赤髪の白雪姫(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『赤髪の白雪姫』とは、あきづき空太による少女漫画作品。白泉社LaLa DXで連載された後、LaLaに移籍。単行本は17巻まで刊行中。2015年7月よりテレビアニメ1stシーズンが放送され、2016年1月より2ndシーズンが放送された。生まれつき赤い林檎のような美しい髪を持つ少女白雪が、その珍しい髪色のせいで生まれ故郷を出ることになり、辿り着いた隣国で運命を切り開く物語。

鳥の考試の時、ゼンが本心では動けない時は自分が全力でそんな目には遭わせない、と砦の最上階から湖に飛び込んだ白雪。ゼンがキハルを助けたいという本心を察し、それを助けるために無茶をして怪我までした白雪に想いが溢れゼンは白雪にキスをした。それ以来ゼンを意識してしまいゼンを避けてしまう白雪だが、オビにきっかけを貰いゼンと2人で話し合う機会を得た。その時に、白雪はゼンに自分の気持ちを告白した。「ゼンのことが好きです。ゼンがすごく大事で 尊敬してて 力になっていきたいのに…こ、恋もしてるってわかって…っだ、だから 今までと同じように ゼンを見ていたいって思うのが望んでいい事なのかわからなくて…」そう告白した白雪にゼンは「…俺も望んでいるよ。白雪、俺の持つ王族の称号はおまえを守るものではないかもしれない。おまえが俺にくれるものをどれだけ返せるかわからないが、それでも俺は、おまえとこの先共にありたい。そばにいてほしいと願っている。おまえとの出会いにかけて互いの望みを俺自身が守り抜く。その為に…おまえに力を貸して欲しいというのはおかしな話かもしれないが、おまえは確かに俺に強さをくれる。だから、この手を取ってもらえないか」と言う。王族と平民。身分差のある2人にはまだまだ障害が数多く立ち塞がるが、それでも共にありたいとゼンも告白し、白雪はゼンの手を取った。ゼンの身分に惹かれて近寄る輩も多い中、自分の手を取ってくれた人間を信じることができるのかと、かつてのゼンは思っていたが、白雪の行動はそれが本心であると心から信じられる。そのような相手に巡り会えたことに喜びを感じるゼンだった。身分など関係なく、心惹かれた2人の思いが通じ合った名シーン。

引用:赤髪の白雪姫 4巻

あんたが守れない時は俺があんたの代わりに守る

白雪を狙う者がいると情報がもたらされ警戒を強める中、白雪がタンバルンから夜会への招待を受け、ゼンはタンバルンに付いていくわけにも行かず、気持ちが落ち着かない。信頼の置けるミツヒデを白雪に付けようとするが、それでもゼン自身が白雪を守りたくてしかたがない。その気持ちを払拭するために遅くまで剣の稽古をしていたゼンにオビが言った言葉。「主、勝負しましょう。俺が勝ったらタンバルンへのお嬢さんの付き人…俺にして下さい。あんたが守れない時は俺があんたの代わりに守る。俺をお嬢さんの護衛役にしたのは主ですよ」
ハルカ侯爵の依頼とはいえ白雪を害そうとしたことがあるオビ。しかし、護衛としていつも白雪の側にいて、白雪と関わるうちに白雪に想いを寄せ始めた。白雪が主であるゼンの想い人であることは十分にわきまえているし、2人を応援しているが、白雪を守りたい気持ちはゼンと同じ。いつも気持ちを見せないオビが珍しく気持ちを溢れさせた言葉。

引用:赤髪の白雪姫 5巻

貴様らが手を出した赤髪の娘はこのタンバルンで唯一人”王家の友人”の称号を与えられたものだ!!このまま逃げられると思わぬことだな

海の鉤爪に攫われ船に囚われてしまった白雪。それを助けるためにラジは商船に助けを求め、大艦隊で海の鉤爪を追い詰める。その時、海の鉤爪に向けて叫んだ言葉。今まで巷でも評判のダメ王子だったラジが白雪を助ける為に民に頭を下げて頼んだ。白雪とゼンに関わることでラジにも王子としての自覚が芽生え対等になりたいと気合を入れた。
今までだったら人任せだったはずのラジが先頭に立ち、海の鉤爪と対峙した。ラジが白雪を大切に思っていることがよくわかる名言。

