スペースバグ(第6話『みつばちエレンの秘密/目覚めた巨影の正体』)のあらすじと感想・考察まとめ

再び起きた砂嵐のおかげで、不時着したストークの場所を見付けることができたミッジたちは、みつばちのエレンも一緒に地球へ行こうと誘う。しかし、エレンの答えはノーだった。死んでいった両親や仲間たちを残してここを離れられないのだ。エレンと別れたミッジたちだが、掃除ロボットのプランツバスターがエレンの家を襲うと分かり、助けに向かう。
今回は「スペースバグ」第6話『みつばちエレンの秘密/目覚めた巨影の正体』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

「スペースバグ」第6話『みつばちエレンの秘密/目覚めた巨影の正体』のあらすじ・ストーリー

エレンの家を訪れたミッジ(左)、ハカセ(中央)、マルボ(右)

バグバスターを倒したエレンに自己紹介したミッジ、ハカセ、マルボは、彼女の家に招待された。それは砂漠に囲まれた木の上にある平屋で、ベッドとテーブル、ベンチ風の椅子、そして窓もあった。エレンがコップを差し出す。
エレン「はちみつよ」
マルボ「はちみつだって!」
ハカセ「一度は味わってみたかった!」
ミッジ「地球以外で出会えるなんて!」
喜ぶ三匹を見て、笑顔になるエレン。
エレン「あなたたち、パスファインダーの一員?」
パスファインダーとは、地球に見切りをつけて宇宙の新天地を目指した、選ばれし開拓生物のことだ。ミッジは自分たちが実験用生物で、宇宙ステーションを脱出し、地球に帰ろうとしていると説明した。エレンの表情が変わる。彼女の両親は言っていたのだ。地球は、ハチにとって住み難い場所。だから、この惑星への移住計画に喜んで参加したと。
ハカセ「まさか、ここは惑星E2」
E2は、地球とほぼ同じ大気構成と重力を持った惑星で、テラフォーミングが行なわれていた。草木を植えて海を作り、地球そっくりの惑星に作り上げるのだ。その計画の初期段階として、みつばちは連れて来られた。
エレン「私の両親たちは、その最初の部隊に選ばれたパスファインダーなの。でも恐ろしい事故が起こった」
気候をコントロールしようとした有人衛星の墜落。天候が悪化し、砂漠化が進んだ。砂嵐のせいで補給船が墜落、格納されていたバグバスターが出て来て、両親も仲間たちも殺されてしまった。それ以来、一人でここに住んでいる。しかし彼女は、新たなパスファインダーが来るからと安心していた。父親がそう言い残したのだ。
ミッジ「来るわけないよ」
思ってもみない言葉に動揺するエレンにハカセは、宇宙開発を担ってきたクワティ社が事業から手を引き、あらゆる計画が凍結されてしまったと教える。
ハカセ「いつまでも、ここにいたって無駄だ。地球へ戻ろう」
エレン「地球は空気も汚れていて、人間の作った建物ばかりなんでしょう?」
ミッジ「そういう所もあるけど、そうじゃない所たくさんあるよ。見たことないのかい?」
エレン「ないわ。私はここで生まれて、ここで育ったから」
青い空に綺麗な水。森も草木もたくさん残っていて、ビルばかりではないと語るミッジに、彼女は反抗する。
エレン「私は地球になんか絶対戻らないから!あなたたちも、こんなユスリカの言うことなんか信じないで、ここに残った方がまだマシよ」

カトー(左)、イトー(中央)、人質のエレン(右)

その時、長い舌がエレンを巻き込んだ。イトーとカトーが登場する。エレンを人質に取られたミッジたち。
イトー「助けたければ、下に飛び下りろでゲロ」
木の下ではゲロッパとハンプティが、ミッジたちを待ち構えていた。エレンが尻から針を出し、イトーを刺す。痛さで掴んでいた腕をはなすイトー。自由になったエレンは、イトーを木から突き落とした。次はカトーだ。カンフーで応戦するカトーを、エレンは床板の無い空間へとおびき寄せる。落下するカトー。だが、カエルは諦めない。木を登るイトーとカトー。エレンたちは、口を下に向けた空きビンを落とし、イトー、カトー、ゲロッパをその中へ閉じ込めた。その時、砂嵐が発生する。吹き飛ばされるカエルたち。

