THE KING OF FIGHTERS '97 / ザ・キング・オブ・ファイターズ '97

THE KING OF FIGHTERS '97 / ザ・キング・オブ・ファイターズ '97のレビュー・評価・感想

THE KING OF FIGHTERS '97 / ザ・キング・オブ・ファイターズ '97
8

「オロチ編」のクライマックス

シリーズ4作目にして、オロチ編の集大成とも言える回です。
というのも、ラスボスはオロチ。続編では当たり前のようになった「画面全体超必殺技」を初めて発動したのもこのオロチでした。
技はどれも強力で、ジェノサイドカッターのような通常蹴りや姿が消える緊急回避からの通常投げ、飛び道具はこちらの飛び道具をかき消してもこちらに多段ヒットする強力なもので、指定位置の地面から吹き出る波動、判定が強い超反応対空技、引き寄せ効果のあるガード不能超必殺技と、凶悪の域です。

システム的にも前作までと違い、ほぼ全キャラが通常攻撃からのコンボで超必殺技が繋がるようになったのが今作です。超必殺技の発動条件も、前作までの溜めゲージ・ピンチ時に超必殺技が打ち放題になるタイプのエキストラと、攻撃を当てる・受ける・防ぐことでゲージが溜まり(攻撃が最も溜まりやすい)3つまでストックできるアドヴァンスモードが選択でき、特にアドヴァンスモードではMAX超必の条件が1ゲージを使用した開放と、もう1つのストックを使い発動することであるため、連続で2回のMAX超必が打てます。

これが輝くのはリョウ・サカザキで、当てると確実に気絶するMAX天地覇煌拳があるために、コンボからMAX天地覇煌拳、気絶相手にコンボからMAX龍虎乱舞という凶悪なもの。
他のキャラクターにおいても10割コンボや、バグ利用での10割コンボまであり、今までのシリーズから一線を画すコンボゲーとなりました。

とはいえ50HIT超えが当たり前、というわけではなく一撃の威力がそれなりにあり、個人的に一部の凶悪コンボ以外は良いバランスだと思います。