風と木の詩(アニメ・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ
『風と木の詩』とは、1976年から82年まで『週刊少女コミック』『プチフラワー』にて連載された竹宮惠子による日本の漫画作品。
BL界のバイブル的存在として、知識人たちからも高い評価を得ている。
舞台は19世紀末のフランス。 自由奔放なジルベールと誠実で純粋なセルジュ、二人の少年を中心として繰り広げられるはかなくも激しい青春物語である。
ビデオアニメ化された際の監督は、機動戦士ガンダムのキャラクターデザイン担当の安彦良和。 竹宮恵子がガンダムの作画をほめていたことを伝え聞いたことが縁だった。ビデオアニメの物語は冒頭からクリスマス休暇の後、オーギュを求めて泣くジルベールをセルジュが慰めるところまでだが、続きは制作されていない。
他作品とのスターシステム
セルジュ、アンジェリン、カール、パスカル、クルト、レオンハルト、ボナール、ワッツ、ルイ・レネが、同じ竹宮恵子作品の「地球へ…」テレビアニメ版に、スターシステムの要員として出演している。 全員顔と名前だけは同じだが、性格は全く別人である。 セルジュとパスカルは苗字が実在のSF作家と同じ、スタージョンとウォグに変更されている。
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目次 - Contents
- 『風と木の詩』の概要
- 『風と木の詩』のあらすじ・ストーリー
- 出会い
- オーギュの過去、そしてジルベール
- アスランの過去、そしてセルジュ
- ラ・ヴィ・アン・ローズ
- 『風と木の詩』の用語
- ラコンブラード学院
- コクトー家
- バトゥール子爵家
- シオン・ノーレ
- ココット
- 『風と木の詩』の登場人物・キャラクター
- ジルベール・コクトー
- セルジュ・バトゥール
- パスカル・ビケ
- カール・マイセ
- パトリシア・ビケ(パット)
- アンジェリン・カーライル・マディソン(アンジュ)
- アリオーナ・ロスマリネ
- ジュール・ド・フェリィ
- クルト・スタックラー
- レオンハルト・マネス
- オーギュスト・ボウ(オーギュ)
- アスラン・バトゥール
- フランソワ・ワッツ
- ルイ・レネ
- ジャン・ピエール・ボナール
- ルノー
- 『風と木の詩』の名言・名セリフ
- ぼくを満たしてくれるものは あのあつい肌と肌のふれあい ときめく心臓 愛撫さながらの呼吸(いき) (コミックス一巻)
- ぼくを否定する人間たち、たとえそれがぼくを正しい道とやらに導こうとするものでも…ぼくは許さない。 ぼくが何者かも知ろうともせず、そんな汚(きたな)らしい思いで近寄ろうとするものならなおさら この体の中へ引きこんでやる!!(コミックス一巻)
- 憎しみで人が殺せたら! (コミックス二巻)
- わたしだって何も知らなかった!!(コミックス三巻)
- 子ども! またしても子どもだ! なんのために生まれてくる…(コミックス四巻)
- そうだ きっと 初夏には花が咲いて…この草原の中から顔を出す。 そしてまた秋に実が。 くりかえしくりかえしーそう きっと草の中にたくさんの実があって…きっとー!(コミックス四巻)
- おまえさまはだれのものです?(コミックス五巻)
- なにもおかしくなどない。 だれもが無垢の意味を知らないだけだ…そうして彼のせいで他人が己を省みてあぜんとすればそれでよい。 そのためにならわたしはなんだってする!(コミックス六巻)
- きみと…あの男とが死ねば忘れられる(コミックス六巻)
- ジルベール きれいだよ(コミックス十巻)
- 風と木の詩を象徴するポエム
- 『風と木の詩』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 安彦良和(機動戦士ガンダムのキャラクターデザイン&作画監督)が監督として参加
- 他作品とのスターシステム