死んだ仲間たちを想うエレン

砂嵐が過ぎ去ると、マルボが見覚えのある岩を発見した。ストークが不時着した所に間違いない。視界の妨げになっていた砂山が嵐で無くなったお陰で、見えるようになったのだ。
ミッジ「オレたちはこれから、あの岩の下にある宇宙船を目指す。もし良ければ、一緒に行かないか」
砂漠の一方を指して、エレンは静かに口を開いた。
エレン「あそこを見て」
それは墓地だった。
エレン「仲間たちが眠っている。そしてこれが、彼らの形見」
弓矢を取り出した。先端は針で出来ている。死んだ仲間の針だ。
エレン「彼らを残して、ここを離れられない。死ぬ時はここでみんなとって、決めているから」
ミッジ、ハカセ、マルボは、エレンを残して宇宙船へと向かった。

偶然当たった硬い物のお陰でビンが割れ、自由になったカエルたち。同時に宇宙船の扉が開く。硬い物は、ハッチを開けるスイッチだった。中へ入ったカエルたちは、宇宙食を発見する。たこ焼きもある。通路を進んだイトーが赤いボタンを見付け、何も考えずに押す。ロボットが起動した。大慌てで逃げるカエルたちには見向きもせず、ロボットは砂漠へと去って行った。

エレンの木を倒そうとするプランツバスター(手前)

オペレーションボットのバッテリー切れで立ち往生していたミッジたちの前に、カエルたちの所にいたロボットが現われる。
ミッジ「バグバスターだ!」
ロボットは彼らを攻撃することなく通り過ぎると、枯れ木をビームで燃やした。
ハカセ「あれはプランツバスターだ」
畑や森を人工的に作る時、植物も想定外の病気にかかったり、無駄な雑草や木が育つことがある。そんな植物を自動で掃除してくれるロボット、それがプランツバスターだ。
ミッジ「植物を殺すってことは」
ハカセ/マルボ「エレンが危ない!」
エレンの木を倒そうとするプランツバスター。折れた枝がエレンを直撃、気を失って途中の枝に引っ掛かる。飛んで助けに来たミッジが、エレンを発見。後から来たハカセとマルボがプランツバスターの気を引こうと、枝を拾って振り回す。
マルボ「こっちだよ」
エレンが引っ掛かっていた枝が折れた。地面スレスレの所で、ミッジがエレンを受け止める。彼女の大切な矢は、地面に散らばったままだ。
ハカセ「エレンの矢が!」
駆け付けたハカセが矢を拾い集めていると、落ちてきた枝が直撃、気を失う。プランツバスターが、ハカセの方へ移動をはじめる。
マルボ「危ない!」
糸を使って、ハカセを引き寄せるマルボ。目を覚ますハカセ。傾いたエレンの木は、プランツバスターを直撃。ロボットは破壊された。
ミッジ「よくやった、マルボ」
マルボ「エレンは大丈夫?」
エレンの手当てのため、彼らは彼女をストークへ連れて行くことにした。

「スペースバグ」第6話『みつばちエレンの秘密/目覚めた巨影の正体』の感想・考察

「スペースバグ」アニメ全話のネタバレ解説まとめ

renote.net

naoto12178
naoto12178
@naoto12178

Related Articles関連記事

スペースバグ(アニメ全話)のネタバレ解説まとめ

スペースバグ(アニメ全話)のネタバレ解説まとめ

『スペースバグ』とは、「タイムスクープハンター」で知られる中尾浩之による監督・脚本、「Mask Masters」や「Hello Carbot」で知られる韓国のアニメ制作会社W.BABAによるアニメ作品である。 舞台は広大な宇宙。主人公は小さな虫たち。人間が実験のために宇宙ステーションへ置き去りにした、昆虫たちの大冒険が描かれる。彼らは地球に帰ることができるのか。家族みんなで楽しめるファミリー向け作品だ。

