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tiru0212のレビュー・評価・感想

ジョジョの奇妙な冒険 Parte5 黄金の風 / ジョジョの奇妙な冒険 第5部 / Golden Wind
9

何度も見たくなる作品

初めてジョジョシリーズで見た作品でした。それまでは絵もどちらかというと苦手意識を持っていて内容も知りませんでしたし、興味も持ってなかったです。いざ始まって見るとただの格闘ものの話ではなく、内容がしっかりとしていてワクワクするような内容でした。話の舞台が主人公がギャングスターを目指すというぱっと見、正義のヒーローとは言えない設定も惹かれる部分です。
そして主人公のジョルノ・ジョバァーナは持っている能力だけではなく真っ直ぐに信念を貫き通す強い心を持ちながら、頭がよく冷静さも柔軟性も持ち合わせている魅力的な主役。それでもただいい人というだけでなく、無駄を嫌い敵に対して容赦無い所も魅力的。
ギャングスターになることを目指しているので、味方とともに戦闘シーンは多いですが、見方敵ともにスタンドと呼ばれる能力を持っていて、そのスタンドが個性的な物が多くて面白い。相性もあるけれど、スタンドの特性をいかして考えて戦い方をするのでこちらもどうやっったら倒せるのか一緒に考えても作品を楽しめる。仲間になるメンバーもそれぞれの信念があり、譲れないものをもっているところがまた見所で、敵ともにそれぞれの戦闘シーンは本当に格好いいです。話全体を見ても全てがシリアスと言う訳でもなく面白かったり、悲しさがあったり、自分を信じることへの強さがにじみ出ている作品だと思います。
放送が最終話に近づくにつれてOP・EDの曲調、内容を変えたりなど、細かな作品への愛も感じられて、見終わったあとにスッとした気分になりました。
苦手意識や興味がなかった人にもお勧めしたい作品です。

甘々と稲妻 / Sweetness and Lightning
10

素敵な家族と美味しいご飯

この作品は、雨隠ギドさんによる漫画作品です。
私がこの作品を知ったのは、友人にアニメ化されたものを勧められたことからです。
父と娘で暮らしている親子が中心となって物語が進んでいきます。
父の「娘に美味しいご飯を食べて欲しい」という思いから料理の要素も多く含まれ、娘のために慣れない料理に奮闘する父と娘の成長が描かれており、幅広い年代の方々に楽しんでいただける作品なのではないかと思います。
娘のために料理を勉強していく中で、関わっていく人たちの悩みや苦悩、親子の問題などが多く描かれています。
また、一つ一つの問題に料理を通して向き合っていく様子は身近に感じ共感しやすいことから、家族で観ても楽しんでいただける作品なのではないでしょうか。
ただ登場人物が“かわいい”、“かっこいい”だけではありません。
それぞれに短所と長所があり、人間味を感じられる心温まる作品です。
漫画もとてもいい作品ですが、個人的にはアニメ作品のほうをお勧めしたいです。
なぜなら、アニメでは伝わりにくい登場人物たちの気持ちを声優さんがうまく表現していて、素晴らしいと感じたからです。
皆さんも是非、この作品を大切な人と見て頂ければと思います。

ファイナルファンタジータクティクス / FINAL FANTASY TACTICS / FFT
10

ファイナルファンタジータクティクスの良さ

私のオススメはファイナルファンタジータクティクスというゲームです。FFシリーズでは非常に珍しいシミュレーションRPGです。こちらの作品はプロローグを合わせると5つのチャプターからなる物語であり、主人公のラムザの成長が描かれています。FFシリーズはハッピーエンドが多い中、バッドエンドでは無いものの、なんとも言えないエンディングを迎えます。
ストーリーとしては国と国同士の問題や貧富の差を題材としており、身分による差別や裏切る場面などが数多くあります。とてもダークなストーリーとなってます。その中で私が最も印象に残っているのは、貴族のアルガスが平民のことを家畜と呼び、「家畜に神はいないッ!!」と叫ぶシーンです。アルガスも貴族としての苦しみを感じているのですが、それでも差別を行うアルガスの姿に人間の苦悩と醜さを感じました。人を騙し、時には親友をも騙し利用して自分の野望や守りたいものを守るために王の座に着いたのですが、結局その守りたかったものに殺される英雄王のディリータ・ハイラルの生き様も深く心に刺さるものがありました。
戦闘シーンはタクティクスオウガと同じシステムで、行動や攻撃が当たる確率、ダメージなどを考えながら戦略的に動かしていくので非常に頭を使いますが、これがまた楽しいです。

