作者が亡くなって未完となった漫画・小説まとめ【学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEADなど】

ここでは佐藤大輔の『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』や手塚治虫の『ネオ・ファウスト』など、作者が急逝したことで未完結となった漫画作品や小説をまとめて紹介する。中には『ゼロの使い魔』のように、別の作者が執筆を引き継いだ作品も掲載している。

山門敬弘

2007年には自身が白血病との闘病中であることを明かし、一時は退院したことを発表するなど、経過を『風の聖痕』のあとがきに記していた。その後、同作が未完のまま2009年7月20日に病没した。享年37。なお、死因については病死であるとしか公表されておらず、生前に公表していた闘病生活との関連性は明らかにされないままだった。

風の聖痕

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2010年3月に出版された短編集の最終巻には、長編第7巻として準備中であった未完成の遺稿が収録された。

2007年にはアニメ化、漫画化、ゲーム(テーブルトークRPG)化などのメディアミックス展開が行われた。
富士見ファンタジア文庫(富士見書房)より、2002年1月から2010年3月までに既刊12冊(本編6冊、短編集6冊)が刊行されたが、2009年に作者が死去したため未完のまま終了した。

栗本薫

2009年(平成21年)5月26日19時18分、膵臓癌のため死去した。享年56。

グイン・サーガ

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正伝131巻以降、外伝22巻以降も発行は続いているが、著者は巻ごとに異なる。

正伝が130巻、外伝が21巻(上下巻1編を含むため22冊)刊行されたが、著者が死去したため未完に終わった。

夢幻戦記

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2006年5月までに15巻が刊行されたが、その後は刊行が途絶えていた。著者が死去したため未完に終わった。

新・魔界水滸伝

『魔界水滸伝』の第一部「魔界誕生編」、第二部「地球聖戦編」の後を受ける形で、第三部「銀河聖戦編」として1995年3月に角川文庫から書き下ろしで刊行が開始された。表紙、口絵、挿絵はいのまたむつみが手がけている。1996年11月までに4巻が刊行されたが、その後は刊行が途絶えており、栗本が2009年に死去したため、未完。

トワイライト・サーガ

表紙は天野喜孝が担当しており、1巻では主人公・ゼフィール王子の正面からの顔が、2巻では横顔が描かれている。文庫版『カナンの試練』あとがきによれば、第3巻の表紙ではゼフィール王子の後ろ姿が描かれ、それと同時に驚くべき真相が明らかになる予定である、とのことであった。しかし第3巻は刊行されず、作者の死去により未完となった。

バサラ

第1巻巻末の「あとがき」によれば、本作品はもともと舞台の脚本として構想されたものだという。当初、本作品は三部作となることが予定されており、第1部で出雲の阿国と弥勒丸の物語を、第2部で天草四郎とバサラ衆の物語を、第3部で現代のパンクロックバンド「バサラ」の物語を描く構想となっていた。しかし、刊行は第1部の途中、第3巻を以て中断し、作者の死去により未完となった。

伊藤計劃

期待の新人として脚光を浴びるも2009年3月、肺がんのため東京都文京区の病院で死去、34歳。東京都出身。葬儀・告別式は近親者のみで済ませた。2007年に作家デビューしてからわずか2年ほどで早逝したが、その作品はゼロ年代日本SFのベストに挙げられている。

屍者の帝国

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