Read Article

スペースバグ(第8話『ブラックホールの住人/銀河の果てのゴミため場』)のあらすじと感想・考察まとめ

スペースバグ(第8話『ブラックホールの住人/銀河の果てのゴミため場』)のあらすじと感想・考察まとめ

無事惑星を飛び立ったミッジたちだが、ストークは宇宙に浮かぶ丸い窓のようなものへ吸い込まれてしまう。それは人工ブラックホールだった。そこで彼らはクマムシのワンと出会う。ワンもまた、地球へ行くことを望んでいた。なんとかブラックホールを抜けた彼らは、ゴミ捨て場で虫らしきものを見かける。仲間を放っておけないミッジが偵察に行くが、その正体は虫ではなかった。 今回は「スペースバグ」第8話『ブラックホールの住人/銀河の果てのゴミため場』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

Read Article

スペースバグ(第11話『潜入!漂流ステーション/ネズミたちのオモテナシ』)のあらすじと感想・考察まとめ

スペースバグ(第11話『潜入!漂流ステーション/ネズミたちのオモテナシ』)のあらすじと感想・考察まとめ

漂流していた宇宙ステーションで、ハツカネズミたちと出会ったミッジたち。リーダーのベータは、農場で採れたフルーツでもてなした。彼らは、いなくなった人間の実験をずっと続けていて、しかもそれは自主的なものだった。そんなハツカネズミと思想の違いで対立するミッジの前に、人質にされたハカセ、マルボ、エレンが運ばれてくる。 今回は「スペースバグ」第11話『潜入!漂流ステーション/ネズミたちのオモテナシ』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

Read Article

スペースバグ(第2話『ゲロゲロ大騒動/重力はつらいよ』)のあらすじと感想・考察まとめ

スペースバグ(第2話『ゲロゲロ大騒動/重力はつらいよ』)のあらすじと感想・考察まとめ

バッテリー切れで酸素がなくなって死ぬ前に、宇宙ステーションから脱出することにしたミッジ、ハカセ、マルボ。脱出するには、スペースポートの補給船に乗る必要がある。それには、最上部へ行かなければならない。そんな彼らの前に、監視モニター越しに様子をうかがっていたアオガエルのイトーとカトーが立ちふさがった。捕らえられたミッジたちは、ゴライアスガエルのゲロッパのところへと連れて行かれる。 今回は「スペースバグ」第2話『ゲロゲロ大騒動/重力はつらいよ』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

Read Article

スペースバグ(第7話『動かぬストーク/補給船に迫る敵』)のあらすじと感想・考察まとめ

スペースバグ(第7話『動かぬストーク/補給船に迫る敵』)のあらすじと感想・考察まとめ

ミッジから地球や人間の話を聞いたエレンは、心変わりしていた。そして、ストークの壊れた部品の代替品を調達する役目を買って出る。さらに、自分も地球へ連れて行ってほしいと言い出した。代替品を手に入れるため、以前墜落した宇宙船に到着したエレンとミッジは、パイロットだった人間が謎の死を遂げていることに気付く。 今回は「スペースバグ」第7話『動かぬストーク/補給船に迫る敵』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

Read Article

スペースバグ(第4話『ミッション!船外活動/宇宙でオナラは厳禁なのだ』)のあらすじと感想・考察まとめ

スペースバグ(第4話『ミッション!船外活動/宇宙でオナラは厳禁なのだ』)のあらすじと感想・考察まとめ

宇宙船ストークに乗って宇宙ステーションから脱出したミッジたちは、地球を目指していた。その途中、宇宙空間にたこ焼きを発見する。ミッジがロボットで回収していると、ドクターハンプティで宇宙ステーションから脱出したゲロッパたちに見つかる。ハカセとマルボに助けられ、ミッジは無事ストークへと戻る。しかし今度はストークの航路制御システムにトラブルが発生し惑星に不時着する。 今回は「スペースバグ」第4話『ミッション!船外活動/宇宙でオナラは厳禁なのだ』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

Read Article

スペースバグ(第3話『開け!希望のトビラ/さらば宇宙ステーション』)のあらすじと感想・考察まとめ

スペースバグ(第3話『開け!希望のトビラ/さらば宇宙ステーション』)のあらすじと感想・考察まとめ

宇宙ステーションに彗星が急接近していた。スペースポートにたどり着いたミッジたちは、補給船に向かってタラップをのばすが、もう少しというところで停止してしまう。しかたなく自力で乗船する、ミッジとハカセ。しかし、マルボが「ダメだよ、ボクは行けないよ」と言いだし、ミッジは、なんとか説得を試みる。そのころゲロッパたちは、偶然、遭遇したドクター・ハンプティを利用しようとしていた。 今回は「スペースバグ」第3話『開け!希望のトビラ/さらば宇宙ステーション』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