引用:赤髪の白雪姫 6巻

私もゼンもオビがいるとその装備とかれてるよね

白雪がタンバルンの称号を貰った後、使者の見送りの帰り道、急な雨に降られ一泊を余儀なくされた。思わぬ休日となったゼンたち。白雪、ゼン、オビと3人での会話中、白雪は以前オビに「お嬢さんは格好付けが標準装備だ」と言われたと話す。白雪にゼンも含めてそうだとオビは言い直し、その時に白雪が返した一言。「私もゼンもオビがいるとその装備とかれてるよね。よくそんな気がするので、ありがとう」白雪から言われた思わぬ一言にオビは笑顔がこぼれた。オビの前では自然体でいられると言われたようなもので、かつて裏稼業で生活してきたオビにはそんな信頼を向けられたことはなかった。オビへの信頼を表す名言。

引用:赤髪の白雪姫 8巻

リリアスの外壁、全ての門を封鎖する

北の街リリアスで謎の奇病が発生した。何が原因かわからず、どこまで広がるかわからない。リリアスに出張に来ていてこの奇病に携わった白雪が、同じくリリアスに来ていたクラリネスの第1王子イザナに進言した時にイザナが言った名言。「俺が王城に仕える薬剤師の言葉を捨て置いてどうする?リリアスの外壁、全ての門を封鎖する」
ゼンの近くにいる者として、白雪を快く思っていなかったイザナだが、王子として緊急事態に白雪の言葉を重く受け止めリリアス封鎖を決断した。
イザナが白雪を認め始めた瞬間だった。

引用:赤髪の白雪姫 9巻

あんたとお嬢さんの為なら俺はどこへでも行きましょう

リュウと白雪が2年の間修行としてリリアスへ異動する事になった。白雪の行動には助ける者が必要としてオビを付けようと打診するが、オビの返事は保留。たまたま会った山の獅子の鹿月とイトヤと話すことで自分の気持ちを整理したオビが話があるとゼンを呼び出した。オビが話し出す前にゼンはオビに白雪が好きかと問う。「俺はお嬢さんが好きですよ」と素直に答え、ゼンに隠し事をしたまま白雪の側へ行くことは嫌だったとオビは言った。それを知った上でゼンはオビに白雪を助けて欲しいと頼み、その返事としてオビが言った名言。「あんたとお嬢さんの為なら俺はどこへでも行きましょう」ゼンへの敬愛の気持ちと白雪を守りたいというオビの気持ちがよく伝わる名言。

引用:赤髪の白雪姫 13巻

あんたと主の力になる為と俺の為に 居てもいいかい

リュウと白雪がリリアスに異動になった時、オビが付いてくるのではと白雪は少しだけ期待していた。しかし、オビは王城にそのまま残る。ずっと一緒に行動してきたオビと離れることは白雪にとっても不安なことだった。しかし、リリアスに到着して数日後、オビがやってきた。いつまでの任期なのか聞いてもはぐらかされてしまう。
北の町では絶対に習得しなければならない薬作りに苦戦し、徹夜で練習する白雪をオビは持ち前の観察力で助ける。オビの助けでその技を習得できたその朝、白雪はオビに誘われて朝日を見ることにした。その時に自分がこれから白雪の側役になると告げ、白雪に言った言葉。「あんたと主の力になる為に 俺の為に 居てもいいかい」
白雪はもちろん快諾し、オビは白雪の側役になった。オビのゼンと白雪に対する気持ちが伝わる言葉。

引用:赤髪の白雪姫 14巻

俺の宝だ すぐに返して貰うぞ

若い貴族襲撃事件が多発している。その犯人としてミツヒデ・ルーエンの名が挙げられた。近衛師団に身柄を拘束され、剣を取り上げられそうになったミツヒデの剣をゼンが受け取り近衛師団の兵に渡す時に言った言葉。「俺の宝だ。すぐに返して貰うぞ」
信頼しているミツヒデの潔白を証明するため、ゼンと木々は動き出した。ゼンがミツヒデをどれほど信頼し大切にしているかがよくわかる一言。

引用:赤髪の白雪姫 17巻

『赤髪の白雪姫』の主題歌

OP(オープニング):早見沙織『やさしい希望』(第2話-第12話)(第1話・第24話ではEDテーマとして使用)

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