ぐらんぶる(Grand Blue)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

「ぐらんぶる」は、原作:井上堅二、作画:吉岡公威による漫画作品。
主人公「北原伊織」は大学進学を機に、叔父の経営するダイビングショップ「グランブルー」へと下宿することになる。美女のいとこや、大学の友人、入会したダイビングサークルの個性的なメンバー達と共に、馬鹿馬鹿しく面白おかしい大学生活を描いたギャグマンガである。ギャグがメインである作品でありながら、心動かされるストーリーや名言も多い。

私のアルバムモザイクだらけ!!

サークルの一年生である愛菜は、大学という場所に青春のイメージを求め憧れていた。
サークルの合宿で沖縄へ到着し、いざ海で遊ぼうという折に、「青春っぽいイベント」に喜ぶ愛菜だったが、次の瞬間には男子メンバーが水着も着ずに全裸で出てきたためひどい絵面となった。その際の愛菜の哀しみのセリフ。
飲み会でも全裸が常の彼らであり、このような全裸ネタがこの作品の鉄板ギャグの一つとなっている。

毒殺したらいいのか!

沖縄に来たのは旅行目的だけではなく、新入生のダイビングライセンス獲得のためでもあった。ライセンス獲得にあたり、一年生の中で伊織一人だけ、今のままじゃ獲得が危ういと奈々華に宣告を受けてしまう伊織。
危機を覚えて練習をしようと試みる伊織だったが、一人だけ落ちこぼれてる現状を知られて耕平や愛菜に馬鹿にされるのはプライドが許さない。どうにか彼らの目を盗んで練習できないものかと画策しているところに、伊織がひらめいたアイデアである。
夕食近いタイミングであるというだけの連想でメンバーの毒殺計画に至ってしまう事実と、それを本人が全くおかしいと思っていないあたり、普段のサークル内でのバカげた日常の様がうかがえるというものである。

いずれそれぞれの道は分かれようとも、共に過ごした時間は無くならない。どうか皆の人生における青春の思い出として、今日という日を忘れないでほしい!!

沖縄の宮古島特有の飲み会「オトーリ」にて、サークル代表の寿と時田が最初に前口上として述べたセリフ。オトーリはそれぞれが持ち寄った酒をすべて同じ瓶に入れて、それをみんなで分けて飲むというもの。こうしてみんなで沖縄に来てダイビングをしたりオトーリを体験したりといった思い出のすばらしさを語ったものである。
セリフだけ見ればすばらしいものであり、本人たちも至って真面目に語っているものと思われるが、そう言いながら先輩たちが次々に注いでいく酒はなんとアルコール度数96%の「スピリタス」である。思い出云々以前にまず記憶も残らないであろう異常な飲み会に、伊織と耕平は発狂したのだった。

それじゃあお前ら――――今から友達やめるぞ。

青海女子大学の学園祭のチケットを持つ千沙に、伊織と友人の同級生たちは同行を申し出る。四名まで入場可能というそのチケットを前にして醜い争いが行われる中、千沙はそもそも同行者など許可するとは一言も言っていない。そこで千沙が一人で行くために思いついた策として、「友達というのは平等であるべきである。一部の者だけが得をするなんて間違っている」という主張を涙ながらに放つ。
そうすることによってみんなは友達という存在のすばらしさに改めて気づかされ、限られた枠を奪い合う醜い争いも終わり、千沙は一人で学園祭に行けるという算段だったのだが、千沙の涙ながらの演説に心打たれ同意した伊織から放たれた、まさかのセリフ。
友なんかよりも己の欲を優先する、類が友を呼んだようなクズでバカなキャラクター達がこの作品の売りの一つである。

人が本気でやってることを邪魔すんじゃねぇよ。アイツはあれでいいんだよ。

青海女子大学の学園祭で、伊織たち友人一同は現地で知り合った女子たちと飲んでいた。しかし飲み会が始まって早々、耕平は声優の水樹カヤのライブへ参加するため退席する。
そこで、自分たちよりライブを優先するオタクの耕平に腹を立てた女子の一人が、ライブチケットをこっそり掠め取っていた。
それを知った伊織が、衝動でビールを浴びせるほど怒り、帰り際に放ったセリフ。伊織自身も耕平の趣味は「気持ち悪い」とよく言っているものの、「それほど夢中になれるのはすごいことだ」と認め受け入れている。それが一つの伊織の魅力である。

他人の幸せって反吐が出ないか?

伊織のバイト先の桜子は、同じバイト先の乙矢を狙っていた。その恋愛相談を伊織に持ち掛け、バーに行った際の会話の中での耕平のセリフ。
耕平は二次元にしか興味がないが、周りの人間に彼女ができたといった話にも過剰に反応する。その理由を述べたものである。いっそ清々しいほどのこのクズっぷりは、耕平も伊織の友人集団の一人なのだと改めて認識させられる。

本気で顔が好きで何が悪い。好きな物は人それぞれだ。周りに何て言われようが関係ない。

ビッチな桜子は、「美形とブランドにしか興味がない」といったクズっぷりであり、「乙矢のことも顔が本気で好みである」と公言していた。
いざ告白し、乙矢に振られた際も、「顔が好きだった相手に振られた程度のことで凹むことはない」と伊織の前で今までのキャラを貫き通して強がるが、伊織に言わせればそれは凹まない理由にはならない。本気で好きである気持ちがある以上、一般的な評価がどうであれ、その気持ちは自分自身にとってだけは本物であることを尊重するセリフである。

kimu15009
kimu15009
@kimu15009

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