Read Article

スペースバグ(第9話『電クイ虫撃退作戦/機械仕掛けの清掃員』)のあらすじと感想・考察まとめ

スペースバグ(第9話『電クイ虫撃退作戦/機械仕掛けの清掃員』)のあらすじと感想・考察まとめ

なにかで活躍したものが食べることができる、として残しておいたたこ焼きを賭け、ミッジ、ハカセ、マルボは、ストークに侵入した電クイ虫退治に乗り出す。しかし、電クイ虫とは別のロボットもストークに近付いていた。それは資源回収ロボットだ。ミッジたちが、オペレーションボットで対抗しようとするも力及ばず、エレンとワンは連れ去られてしまう。 今回は「スペースバグ」第9話『電クイ虫撃退作戦/機械仕掛けの清掃員』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

Read Article

スペースバグ(第12話『宇宙農場の正体/存在の耐えられないネズミ』)のあらすじと感想・考察まとめ

スペースバグ(第12話『宇宙農場の正体/存在の耐えられないネズミ』)のあらすじと感想・考察まとめ

ハツカネズミの策略にはまってしまったミッジたち。ミッジとワンはビン詰めにされ、宇宙へ放り出されてしまう。ミッジたちを追っていたゲロッパたちは、実験データを集積しているサーバールームにいた。電気を生産する実験のため食虫植物に食べられそうになるマルボだが、ハカセとエレンを助け出しストークへ戻ろうとする。 今回は「スペースバグ」第12話『宇宙農場の正体/存在の耐えられないネズミ』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

Read Article

スペースバグ(第1話『おはよう!ミッジ/失われた楽園』)のあらすじと感想・考察まとめ

スペースバグ(第1話『おはよう!ミッジ/失われた楽園』)のあらすじと感想・考察まとめ

地球から遠くはなれた宇宙ステーション。コオロギのハカセと、トタテグモのマルボは、新鮮な食べ物がある宇宙農場へ行くため、ネムリユスリカのミッジを長い眠りから起こす。飛ぶことのできるミッジの力を借りて、農場へたどりついたが、植物は枯れ果て、野菜も果物も見あたらない。ロボットのドクターハンプティによると、農場は現在可動していないという。原因は水分供給システムのポンプが停止したからだった。 今回は「スペースバグ」第1話『おはよう!ミッジ/失われた楽園』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

Read Article

スペースバグ(第10話『恐怖のリサイクル工場/ハンプティの新たな目覚め』)のあらすじと感想・考察まとめ

スペースバグ(第10話『恐怖のリサイクル工場/ハンプティの新たな目覚め』)のあらすじと感想・考察まとめ

ミッジたちを探していたゲロッパたちは、超次元ディスポーザーでストークを見付ける。だが資源回収ロボットに捕まり、ハンプティを産業廃棄物処理の作業員に改造されてしまう。資源回収ロボットの命令しか聞かなくなってしまったハンプティは、カエルたちの入った容器をベルトコンベアの上に運ぶ。その先には溶解炉があった。 今回は「スペースバグ」第10話『恐怖のリサイクル工場/ハンプティの新たな目覚め』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

Read Article

スペースバグ(第5話『サバイバル!砂の惑星/砂漠の迷子たち』)のあらすじと感想・考察まとめ

スペースバグ(第5話『サバイバル!砂の惑星/砂漠の迷子たち』)のあらすじと感想・考察まとめ

ナゾの惑星の砂漠に不時着した宇宙船ストークは、着陸の衝撃で壊れて動かなくなってしまう。自立型ロボットのオペレーションボットに乗って船外へ出たミッジたちは、砂嵐に巻き込まれ、吹き飛ばされてしまう。ストークにもどる途中、害虫駆除ロボットのバグバスターに遭遇するが、突如現われた、みつばちの少女に助けられる。 今回は「スペースバグ」第5話『サバイバル!砂の惑星/砂漠の迷子たち』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

Read Article

目次 - Contents