Yes(イエス)の徹底解説まとめ
Yes(イエス)とは、1968年ロンドンで結成されたプログレッシブ・ロックバンド。ピンク・フロイド、キング・クリムゾン、EL&Pと共にプログレ四天王(ジェネシスを入れると五大プログレバンド)と呼ばれ、分裂とメンバーチェンジを繰り返し活動を続けているロック史上に大きな影響を与えたバンドである。2017年『ロックの殿堂』入りをした。
Chris Squire 本名:Christopher Russel Edward Squire(1948年3月4日生まれ - 2015年6月27日没)
在籍期間:1968年-1981年、1982年-2004年、2008年-2015年。
担当:ベースギター、バッキング・ボーカル、ピアノ、ハーモニカ、ティンパニ、リード・ボーカル。
オリジナル・メンバーでリーダーであった。
スクワイアの主な楽器は1964年製のだリッケンバッカー(Rickenbacker)(モデルRM1999、シリアル番号DC127)
1973年のGuitar Player誌のインタビューで、スクワイアはRM1999をステレオに再配線し、それぞれ低音と高音のピックアップを別々のアンプに送ることで、その時点で独特の音色を得ていたことを告白している。
スクワイアはまた、何年もの間、他のいくつかのプロジェクトに取り組んでいた。
・イエスのメンバー、ビリー・シャーウッドと、コンスピラシー(Conspiracy)というバンドを組んでいたことがあり、1992年にThe Chris Squire Experimentという名前で米国ツアーを行った。
・エクスワイア(Esquire)でニッキー・スクワイア(Nikki Squire 当時の彼の妻)と共に働いていたことがある。
・スクワイアとホワイトは、レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)のギタリストジミー・ペイジ(Jimmy Page)とXYZ(ex- YesとZeppelin)と名づけられたプロジェクトで作業を始めた。しかし、いくつかのデモトラックを録音したが、そのプロジェクトは結実を見なかった。
・2004年後半にスクワイアはザ・シン(The Syn)の再結成に参加した。バンドは2005年に『シンデストラクティヴ』(Syndestructible)というアルバムをリリースした。
・スクワイアは、他の元The Synのメンバーであったジェラール・ジョンソン(Gerard Johnson)、ジェレミー・ステイシー(Jeremy Stacey)、ポールステイシー(Paul Stacey)との2つのソロプロジェクトにも携わっていた。
・クリスマスアルバム、『クリス・スクワイアのスイス合唱団』(Chris Squire's Swiss Choir)は、2007年にリリースされた。
・スクワイアはスティーブ・ハケット(Steve Hackett)やジェネシス(Genesis)のメンバーと協力して、2012年にスクワケット(Squackett)のアルバム『A Life Within a Day』を作った。
2015年6月、アリゾナ州フェニックスでスクワイアが白血病治療を受けている間、67歳で死亡したことが発表された。
トニー・ケイ
Tony Kaye 本名:Anthony John Selvidge (1946年1月11日生まれ)
在籍期間:1968年–1971年, 1982年–1983年, 1983年–1994年。
担当:オルガン、ピアノ、シンセ。
オリジナル・メンバー。
ケイはイエスに加入する前や脱退していた期間、様々なバンド、アーティストのセッションに参加していて、そのテクニックを称賛されている。
それはデューク・エリントン(Duke Ellington)やカウント・ベイシー(Count Basie)、バッドフィンガー(Badfinger)、デヴィッド・ボウイ(David Bowie)等、ジャズ、ロックを問わず多岐に渡っている。
ケイはシンプルな演奏スタイル(特にオルガンの演奏)で知られており、長くて即興のソロを避けている。
長年にわたり、プロデューサー&ミキサーのエディ・オフォード(Eddie Offord)は、最高のHammondオルガン奏者の一人としてケイの名を挙げている。
またカイは鋭いテニス選手であり、1980年代にはプロのトーナメントでプレーした。
ビル・ブラッフォード
Bill Bruford:William Scott Bruford(1949年5月17日生まれ)
在籍期間:1968年-1972年, 1990年–1992年
