生きていることの尊さを教えてくれます
川村元気の小説を映画化した作品です。毎日の習慣を繰り返し、変わらない日々を送る主人公。
そんな日常が一変します。突然、余命宣告を受けるのです。
そんな時、自分と同じ姿をした、いわゆるドッペルゲンガーが現れます。
ドッペルゲンガーは、世界から何かを消す代わりに1日寿命を伸ばしてやると言うのです。
そして、本当に消してしまうのです。
その消すものというのは、自分では決められず、ドッペルゲンガーによって勝手に決められてしまいます。
主人公にとって、消されたものは人生においてとても重要なものであったり、大事にしてきたもの、人生そのものを表すようなものばかりでした。
昨日まで当たり前にあった物、使っていた物が明日になれば元々そんなものはなかったかのようになくなっているのです。
残された人生で、日々1つ1つ大事なものが消えていくなかで、誰に会い、何をするのか。
友人、別れた恋人、両親、猫。戻すことはできない時間ですが、今生きているから、今しか出来ないことをする。
死を目の前にして、主人公は本当に大切なことに気付きました。
そして、この作品において重要なキーワードである猫。
世界から猫が消えたなら。主人公はどのような気持ちでどのような選択をするでしょうか。ぜひ、作品をみて考えてみてください。