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tsbtzkstshkrのレビュー・評価・感想

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 / Little Women
8

ストーリーのテンポがよく、あっという間に物語の世界に引き込まれること間違いなし。

原作はルイーザ・メイ・オルコットの『若草物語』。
あまりにも有名で、今までにも何度もドラマ化・映画化されてきた作品だ。
本作はグレタ・ガーウィグ監督によって2019年に制作された映画だ。
これまでの素晴しい作品と、どう差をつけるのか楽しみだったのだが、「そう来たか!」と驚きを覚える構成に感動し、2時間半という長い上映時間にもかかわらず退屈することなく楽しめた。
この作品は時系列が行ったり来たりする。7年前の思い出を間に散りばめながら、現在進行形で物語は進められていく。
そのため『若草物語』をよく知らない方には初めは少々ややこしいかもしれない。
でも心配は無用だ。素晴らしい演技派のキャストたちや、女優業もこなす若手監督の手腕により、すんなり入り込めるはずだ。
例えば、猩紅熱により具合の悪かったベスが、ある朝ベッドにいない。
死んでしまったのでは?と階下に駆け下りたジョーが見たのは体調のよくなった彼女と、母、姉メグの姿だった。
7年後の現在、同じように病気で苦しむベスを見舞うジョー。あの時と同じく目覚めるとべスはいない。
階下に行くが以前とは違い、1人悲しみにくれる母の姿を見た。
何て上手い撮り方だろう。
次に、背景はもちろん4姉妹のファッションも是非注目してご覧いただきたい。
1860年代の衣装をそのまま再現したわけではないと思うが、煌びやかすぎない、中流階級のマーチ家のお嬢さんたちの服装を観て当時の雰囲気を味わえる。
幾度も見直したくなる名作のひとつだと思う。

Drive(映画)
9

これが、ライアン・ゴズリングの真骨頂…!

昼はカースタントマン、夜は強盗の逃がし屋という2つの顔を持つ男…そんな男が隣人の女性との切ない恋の話とその男の生き様の話です。
主演を務めるのはブルーバレンタインやラ・ラ・ランドで有名なライアン・ゴズリングです。今作のお相手役は華麗なるギャツビーにも出演していたキャリー・マリガンです。
ラブストーリー要素は多少あるものの、基本的にはシリアスな映画です。
とにかくライアン・ゴズリングが無表情すぎて怖いくらいなのですが、隣人の女性(キャリー・マリガン)とその子供に笑顔見せるところにグッと来ました。
物語のどんでん返しや、アクションシーンのような派手さはないのですが、淡々と主人公が秘密裏で画策しているところに魅力を感じます。
主人公の冷酷で非情な雰囲気の中に愛する人への優しさが垣間見える部分を、主演のライアン・ゴズリングは見事に、演じていたと思います。
R-15指定なので多少生々しい描写などありますが、そこにもこの映画のシリアスさと切なさが伝わって来ますので、魅力的なポイントの一つだと思います。
ライアン・ゴズリングの為の映画といっても過言ではないので、彼の演技などが好きな方いれば特に必見だと思います!
是非、ご鑑賞宜しくお願いします!

機動戦士ガンダムUC / Mobile Suit Gundam Unicorn / 機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096
10

