作者が亡くなって未完となった漫画・小説まとめ【学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEADなど】

ここでは佐藤大輔の『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』や手塚治虫の『ネオ・ファウスト』など、作者が急逝したことで未完結となった漫画作品や小説をまとめて紹介する。中には『ゼロの使い魔』のように、別の作者が執筆を引き継いだ作品も掲載している。

石ノ森が本当の完結編として『Conclusion God's War』の構想を立てて新たに創刊される『コミックアルファ』の目玉となる予定だったが、病に倒れ描かれることは無かった。2001-2002年のテレビアニメでは、生前の石ノ森が残したプロットを基にその序章部分を映像化している。
さらにそのプロットを、俳優・演出家である長男の小野寺丈が再構成し、本当の完結編となる小説『2012 009 conclusion GOD'S WAR』を執筆。

藤子・F・不二雄

1996年9月23日午前2時10分にその生涯を閉じた。62歳没。死因は肝不全であった。

ドラえもん のび太のねじ巻き都市冒険記

漫画は62ページの途中あたりで絶筆した。表紙カバーと最初のカラーページ(3ページ)が藤子・F・不二雄の完成品であり、絶筆となった後の部分については下書きや原案を基に藤子プロが作成している。

チンプイ

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1991年2月『藤子不二雄ランド』最終巻Vol.301にて、6年間にわたる連載終了。連載最終回では「単行本第5巻(最終巻)は書き下ろしの2話を加えて発行予定」との欄外表記があり、ストーリーとしては完結しなかった。
1996年9月23日、単行本第5巻が未刊行のまま、作者永眠。本作は未完に終わった。

手塚治虫

1988年3月に胃を壊し、1度目の手術を受けて同年5月に退院するものの以前とまったく変わらない多作振りを見せた。
しかし同年11月、中国上海でのアニメーションフェスティバル終了後に倒れ、帰国と同時に半蔵門病院に入院。医師の診断ではスキルス性胃癌であった。1989年(平成元年)2月9日午前10時50分死去。手塚の死に立ち会った松谷孝征によるとこの「頼むから仕事をさせてくれ」が手塚の最後の言葉であったという。

グリンゴ

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『ビッグコミック』(小学館)にて1987年8月10日号より1989年1月25日号まで連載され、作者の逝去により未完となった。3巻まで刊行された。

ルードウィヒ・B

「ペンが重たくて、今の自分の状態だとペンが持てないんです」「代筆になっちゃってどうもすいません。本当にお疲れ様でした。」と優しい静かな口調で言い、原稿を渡した。それが竹尾が最後に聞いた手塚の言葉であった。原稿は『ルードウィヒ・B』の最後回(未完のため最後に描かれた回)になった。

ネオ・ファウスト

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『朝日ジャーナル』での『ネオ・ファウスト』の連載は1988年1月から開始され1年近く続けられた。手塚は連載中に胃癌で入院するが、ベッドの上でも漫画を描き続けた。手塚は死の間際までこの作品の完成にこだわり、痛み止めのモルヒネを打ちながら、手が動かなくなるまでこの作品を描いた。

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