担当:ドラム、パーカッション
オリジナル・メンバー。
ビル・ブラッフォードはジャズで育った。1960年代のアマチュア・ドラマーとして、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団のルー・ポコックからの一握りのレッスンの後、彼は1968年にプロのキャリアをスタートさせた。
力強く正確なポリリズム・スタイルで有名な英国のドラマー。
ブラッフォードはいわゆる英国の「アートロック」運動の指導者である。
ブラッフォードの名前が言及されると、それはほぼ常に "ドラマーの超人者"または "正確な打楽器家"という言葉で始まる。
ドラマーとして、より高みを目指し1972年イエスを脱退しキング・クリムゾン(King Crimson)に移籍した。
その後、プログレッシブ・ロックやジャズのバンドを渡り歩いてきたが、演奏活動は60歳を機に引退。ドラムレクチャーなどをおこなう日々を過ごしている。
ピーター・バンクス
Peter Banks 本名:Peter William Brockbanks(1947年7月15日生まれ - 2013年3月7日没)
在籍期間:1968年–1970年
担当:ギター
オリジナル・メンバー。
イエスのセカンド・アルバム「時間と言葉」(Time and a Word)のオーケストラ導入を巡って、アンダーソンやスクワイアと対立し結局は解雇された。
その後フラッシュ(Flash)、エンパイア (Empire)の結成、ソロ・アルバム制作、他アーティストとのセッション等の仕事をしてきたが、イエスに復帰する事はなかった。
ロンドンのバーネット(Barnet)にある自宅で、2013年3月7日に心不全で死亡した。65歳だった。
トニー・オライリー
Tony O’Reilly (生年月日 不明)
在籍期間:1968年.9月-11月
担当:ドラム
デビュー直後のイエスに加入。ビル・ブラッフォードが一時バンドを離れたことによる参加となった。
リック・ウェイクマン
Richard Christopher " Rick " Wakeman(1949年5月18日生まれ)
在籍期間:1971年–1974年, 1976年–1980年, 1990年–1992年, 1995年–1996年, 2002年–2004年,
担当:キーボード
プログレッシブ・ロック最高のロック・キーボーダーの一人、「マルチ・キーボード」の先駆者とされる。
イエスの黄金期を支えた一人。
トニー・ケイの後を受けイエスに加入。バンドにオーケストレーションを導入した。
ウェイクマンのイエスへの貢献度は非常に大きいが脱退、加入を繰り返している。その理由として、酒浸りでわがままなウェイクマンの態度と他のメンバーに溝が出来たためという説がある。がしかしイエスには、やはりウェイクマンが欠かせない存在だったようだ。
パトリック・モラーツ
Patrick Moraz(1944年6月24日 生まれ)
在籍期間:1974年–1976年
担当:キーボード
リック・ウェイクマンの後任としてイエスに加入した。(後任候補として元アフロディテス・チャイルド(Aphrodite's Child)のヴァンゲリス(Evángelos・Odysséas・Papathanassíou )、元ゾンビーズ(The Zombies)のロッド・アージェント(Rod Argent)の名が挙がっていた)。
スタジオ・アルバム『リレイヤー』(Relayer)、リレイヤー・ツアー後脱退。
トレバーホーン
Trevor Charles Horn(1949年7月15日生まれ)
在籍期間:1980年–1981年
担当:リード・ボーカリスト、ベースギター、ギター
1980年ジョン・アンダーソンの代わりにリード・ボーカリストになった。
イエスの10枚目のアルバム『ドラマ』(Drama)(1980年)にリード・ボーカリストとして参加。("Run Through the Light"のみフレットレス・ベース担当)。
わずか7ヶ月後に、ホーンはプロデュース業に集中するためにイエスを脱退した。
1983年のイエスの "カムバック"アルバム『ロンリー・ハート』(90125)(1983年)にメンバーとしてではなくプロデューサーとして参加した。
現在はミュージシャンよりもプロデューサーとしての活動が多い。
トレヴァー・ラビン
目次 - Contents
- Yesの概要
- Yesのメンバー
- ジョン・デイヴィソン
- スティーブ・ハウ
- ビリー・シャーウッド
- ジェフ・ダウンズ
- アラン・ホワイト