興奮を誘う戦闘シーン。人間関係が複雑に絡み合うガンダム作品

今回私が紹介するアニメは、古橋一浩氏が監督するアニメ作品『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』です。
舞台は映画『逆襲のシャア』で描かれたシャアの反乱から3年がたち、工業スペースコロニーで生活をしていたこの作品の主人公バナージ・リンクスが、謎の少女オードリー・バーンと出会ったことをきっかけに、地球連邦軍とネオ・ジオン残党軍によるラプラスの箱と呼ばれる世界を大きく揺るがす何かをめぐって引き起こされる戦争や、複雑な人間関係に巻き込まれながらも、ガンダムを通して自分の在り方を見出していくお話です。
この作品の長所は、キャラクターの表情や動きが多彩な戦闘シーンでも緻密に描かれた作画と、登場するキャラクター1人1人に見所を与えるストーリーです。
キャラの表情は、舞台が戦争中ということもあって苦悩や葛藤といった表情が多くあり、それが様々なキャラに与えられていますが、それぞれのキャラで同じ表情でも微妙に違ってきたり、戦闘シーンでは角やカクツキが多くあるロボットの動きもとても滑らかに表現され、とても細かく作られた作画となっています。
また作品中では登場時間も短く、あまり重要ではないであろう人物にも、結果やられてしまっても敵の中ボス的な立ち位置にいるキャラとほぼ互角に戦うシーンもあり、興奮を掻き立てられること間違いなしです。
一方短所と呼べる程でもないのですが、主人公が関わる人間関係が多く複雑で、ストーリーを理解するのに少し難しい部分もあるかもしれません。
しかし、それがこの作品のストーリをより深めていると感じました。
この作品はガンダムの歴史を理解していない人が見ても間違いなく面白く感じる作品になっているので、観たことがない人には絶対にお勧めできる作品です。

SUNNY 強い気持ち・強い愛
8

青春をもう一度。

若かりしあの頃。大人はみんな誰でも子供だった時期があり、子どもだったからこそできたことがあり、子供ならではの葛藤があり、色々なことを思い出せる少し懐かしくなる映画でした。曲も多数使われていたり、ギャルがブームになっていた時代のお話なのでその頃に学生だった方にはぜひ見ていただきたいです。友情をテーマにしていて素晴らしいなと思った点は、バラバラになってもまたみんな集まれるように主人公が奮闘しているところや、sunnyのもとリーダーがどれだけ慕われていたか、仲間を想っていたかということ。そして現代でもそれぞれが問題を抱えていますがそれを解決していくところにとても感動しました。またこの映画ではダンスにも注目です。若い時代のダンス、現代でのダンス。それぞれの個性が出ていて、ダンスを通じて仲間の絆というものを表現しているのかなと思いました。ひとつ気になった点は未成年の飲酒です。おでん屋さんで高校生が飲酒する場面があるのでそこはダメなのではないかなと思ってしまいました。また、ナナについてその後があやふやであり、どうしてこうなったのかというのが描かれておらず消化不良で終わってしまったところだけ残念でした。その他は楽しく、感動したのでよかったです。

THE KING OF FIGHTERS '97 / ザ・キング・オブ・ファイターズ '97
8

「オロチ編」のクライマックス

シリーズ4作目にして、オロチ編の集大成とも言える回です。
というのも、ラスボスはオロチ。続編では当たり前のようになった「画面全体超必殺技」を初めて発動したのもこのオロチでした。
技はどれも強力で、ジェノサイドカッターのような通常蹴りや姿が消える緊急回避からの通常投げ、飛び道具はこちらの飛び道具をかき消してもこちらに多段ヒットする強力なもので、指定位置の地面から吹き出る波動、判定が強い超反応対空技、引き寄せ効果のあるガード不能超必殺技と、凶悪の域です。

システム的にも前作までと違い、ほぼ全キャラが通常攻撃からのコンボで超必殺技が繋がるようになったのが今作です。超必殺技の発動条件も、前作までの溜めゲージ・ピンチ時に超必殺技が打ち放題になるタイプのエキストラと、攻撃を当てる・受ける・防ぐことでゲージが溜まり(攻撃が最も溜まりやすい)3つまでストックできるアドヴァンスモードが選択でき、特にアドヴァンスモードではMAX超必の条件が1ゲージを使用した開放と、もう1つのストックを使い発動することであるため、連続で2回のMAX超必が打てます。

これが輝くのはリョウ・サカザキで、当てると確実に気絶するMAX天地覇煌拳があるために、コンボからMAX天地覇煌拳、気絶相手にコンボからMAX龍虎乱舞という凶悪なもの。
他のキャラクターにおいても10割コンボや、バグ利用での10割コンボまであり、今までのシリーズから一線を画すコンボゲーとなりました。

とはいえ50HIT超えが当たり前、というわけではなく一撃の威力がそれなりにあり、個人的に一部の凶悪コンボ以外は良いバランスだと思います。