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tw-29633173499のレビュー・評価・感想

オペラ座の怪人
10

美しいファントムと聖母のようなクリスティーヌの恋

女性なら絶対楽しめるラブストーリーミュージカル映画「オペラ座の怪人」。
ガストンルルーの原作とは違い怪人が色気たっぷりのイケメンです。
また、映画中の歌声もハスキーなロック調なのでオペラやミュージカルの本格的な歌声に馴染みのない方でもすんなり聴けます。
一方ヒロインのクリスティーヌは17歳という映画中の設定と同じ歳の若い女優さんが演じています。
胸元が広く開いたドレスがとても似合っていて画面越しにも肌の滑らかさがわかります。
映画序盤では身寄りのない繊細な少女という印象ですが、映画終盤では愛のために命をかける強い女性に変貌します。
17歳とは思えぬ歌唱力と演技力に驚きです。
基本的に映画を通してシリアスなストーリーですが、脇役の俳優さんたちの掛け合いにユーモアがあり所々クスッと笑えます。
残酷なシーンと楽しく愉快なシーンが切り替わり飽きのこない工夫がされています。
また、一番の見所は「マスカレード」です。
煌びやかな舞台で主役、脇役大勢でマスカレードを歌い上げます。
世界的に有名なダンサーを起用し大迫力のシーンになっています。
おうちにいながら、まるで本物のミュージカルを見に行っているような感動を味わえます。

SLAM DUNK / スラムダンク / スラダン
9

切磋琢磨する二人

主人公である桜木花道はことごとくスポーツマンが彼氏であるという女子にフられ続けてきたことでスポーツが嫌いな湘北高校の高校生。そんな花道がヒロインである赤木晴子に一目惚れし、晴子に誘われ湘北高校バスケットボール部に入部する。そこには同学年で中学から注目されていた選手である流川楓がいた。晴子が流川に憧れていることがわかり、花道は必要以上に流川に対してライバル心を持つようになる。しかし、中学から注目選手であった流川と初心者である花道の力の差は歴然。それでもマネージャーである彩子や安西監督の元、反抗しながらも練習を積み重ね徐々に上達していく。それでも流川は花道のことは気にとめていない様子であった。しかし、試合や練習の中で花道のプレーがどんどん良くなっていき、流川も意識するようになっていく。そして、夏のインターハイ予選での海南大付属高校戦、インターハイ出場のかかった陵南高校戦、インターハイ2回戦での山王工業戦などを通して花道と流川はお互いを認め合っていく。そして、一番印象的なシーンは何といってもインターハ山王工業戦のラストシーン。終始絶対王者山王工業に圧倒され、流川でさえも山王工業のエースである沢北栄治に歯が立たなかった。そんな状況の中でも花道は奮起し、いつも以上のプレーをみせていた。しかし、ルーズボールを取るために飛び込み、机に背中を強打し負傷してしまう。安西監督に下がるように言わるがそれでも「俺の全盛期は今なんだよ。」という名言とともにプレーし続ける。その姿にチームメイトも刺激され、試合終了間際1点差まで追い上げる。流川がボールを持ち、相手陣地にドリブルで切り込むと外でフリーになっている花道の姿を見つける。いままでお互いにパスを出すことがなかったが、ここで初めて流川が花道にパスを出す。花道の手にボールが渡り、インターハイに向けてずっと練習してきたミドルシュートを放つ。きれいな放物線を描き、ボールはゴールに吸い込まれた。そこで試合終了。流川と花道はお互い見つめ合い、初めてのハイタッチをする。ハイタッチの音が今にも聞こえてきそうな描写であった。そこに仲間も加わり喜びを爆発させる。最初は花道の一方的なライバル心であったが、徐々にお互い認めるようになり、切磋琢磨したことで山王工業に勝つことができ、ハイタッチにつながるというこの一連の流れを意識しながら読むとまた違う作品の見え方ができるかもしれない。

chelmico / チェルミコ
9

話題沸騰の2人組女性ラップデュオ

chelmicoはRachelとMamikoからなる2人組女性ラップデュオだ。代表曲に「Love Is Over」「Player」「Easy Breezy」などがあり主なタイアップとして爽健美茶のCMやApple WatchのCM、テレビアニメ「映像研には手を出すな!」の主題歌に起用されている。2014年ミスiDに選ばれたRachelがジョークで「ラッパーになりたい」と話した事がきっかけで当時すでに友人関係だったMamikoを誘い結成した。2015年にヒイラギペイジのビートによるオリジナル楽曲「ラビリンス’97」をインターネット上で発表。渋谷でのある一夜の出来事を綴ったリリックにメロウなトラック、YouTubeには曲に合わせて2人が渋谷を徘徊するMVも公開されている。2016年にはアルバム「chelmico」を発表し同年に初のワンマンライヴを開催した。その後も年に1枚のペースでアルバムをリリースし2018年にメジャーデビューを果たす。「Highlight」や「Drive」など夏を感じる曲が圧倒的に多く夏になると聴きたくなるとSNSに多く書かれている。また「ずるいね」や「3rd Hotel」など切ない恋愛をテーマにした曲も多く若い女性を中心に支持されている。

Vivy -Fluorite Eye's Song-
9

AI×美女×歌×タイムリープ×アクション

舞台は2061年、AIが浸透した社会。「歌で人を幸せにする」というたった一つの使命を帯びた自律型AIヴィヴィの元に、100年後の未来からマツモトと名乗るAIが訪れることから物語が動き出す。
マツモトの目的は100年後に起こるAIの人類への反乱を防ぐこと。そのための歴史改変計画「シンギュラリティ計画」と使命の狭間でヴィヴィは葛藤と選択を迫られていく。

本作の見どころは何と言っても自律型歌唱美女AIヴィヴィ。「歌で人を幸せにする」ことが存在意義でありながら、物語開始時点では観客の心を揺さぶる歌を歌えない。そんなヴィヴィが「シンギュラリティ計画」という100年の旅の中で、多くの人間やAIと出会い成長する。
ある意味王道のストーリーではあるが、キャラクターの美しい表情、派手でカロリーの高いアクション、ここぞという時に流れる音楽が物語を最大限に盛り上げる。
シナリオも整合性を維持しつつ、見せ場では良い嘘でキャラクターの心情に寄せている。
歌がテーマのアニメでは、宣伝のために脈絡もなく歌を流すケースもあるが、そのような心配はない。ヴィヴィ役の種崎敦美、マツモト役の福山潤がインタビューの中で「全部見て欲しい」、「何度も泣く」と語っているが、決してリップサービスではないと思える作品だ。