the band apart(バンアパ)とは【徹底解説まとめ】

the band apart(ザ・バンド・アパート、バンアパ)とは、ジャズやボサノヴァのテイストを表出した爽やかなサウンドを特徴とする日本のロックバンド。Gt. & Vo.、Gt.、Ba. & Cho.、Dr.の4ピースバンドで、ROCK IN JAPANなどの日本の主要なフェスに出演する実力派。また、海外でも高評価を受け、活躍の舞台を広げている。メンバーのフランクなキャラクターも彼らのブランド性を高めており、ライブ中のMCも好評で、ファンからは「バンアパ」の略称で親しまれている。

the band apartの概要

the band apartは1998年に結成された4ピースバンド(asian gothic label所属)。
ヘヴィメタル、フュージョン、メロコア、ソウルなどの多様なジャンルの音を華麗に縫い合わせた、複雑なメロディーラインが爽やかに流れる曲調で知られている。
彼らの曲からは想像しがたいが、元々はヘヴィメタルのコピーバンドとしてスタートを切ったことにルーツを発しており、ファンを飽きさせない曲づくりやパフォーマンスは、そうした音楽性を脱構築した賜物であるといえる。
ほとんどの歌詞は英語がメインとなっている。
これまでシングル12枚、アルバム14枚をリリースしており、国内外でベテランバンドとして活動を続けている。
メンバー中、川崎以外の3人は他バンドでも活動をしており、音楽性の追求にいとまがない。
彼らが奏でる洒落た音楽もとい、親しみやすさを覚える面白エピソードにも人気が広がっている。

the band apartの活動経歴

1993年、中学時代の同級生であった川崎(Gt.)、原(Ba. & Cho.)、木暮(Dr.)の3人で、ヘヴィメタルのコピーバンドを結成。
1995年、共通の友人を介して原と知り合いになった荒井(Vo. & Gt.)がメンバーに加入。この時、原と顔合わせした荒井は、あまりにも老け顔に見えた原のことを“原の父親”と考えていた。
この時期、木暮が他のメンバーとの音楽性の不一致を理由に、一時的に脱退している。
1998年頃より、4人で現在の「the band apart」を名乗り活動。
the band apartの名前の由来は、クエンティン・タランティーノの映画プロダクション「A Band Apart」。
2001年、1stシングル「FOOL PROOF」をリリース。
2002年、2ndシングル「Eric.W」をリリース。この1曲によって、世間的知名度が急激に上昇することとなる。
2003年、1stアルバム「K.AND HIS BIKE」をリリース。この時から、asian gothic label(現所属)として活動を開始している。
2004年、3rdシングル「RECOGINIZE ep」をリリース。限定15,000枚を即完売。
2005年、2ndアルバム「quake and brook」をリリース。オリコン最高位5位を獲得。 ※the band apartとして最高位。
2006年、3rdアルバム「alfred and cavity」をリリース。オリコン最高位9位を獲得。12月23日、両国国技館にてライブ「smooth like butter tour final」を開催。
2007年、盟友バンドであるMOCK ORANGEと共に初のアメリカツアーを敢行。
2008年、4thアルバム「Adze of penguin」をリリース。オリコン最高位7位を獲得。7月13日、幕張メッセイベントホールにて「“4th album Adze of penguin”release live SMOOTH LIKE BUTTER TOUR FINAL」を開催。
2011年、5thアルバム「Scent of August」をリリース。オリコン最高位12位を獲得。6月17日、日本武道館にてASPARAGUSとのツーマンライブ「SMOOTH LIKE BUTTER」を開催。
2013年、6thアルバム「街の14景」をリリース。オリコン最高位13位を獲得。the band apart初の日本語での作詞を施した曲のリリース。
2015年、7thアルバム「謎のオープンワールド」をリリース。オリコン最高位13位を獲得。
2016年、8thアルバム「Memories to Go」をリリース。オリコン最高位22位を獲得。the band apart初の英語・日本語両言語での作詞を施した曲のリリース。

the band apartのメンバー

荒井 岳史(あらい たけし)

Vo. & Gt.担当。
元ラガーマンで、元ヘヴィメタのボーカル担当、また、the band apart結成当時はボーカルに加えベース担当(ベースは現在、原が担当 ※後述)という、異色のバックボーンを持つ。
浮遊感をまとわせながらも存在感のある歌声と、複雑なカッティング奏法が彼の武器である。
2013年からはソロでも活動している。
無類の映画好きであり、過去にはフリーペーパーで映画コラムの連載をしていた。

川崎 恒一(かわさき こういち)

Gt.担当。
一見、物静かそうな風貌をしているが、ライブでは彼のヘドバンが定評であるほど、激しいパフォーマンスで観客を沸かせる。
また、メンバーたちの間では、“超”がつくほどのおしゃべりとしても知られている。
速弾きやタッピングなどの特殊技法を自在に操り、the band apartの最前面の音を支えている。
彼の同級生がスニーカー屋を営んでいたことに影響を受け、彼自身、200足以上の靴を所有するマニアである。

原 昌和(はら まさかず)

Ba. & Cho.担当。
the band apartの盛り上げ頭。
数々の伝説級のエピソードを残しているが、中でも、アメリカでのツアーライブのMCにて、「I'm fat boy」と言ったのが現地の観客たちに「I fuck boy」と誤認され、大歓声を巻き起こしたことは今なおファンたちの間で語り継がれている。
ギターサウンドに協調したり、独立して力強く発せられたりする彼のベース音は、彼のベーシストとしての腕の高さを物語っている。
コーラスとしては、見た目に反してクリアなハイトーンでボーカル荒井をバックアップする。

木暮 栄一(こぐれ えいいち)

Dr.担当。
多彩なリズムパターンから織りなす細やかなサウンドが彼のマークポイントである。
the band apart結成当初、他のメンバーとの音楽性の不一致により、彼自身の夢であったラッパーを目指すためにクラブでのイベントに参加していたが、「その時の映像を見ると飛び降りたくなる」と述懐している。
the band apartの公式HPの「Diary」をほぼ彼一人で更新し続け、このコンテンツはファンの間で「月間コグレ」と呼ばれ親しまれている。
カナダ在住の経歴から、英語が得意。

the band apartのディスコグラフィー

K. AND HIS BIKE

1. FUEL
2. cerastone song
3. Snowscape
4. ANARQ
5. Take a shit
6. Fool Proof
7. silences
8. ag FM
9. Eric.W
10. K.and his bike
11. in my room

2003年9月24日発売、the band apartの1stアルバム。
前年2002年5月29日発売の1stシングル「Eric.W」に収録されているオリジナル曲「Eric.W」を収録。
全体を通して覚えやすいメロディラインで構成されており、幅広い層の評価を得ている。
発売された当初より現在に至るまで、ファンたちの間で名盤と囁かれる1枚。
オリコンチャート44位を獲得。

quake and brook

1. coral reef
2. my world
3. from resonance
4. M.I.Y.A.
5. night light
6. forget me nots
7. violent penetration
8. higher
9. quake and brook
10. real man's back

2005年5月11日発売、the band apartの2ndアルバム。
“ジャンル分けが不可能”と評されるほどの独自性をもって完成した1枚。
キメ細やかなドラム音の粒にカッティングがクールに響く曲を多数盛り込んである。
中でも「higher」はファンたちの間でも名曲とされている。
オリコンチャート5位を獲得。

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