封神演義の宝貝(パオペエ)まとめ

「宝貝(パオペエ)」とは、藤崎竜の漫画『封神演義』に登場する武器である。仙人の太公望は、師である元始天尊に命じられて仙女の妲己をはじめとする悪の仙人を神界に封じる「封神計画」を遂行する。物語が進む中、歴史を陰で操作する女媧の存在や、封神計画の真の目的が明らかとなる。中国王朝が殷から周へと移り変わる時代を舞台に、仙人の世界を絡めた同名小説をモデルに、展開や一部キャラクターや宝貝のデザイン等が少年漫画風にアレンジされている。本項では敵味方の仙人たちが使用する武器・宝貝をまとめる。

ダニ状の生物宝貝。仙道に寄生し、成長する。寄生された者は印が浮かび、宿主は体力を奪われる。最終的に宿主は疲労がたまり死に至る。宝貝人間や天然道士、霊獣には寄生しない。

紅砂陣(こうさじん)

張天君(手前)の空間宝貝・紅砂陣。

永遠の砂漠と亜空間を作り出す空間型宝貝。十天君の一人・張天君(ちょうてんくん)が使用する。
空間内は張天君の思いのままであり、砂の巨人を作るなどして攻撃できる。張天君以外のものはすべて高速で風化し、砂漠の一部となる。

化血陣(かけつじん)

メルヘンな空間に引きずり込み、ゲームに負けた者をおもちゃに変える空間宝貝。十天君の一人・孫天君(そんてんくん)が使用する。
作中では将棋崩しや神経衰弱が行われた。主である孫天君の思い通りになるため、敵は必ず負けるようになっている。太公望の知略で破られた。

風吼陣(ふうこうじん)

竜巻の空間を作り出す空間宝貝で、十天君の一人・董天君(とうてんくん)が使用する。
空間の底には金属の網が張られており、落下したものを細切れにする。董天君自身は台風の目のように空間中央に浮かぶ柱にしがみついており、天化によって柱の底に火竜鏢を投げつけられる。熱伝導で柱が熱くなり、落下した董天君も刻まれ封神された。

寒氷陣(かんぴょうじん)

寒氷陣の主である袁天君。

極寒の空間を作り出す宝貝で、十天君の一人・袁天君(えんてんくん)が使用する。太公望と普賢真人を迎え撃つが、太極符印によりすべての攻撃を無効化され袁天君が封神されたことで消滅した。

地烈陣(ちれつじん)

十天君の一人である趙天君(ちょうてんくん)の使用する空間宝貝だが、戦闘シーンが描かれなかったため具体的にどのようなものかは不明。アニメ版ではわずかながらに空間の様子が描かれている。

天絶陣(てんぜつじん)

隕石を降らせ、攻撃をする空間宝貝で、十天君の一人である秦天君(しんてんくん)が使用する。
白天君の烈焔陣と合わせて多重空間を作り出すが、究極黄河陣内部でマドンナに秦天君、白天君共に食べられたため、消滅した。

烈焔陣(れつえんじん)

炎で攻撃する空間宝貝で、十天君の一人である白天君(はくてんくん)が使用する。
秦天君の天絶陣と併用して使われたが、究極黄河陣の中で白天君、秦天君共にマドンナに食べられて封神されたため消滅した。

落魂陣(らっこんじん)

呪符から発せられる光を避ける韋護。

「落魂の呪符」を張り巡らせた空間を作り出す。十天君の一人である姚天君(ようてんくん)が使用する。
呪符からは魂魄を吹き飛ばす光線が放たれる。

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