ここはグリーン・ウッド(GW)のネタバレ解説・考察まとめ
「ここはグリーンウッド」は那州雪絵による少女漫画作品。白泉社「花とゆめ」に連載された。単行本は全11巻。少女漫画ながら男性ファンも多い作品。
私立緑都学園に入学し、変人の巣窟と噂される緑林寮(通称:グリーン・ウッド)に入寮した蓮川一也が、個性的な先輩・同輩に囲まれて過ごす学園生活の日常を描く作品。
CV:島本須美
蓮川一也の妻。旧姓は木谷。
非常に美人でおっとりとした性格で天然ぶりを発揮している。一弘の大学の2年後輩にあたる。大学構内で昼寝をしていた一弘に一目ぼれした。
小学校から高校まで一貫制の女子高に通っていたため男性への免疫がなかった。
一弘と交際後、一也の家庭教師を務めていたのだが、一也から向けられる好意に全く気づかず、一也の受験直前に一弘と結婚してもいいかと一也に訊ね、一也の気持ちを動揺させた。一也が高校に入学した今でも一也の気持ちには全く気づかず可愛がるため、一也の胃潰瘍の原因となった。
一弘を「ひろくん」、一也を「やっくん」と呼んでいる。
後に夫・一弘との間に第1子となる緑が生まれた。
池田 正十(いけだ まさと)
CV:椎名鯛造
光龍寺住職の孫。池田光流の弟だが血の繋がりはない。正十が生まれた日に、生後2週間程の光流が寺の門前に捨てられており、両親がそれを拾い養子としたため、光流が長男ということになっている。光流のことが大好きで、光流が実子である正十や家族に遠慮して家を出ていこうとするのを察して警戒している。
以前、光流の友人が光流の写真を雑誌に投稿し、掲載されることになったのだが、掲載された雑誌を光流の実の親が見て名乗り出てくるのではないかと恐れ、雑誌掲載を反対し、その話は流れた。高校になって、光流がアイドル歌手の新田美恵子と一緒にCMに出演した時には、生まれてすぐに別れた息子が化粧してテレビに出ても分からない、と言って理解を見せていたが、当の光流は正十に知られると、かつてのように激しく怒るのではないかと思い、知られることを恐れていた。
光流や忍、家族らは正十を「しょう」(忍は「君」付け)と呼んでいる。
緑都学園を受験したが不合格だった。
手塚 旭(てづか あきら)
8歳年上の手塚忍の兄。長野の名家である手塚家の長男だが、周囲の期待の重圧と弟である忍が優秀であるがゆえに追い抜かれる恐怖に耐えかねて、家を出てしまった。消息不明となったが、テレビ局のカメラアシスタントをしているところを忍に見つけられた。
忍から旭の元・婚約者である六条倫子に居所が伝えられたため、倫子は旭に会いに行っている。カメラマンになるのが夢。
手塚 渚(てづか なぎさ)
CV:鶴ひろみ
手塚忍の姉、旭の妹。クールな外見の美人で女王様の典型のような性格をしている。
家長制度が絶対の手塚家において、女性である渚や次男である忍はないがしろにされていたのだが、優秀すぎる忍が徐々に頭角を現し始め、父までもが忍を後継と言い始めた。そのため家庭内は長男・旭と忍を同格に扱い始め、渚の立場はどんどん無くなっていった。
忍を快く思っていなかった渚は忍に対して強烈な嫌がらせを始めるようになっていった。
忍に対して復讐するために、同室で親友でもある池田光流を誘拐。忍が初めて手に入れた弱味(友達)を利用し、忍にこれまでのことを謝罪させようとしていた。
しかし、忍とともに乗り込んできた一也が光流が傷つけられたのを見て(顔に傷をつけても数秒で治るという特技を利用して自分から顔に傷をつけたのだが)逆上し、暴れまわったため作戦は失敗に終わり、かえって忍に弱みを握られることになった。
昔、縁日の日に顔の良い光流を1万円で買おうとしたのだが、光流が渚に土地勘がないと看破するや人ごみを連れ回りわざとはぐれて逃げたため、金だけ取られてしまった。
常に配下(全員が揃いのダークスーツ、サングラスをしている)を数名引き連れている。
如月 麗名(きさらぎ れいな)
CV:山田妙子
如月瞬の弟。妹・唯の誕生に反発して瞬の帰省中に緑林寮に家出してきた。
一也は麗名を初めは女の子かと思い、扱いあぐねていたのだが、瞬からの電話で麗名が瞬の弟であると知り、同じ弟という立場なため、麗名に厳しく接するようになる。
短い間ではあるが、一也に面倒を見てもらった麗名は一也を慕うようになった。
後に、友人たちとバンド活動を始め、髪を伸ばし、黄緑色に染めている。
古沢 進一郎(ふるさわ しんいちろう)
CV:堀内賢雄
緑都学園の3年生。光流の前の寮長。
無類のバイク好きで寮の自室に担いで愛車を運び込んでいる。時に床を踏み抜くので光流から苦情を言われている。
バイトをいくつかしているのだが、その内の一つ酒屋の娘・由子と恋仲になっている。
藤掛 達郎(ふじかけ たつろう)
CV:千葉一伸
緑都学園の1年生で寮生。九州の出身で実家はみかん園をしている。
同室の渡辺由樹に惹かれ、一時期悩むが今はふっきれて緑林寮内で確認されている唯一のカップルとなっている。
