クロックタワー2(CLOCK TOWER 2)のネタバレ解説・考察まとめ
ホラーゲーム「クロックタワー」シリーズの2作目。ストーリーは前作の続編となっており、前作の主人公「ジェニファー」と、その保護者「ヘレン」が主人公となる。前作からキャラクターやモチーフは引き継がれているが、主人公が二人いることで、主人公ごとに展開の異なる謎解きやストーリーが楽しめる。また、ハードがスーパーファミコンからPlayStationに移行したことで、前作に比べて演出面が大幅に強化された。
プロローグでの行動によって、シナリオが「ジェニファー編」と「ヘレン編」に大きく分岐する。その後もプレイヤーの行動によって、A〜Eのエンディングのいずれかを迎えることになる。ランクAのエンディングのみ、生存者数が表示される。
各エンディングの内容は下記の通りである。
ジェニファー編
■ランクE
2章で魔像を回収しないまま、図書館パートまたはリック邸パートをクリアすることで到達。ジェニファーとヘレンの暮らす家にシザーマンが襲来する。
■ランクD
バロウズ城で、ノランとヘレンの生存を確認せずに、城の中庭にある噴水の下に進むと、エドワードに遭遇する。エドワードに騙され、隙を突かれて襲撃される。
■ランクC
バロウズ城でノランとヘレンの生存を確認した後、噴水の下に進む。エドワードとケイに遭遇し、ケイに襲撃される。その後、崩れた城の瓦礫の中からエドワードが生存者として救出される。
■ランクB
バロウズ城でノランとヘレンの生存を確認し、かつヘレンに扉を開く言葉を解読してもらう必要がある。その状態で噴水の下に進むと、エドワードに遭遇し、シザーマンの正体がエドワードであることが判明する。魔像を祭壇に納め、扉を開く言葉を唱えると、扉が開いてシザーマンが吸い込まれる。ジェニファーも一緒に吸い込まれそうになり、ここで何もしなければそのままエンディングとなる。
ノランとヘレンがジェニファーの墓参りをする場面が挿入される。
■ランクA
ランクBと途中まで同様であり、シザーマンと共に扉に吸い込まれそうになった時に、バロウズ城で手に入るアイテムである青銅の短剣を使用すると、シザーマンを撃退して静観することができる。シザーマンを封印した後、ノランと共に救出される。
ヘレン編
■ランクE
条件はジェニファー編と同じで、自宅のジェニファーの部屋でジェニファーの遺体を発見し、その後ヘレンもシザーマンに襲撃されるような描写が見られる。
■ランクD
扉を開く言葉を発見せずに、バロウズ城でゴッツから拳銃を受け取る。その状態で城内の礼拝堂に行くと、ジェニファーがはりつけにされ、シザーマンに襲われそうになっているので、拳銃でシザーマンを撃退する。その後、逃走するシザーマンの後を追うと、シザーマンの正体がバートン教授であることが判明する。研究対象であったシザーマンの精神に飲み込まれてしまった、とヘレンに告げ、バートン教授は息を引き取る。
■ランクC
扉を開く言葉を発見せず、礼拝堂ではりつけにされているジェニファーを助けられなかった状態で、噴水の下へ行くと、バートン教授に背後から襲撃される。その後、ゴッツがヘレンの墓参りをする様子が見られる。
■ランクB
扉を開く言葉を発見し、礼拝堂でジェニファーを助けなかった場合、噴水の下へ進むと、シザーマンの正体がエドワードであることがわかる。ジェニファー編と同様、扉を開くが、エドワードと一緒にヘレンも飲み込まれてしまう。その後に流れるムービーでは、崩壊したバロウズ城の瓦礫の中からエドワードと思われる手が突き出され、シザーマンを封印できなかったことが察せられる。
■ランクA
扉を開く言葉を発見し、かつ礼拝堂でジェニファーを救出する。その状態で噴水の下へ行くと、ランクBと同様シザーマンはエドワードであったと判明する。開いた扉にエドワードと共に飲み込まれそうになるが、ゴッツの助けによりエドワードだけを封印することに成功する。
バロウズ城崩壊後、瓦礫の下からジェニファーが救出されるムービーが見られる。
『クロックタワー2』の登場人物・キャラクター
ジェニファー・シンプソン(Jennifer Simpson)
幼い頃に両親を亡くし孤児院で育った15歳の長い黒髪の美少女。クロックタワー事件の生還者であり、事件のショックによるトラウマを患うが、現在はヘレン・マクスウェルの保護下で穏やかに暮らしている。
ヘレン・マクスウェル(Helen Maxwell)
南オスロ大学のサミュエル・バートン研究室で犯罪心理学を研究する助教授。クロックタワー事件のシザーマンに興味を持ち、プロファイリングを行なっている。
ノラン・キャンベル(Nolan Campbell)
オスロウィーク新聞社の記者である。クロックタワー事件に強い関心を持ち、ジェニファーを取材しようとしたことで、事件に巻き込まれて行く。
スターン・ゴッツ(Stan Gotts)
シザーマンの逮捕に執念を燃やす警部補であり、ヘレンとは顔見知りである。よく警部と間違えられ、自ら「警部だ」と訂正している。超常現象などは一切信じない。
サミュエル・バートン(Samuel Barton)
犯罪心理学教授。シザーマンを研究対象としており、ジェニファーやエドワードの治療も受け持っている。研究のためとなると冷徹になる一面もあり、無茶な催眠療法なども行う。
ハリス・チャップマン(Harris Chapman)
バートン研究室の助手。ジェニファーに対して屈折した愛情を抱いている。
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目次 - Contents
- 『クロックタワー2』の概要
- 『クロックタワー2』のあらすじ・ストーリー
- 序章
- 1章
- 2章
- 最終章
- 『クロックタワー2』のゲームシステム
- 操作方法
- シザーマンの出現
- 逃走状態
- パニックモード
- マルチエンディング
- ジェニファー編
- ヘレン編
- 『クロックタワー2』の登場人物・キャラクター
- ジェニファー・シンプソン(Jennifer Simpson)
- ヘレン・マクスウェル(Helen Maxwell)
- ノラン・キャンベル(Nolan Campbell)
- スターン・ゴッツ(Stan Gotts)
- サミュエル・バートン(Samuel Barton)
- ハリス・チャップマン(Harris Chapman)
- エドワード(Edward) / ダン・バロウズ(Dan Barrows)
- リック(Rick)
- サリバン(Sullivan)
- ケイ・サターホワイト(Kay Satterwhite)
- 『クロックタワー2』の製作裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- クリア後のおまけ
- メッセージタイプ
- コスチュームチェンジ
- EXTRA MODE
- Buyo Buyo