったんですよね」
三和「ああ、いまもアイチが使ってる『ブラスター・ブレード』は、小学生の時にな」
エミ「そんな前に！？ どういう関係なの？」
三和「ん？ そうだな。最初に会ったときは友達で、次に会ったときは師弟みたいなもんだな。今となっては、ライバルだ」

櫂のターン。アイチはPSYクオリアが発動し、カードの声が聞こえるようになる。今はフーファイターとの勝負じゃないと、アイチはPSYクオリアを抑え込もうとするが、櫂は「オレは本気のファイトをしたんだ。余力を残したままで、俺に勝てると思うなよ！」と、アイチにPSYクオリアを使うように促す。

櫂はアイチのリアガードを退却させると、一気にアタックを仕掛ける。アイチは完全ガードをするが、櫂はクリティカルトリガーを引き、アイチをダメージ4にする。

櫂「たとえ相手がPSYクオリアなんて厄介な力を持っていたとしても、俺は勝つ！」
エミ「怖～い」
カムイ「どうしたんです、エミさん！？」
エミ「櫂さんって、どうしてあんなに勝つことにこだわってるの？」
カムイ「どうしてって言われても……」

エミの言葉で、櫂は自分が勝つことにこだわるようになった理由に思いをはせる。

櫂が小学生の頃、いつも通り三和と遊び、家に帰ったが誰もいない。やがて親戚がやってきて、櫂の両親は会社の金を持ち逃げして姿をくらませたと告げられる。
両親が失踪し、人に預けられることになった櫂。だが、どこの家に行っても、表面的はやさしく接してくれるが、本音では櫂のことを厄介に思っていて、櫂はいろんな家をたらいまわしにされるようになる。大人がかけてくれる優しい言葉はどれも嘘ばかり、櫂はそう感じるようになっていった。

何番目かの引っ越し先でカードショップに立ち寄った櫂。ファイトで勝利し、「お前強いな」と声をかけられる。ここではだれもが本気で語りかけてくれる、そう感じた櫂にとって、ヴァンガードファイトが唯一の居場所となり、「本気のファイト」を追い求めるようになった。

常に本気のファイトを追い求めるようになった櫂。やがて強くなりすぎた櫂に挑む者はいなくなり、いつしか「孤高のファイター」と呼ばれるようになっていった。

「カードファイト!! ヴァンガード 2018」第24話『櫂』の感想・考察