- 以前のメンバー
- ジョン・アンダーソン
- クリス・スクワイア
- トニー・ケイ
- ビル・ブラッフォード
- ピーター・バンクス
- トニー・オライリー
- リック・ウェイクマン
- パトリック・モラーツ
- トレバーホーン
- トレヴァー・ラビン
- エディ・ジョブンソン
- イゴール・コロシェフ
- ベノワ・ディヴィッド
- オリバー・ウェイクマン
- セッション・ミュージシャン
- デビッド・フォスター
- コリン・ゴールリング
- ディパク・カザンキ
- グラハム・プレセット
- ジミー・ザバラ
- 『ユニオン』(Union)(1991年)のセッション・ミュージシャン
- スティーブ・ポーカロ
- ランディ・レイン・レーシュ
- リース・フルバー
- ルイス・ジャルディム
- ジェラード・ジョンソン
- ライブ・ミュージシャン
- ジャケット・デザイン
- Yesのバンドヒストリー
- History Ⅰ
- History Ⅱ
- History Ⅲ
- History Ⅳ
- History Ⅴ
- History Ⅵ
- Yesのディスコグラフィ
- スタジオ・アルバム
- Yes/イエス・ファースト・アルバム
- Time and a Word/時間と言葉
- The Yes Album/イエス・サード・アルバム
- Fragile/こわれもの
- Close to the Edge/危機
- Tales from Topographic Oceans/海洋地形学の物語
- Relayer/リレイヤー
- Going for the One/究極
- Tormato/トーマト
- Drama/ドラマ
- 90125/ロンリー・ハート
- Big Generator/ビッグ・ジェネレイター
- Union/結晶
- Talk/トーク
- Keys to Ascension/キーズ・トゥ・アセンション
- Keys to Ascension 2/キーズ・トゥ・アセンション2
- Open Your Eyes/オープン・ユア・アイズ
- The Ladder/ラダー
- Magnification/マグニフィケイション
- Fly from Here/フライ・フロム・ヒア
- Heaven & Earth/ヘヴン&アース
- ライヴ・アルバム
- Yessongs/イエスソングス
- Yesshows/イエスショウズ
- 9012Live: The Solos/9012ライヴ
- Something's Coming: The BBC Recordings 1969–1970/BBCセッション1969-1970 サムシングズ・カミング
- House of Yes: Live from House of Blues/ハウス・オヴ・イエス
- Songs from Tsongas/ツォンガスの歌:イエス25周年記念コンサート
- The Word Is Live/ライヴ・イヤーズ
- Symphonic Live/シンフォニック・ライブ
- Live at Montreux 2003/ライヴ・アット・モントルー2003
- Union Live/ユニオン・ツアー1991
- In the Present – Live from Lyon/イン・ザ・プレゼント〜ライヴ・フロム・リヨン
- Like It Is: Yes at the Bristol Hippodrome/“イエス・サード・アルバム”&“究極”完全再現ライヴ〜ライヴ・イン・ブリストル 2014
- Progeny: Seven Shows from Seventy-Two/プロジェニー:1972 ライヴ
- Like It Is: Yes at the Mesa Arts Center/“危機”&“こわれもの”完全再現ライヴ〜ライヴ・イン・アリゾナ 2014
- Topographic Drama – Live Across America/海洋地形学の物語/ドラマ:ライヴ・アクロス・アメリカ
- Yesメンバーの名言・名セリフ
- ジョン・アンダーソン
- クリス・スクワイア
- ビル・ブラッフォード
- ピーター・バンクス
- リック・ウェイクマン
- アラン・ホワイト
- トレバー・ホーン
- トレヴァー・ラビン
- Yesの代表曲
- Owner Of A Lonely Heart(ロンリーハート)
- ROUNDABOUT(ラウンドアバウト)
- Heart of the Sunrise (燃える朝焼け)
- Close to the Edge(危機)