ブラッククローバー / Black Clover / ブラクロ
6

もう少し踏み込んだストーリーが欲しい

魔法もの、バトルマンガなのだが、もう少し踏み込んだストーリーが欲しいところ。敵は倒したけど最後には許してしまう主人公の甘さにはがっくりきてしまう。やはり、そこは少年をターゲットにしたものなのでしょうがないかと思うところもある。話の内容、キャラ、構成などは以前少年ジャンプで連載されていた「ブリーチ」を思うところが多々ある。もう少しひねりが欲しかったかな?と思う。
魅力的な点は、女性キャラがうまく描かれているところだ。ツンデレ、大食い、酒のみ、主人公想いなど他の作品にも出てくるような女性キャラが多いが、ブラッククローバーならではのイラストで他の作品の女性キャラと被らないようになっているなと思う。
話の内容は、バトル、またバトルの繰り返しでワンピースみたいでやや飽きてしまうところも。その間に主人公がなんらかの力によってパワーアップするところは少年ジャンプマンガによく見られるもので、またこんな作品かと感じてしまう。ワンピースは、キャラが死亡してしまうなど思い出深くなるところもあるが、ブラッククローバーには今のところそれがない。この作品を気持ちよく読める世代は20代前半ぐらいまでだろうか。

ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期 / Danganronpa V3: Killing Harmony
10

ニューダンガンロンパV3

自分はダンガンロンパシリーズを全てプレイしており、中でもこのニューダンガンロンパV3は自分の予想を遥かに超える作品であった。当然、今までのシリーズの推理アクション、ミニゲームなどは良い方向で進化しており、中でも「ノンストップ議論」の「偽証」のシステムにはかなり頭を悩まされた。今までのダンガンロンパ1・2では嘘をつくと言う議論はなく、ひたすらに真実を追求するやり方であった為、自分の予想を外れて嘘をいれる議論には正直びっくりした。
このゲームに関してはゲームの面白さと言うよりも内容の濃さに自分は衝撃を受けた。
ネタバレになってしまうが、最初の主人公の女の子が第一章のところで死んでしまうことに驚いてしまったからだ。自分はいきなりの展開にショックを受けてしまった。個人的に最初の主人公の女の子は好きだったのもありますし、まさかいきなり主人公が死ぬとは思わなかったので、この内容には衝撃を受けた。
自分はこのキャラクターの死亡によりショックを受け、少しの間だけこのゲームをプレイ出来ずにいました。しかし、せっかく買ったのもありますが、ダンガンロンパファンとしてこのゲームを最後までやり遂げました。
このニューダンガンロンパV3はこういった残酷な内容がありますが、推理や犯人あてなどやりがいのある作品なので自分では結構オススメのゲームになります。

世界から猫が消えたなら / If Cats Disappeared from the World
9

生きていることの尊さを教えてくれます

川村元気の小説を映画化した作品です。毎日の習慣を繰り返し、変わらない日々を送る主人公。
そんな日常が一変します。突然、余命宣告を受けるのです。
そんな時、自分と同じ姿をした、いわゆるドッペルゲンガーが現れます。
ドッペルゲンガーは、世界から何かを消す代わりに1日寿命を伸ばしてやると言うのです。
そして、本当に消してしまうのです。
その消すものというのは、自分では決められず、ドッペルゲンガーによって勝手に決められてしまいます。
主人公にとって、消されたものは人生においてとても重要なものであったり、大事にしてきたもの、人生そのものを表すようなものばかりでした。
昨日まで当たり前にあった物、使っていた物が明日になれば元々そんなものはなかったかのようになくなっているのです。
残された人生で、日々1つ1つ大事なものが消えていくなかで、誰に会い、何をするのか。
友人、別れた恋人、両親、猫。戻すことはできない時間ですが、今生きているから、今しか出来ないことをする。
死を目の前にして、主人公は本当に大切なことに気付きました。
そして、この作品において重要なキーワードである猫。
世界から猫が消えたなら。主人公はどのような気持ちでどのような選択をするでしょうか。ぜひ、作品をみて考えてみてください。