渡辺 由樹(わたなべ よしき)
CV:伊倉一寿
緑都学園1年生で寮生。北海道出身。藤掛達郎と同室。
小柄で可愛らしい外見のため、女の子とよく間違われる。電車で痴漢に遭っているところを藤掛達郎に助けられた。
困っているところをいつも藤掛達郎に助けられるため、次第に惹かれるようになり、カップルとなった。
由樹が瞬と一緒にいる様子は「まるで女子寮」と言われるほどで違和感が無い。緑都学園の体育祭には各団必ず1人を「チアガール」として女装させるのだが、瞬と由樹は必ずチアガールに選ばれている。
子供の頃は体が弱かったため、体力をつけるために少年野球チームに在籍、二軍のピッチャーをしていた。
光流の中学時代の友人たちと草野球をした際にはピッチャーとして活躍している。
栃沢 弘(とちざわ ひろし)
CV:高木渉→緑川光
緑都学園の1年生で寮生。岡山県出身。
メガネをかけた少年。寮内で一也や瞬と一緒に居ることが多く、瞬を買い物に誘っている場面も見られる。
割と出番は多いのだが、これといった活躍はしていない。
坂口 栄也(さかぐち ひでや)
CV:檜山修之
緑林寮の寮生。自分達の私的な空間を二段ベッドに押し込んで自室を解放し寮内においてゲームセンターを営んでいる。3台のテレビと各種ハード、ソフト、冷蔵庫などを揃え使用料をとっている。ツケが貯まると激しい取立てを敢行する。
実家が電気屋で各種ハードを格安で入手できる。
金儲けが大好き。
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目次 - Contents
- 『ここはグリーン・ウッド』の概要
- 『ここはグリーン・ウッド』のあらすじ・ストーリー
- 入学~1ヶ月遅れの入寮
- LIVE OFF グリーン・ウッド
- 頭の痛いネメシス
- 正しい兄弟愛
- 若い力
- 狙われたアイドル
- 雨やどり
- 蓮川家の一族
- 春はあけぼの
- 王子さまを探せ!
- あーらしをーおーこして
- 権謀術数体育祭
- 愛は勝つ
- ホリディ
- 『ここはグリーン・ウッド』の登場人物・キャラクター
- 蓮川 一也(はすかわ かずや)
- 池田 光流(いけだ みつる)
- 手塚 忍(てづか しのぶ)
- 如月 瞬(きさらぎ しゅん)
- 蓮川 一弘(はすかわ かずひろ)
- 蓮川 すみれ(はすかわ すみれ)
- 池田 正十(いけだ まさと)
- 手塚 旭(てづか あきら)
- 手塚 渚(てづか なぎさ)
- 如月 麗名(きさらぎ れいな)
- 古沢 進一郎(ふるさわ しんいちろう)
- 藤掛 達郎(ふじかけ たつろう)
- 渡辺 由樹(わたなべ よしき)
- 栃沢 弘(とちざわ ひろし)
- 坂口 栄也(さかぐち ひでや)
- 青木 邦久(あおき くにひさ)
- 野山 知道(のやま ともみち)
- フレッド・セレネ
- 戸丸 良武(とまる よしたけ)
- 布施 直(ふせ なおし)
- 村上 司郎(むらかみ しろう)
- 立山 君子(たてやま きみこ)
- 新田 美恵子(にった みえこ)
- 五十嵐 巳夜(いがらし みや)
- 小泉 典馬(こいずみ てんま)
- 六条 倫子(ろくじょう のりこ)
- 『ここはグリーン・ウッド』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 蓮川一也が同室の如月瞬が女と言われて騙されたシーン
- 「弱みというのはね、失いたくない物のことなの。弱みがないということは何も愛していないということだわ」
- 光流が誘拐され、忍が感情をあらわにするシーン
- 「兄なんてもんはなあ…弟を同じ人間だなんて思ってないんだ!」
- 体育祭で一也が爆走するシーン
- 「どうかもう少しのあいだ、ここに いられますようにー…そうしたら そうしたらー…」
- 一也が泣きながら一弘を擁護するシーン
- 緑林寮の寮生たちが一丸となって光流の後輩・五十嵐を助けたシーン
- 光流の珍しい特技が見られたシーン
- 「おまえは自分が悪者になることを恐れているにすぎない」
- 「おれがついてるよ…!」
- 「そうだな、がんばって幸せになろう」
- 『ここはグリーン・ウッド』のOVA主題歌
- メインテーマ:坂本千夏「ノーブランド・ヒーローズ」
- ED:林朝美「君を好きでよかった」
- 挿入歌:坂本洋「ここはグリーン・ウッド」
- 挿入歌:坂本洋「めざせバルセロナ」
- 新田美恵子のCM
- テレビドラマ『ここはグリーン・ウッド~青春男子寮日誌~』
- 概要
- 主なキャスト
- 主題歌
- OP:access「Dream Runner」
- ED:戸松遥「naissance」
- 『ここはグリーン・ウッド』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 原作者・那州雪絵は元アニメーターで漫画家デビューから数年間は兼業していた