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sinozaki009のレビュー・評価・感想

Official髭男dism / オフィシャルヒゲダンディズム / ヒゲダン
10

お勧めしたい髭男の曲

藤原聡、小笹大輔、楢崎誠、松浦匡希の4人のメンバーからなる『Official髭男dism』はJ-POPバンドとして活動している。
名前のOfficial髭男dismには髭が似合う年齢になってもこのメンバーで音楽を続けていきたいというメンバーの想いが込められている。
そんな髭男の代表曲には「pretender」や「I LOVE」があり、若い年代から絶大な支持を受けている。
「I LOVE」は2020年放送ドラマ、「恋は続くよどこまでも」の主題歌であり、甘酸っぱい恋を表現した曲だ。
その他でも、髭男の曲は恋に関するものもそれらの曲の多くは10、20代の女性から多くの支持を集めているようだ。
対して、「FIRE GRUND」や「Laughter」は恋に関するものではなく、これらは男性からも多くの支持を受けている。
「Laughter」は2020年公開映画、「コンフィデンスマンJP」の主題歌にもなっており、映画の内容に合う曲に仕上がっている。
是非映画と合わせて聞いてほしい楽曲だ。
髭男の曲が全て恋だと思っていた人がいれば、これらの曲も聞いてみてほしい。
私のおすすめは「発明家」という2018年発売の「エスカパレードに」収録されている曲だ。
きっと一味違う髭男を感じることができるだろう。

ハイキュー!! / Haikyu!!
10

部活の青春を味わうなら!

【あらすじ】バレー大好きな少年の成長物語。かつてテレビで見た「小さな巨人」に憧れた日向翔陽(ひなた しょうよう)は、「小さな巨人」が実際に所属していた烏野高校男子バレー部に入部する。しかし名声を受けていた時とは違い、近年は実績を中々残せないままいた烏野高校。周りからは“落ちた強豪、飛べないカラス”と呼ばれていた。そんな中もう一度、全国大会のオレンジコートに立つことを目標に奮闘する青春ストーリー。
男子高校生の青春が詰まっているので、あの頃の感動をもう一度!という方にお勧めです。またバレーをやったことがない、ルールを知らないという方でも非常に読みやすい作品となっています。そのためバレー自体にそこまで関心はないけれど、スポーツ漫画に興味があるという方もぜひ一度読んでみてください。この作品の見どころは、登場人物の1人1人が“主人公”であるということ。高校生ならではの葛藤やスポーツで上を目指していく中での苦悩など、それらを果敢に乗り越えていく姿が多く描かれています。その姿に勇気をもらい、涙する人も。目標のために懸命に努力する姿には心が打たれます。スポーツ漫画ならではの感動や悔しさを存分に味わうことができます。興味を持った方はぜひ、一度読んでみてください。

おやすみプンプン / Goodnight Punpun
9

誰もが自分を投影できる、人生譚

プンプンという1人の男性の小学生から大人になるまでの人生を追う、物語。
誰しもがその人生に自分を投影できるようプンプンの親族は皆、ひよこのような落書きのような姿で表現されている。
しかし、物語の中ではなかなかのイケメンのようだ。
そんなプンプンが、愛子という少女に出会うところから物語が始まる。
この少女を追いかけ、時には追われ、人生を狂わされていく。
あまりにも不器用すぎる、主人公プンプンにイライラしながらも、
応援し、気づけば自分を投影し、落ち込み、喜び、恐怖し、気持ちの全てを物語に持っていかれる。
そんな不思議な魅力を持った作品。
登場人物は皆個性的だが、どこか影がある。
読んでいると、必ず共感できる人物が1人は現れる。
そうなったら、もうプンプンの虜である。
鬱漫画として名高く、すでにかなりの人気を持っているこの作品だが、作書は「ソラニン」「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」を手がける浅野いにお先生。
この作品においても、その作画はすばらしく、「可愛い子はとことん可愛く」「そうでない子はとことんそうでなく」描く。
この作品のヒロイン達も例にもれず、とにかく可愛い。

あなたもきっと、愛子ちゃんの可愛さと狂気に、純愛をせずにはいられないでしょう。

あひるの空 / Ahiru no Sora
8

思春期真っただ中の男子から、お母さんまで。

最近私はアニメあひるの空にはまっています。中学生の息子に「お母さんが好きそうなアニメがあるよ」と紹介されて以来、本人よりはまってしまっています。アニメ放送が待ちきれなく結局その当時発売されていた50巻までを大人買いしてしまいました。昔懐かしい?もしくは当時は多感な思春期で青春を謳歌できなかった母親父親世代にもピッタリのスポ根アニメです。

主人公そらは男子高校生。バスケットが大好き。長野県から病気のお母さんが入院している神奈川県まで転校して来ました。おばあちゃんの家に下宿しながらバスケができる事を胸に高校へ通い出しますが、その高校には形ばかりのバスケ部しかなく、部室は不良のたまり場になっていました。そらは部員を集め、バスケ部を復活させるところから始めます。インターハイ出場を目指して。

そらは自分の低身長を嘆くのではなく、それも受け入れたうえで試合に出る為、戦うために3ポイントシュートを身につけ、精度を上げる為にただひらすら努力をするタイプ。その姿に感化され、キャラの濃い仲間たちが集まり、チームになっていきます。漫画なのに浮世離れしすぎず、積み上げて積み上げて、それでも結果が出るとは限らず…という作者は完全にマゾだなと思いながらもバスケの面白さ、試合のスピード感等々に引き込まれ読みだしたら止まらない漫画です。

都市伝説物語 ひきこ
6

「都市伝説物語 ひきこ」の感想

ジャンルは「アニメ―ション」ですが、最初ぱっと見たときに「本当にアニメ?」と思うほどの3DCG映像です。都市伝説もここまでリアルな映像で見せられると、ドキドキとスリルが倍増します。
メインのストーリーは、主人公である男性の、小学生時代の回想です。転校してきた小汚い女の子。彼女は主人公と同じアパートの隣に住んでいました。気味が悪いと彼女をいじめるクラスメイトたち、見て見ぬふりをする冷たい担任の先生、主人公は表立っては彼女を助けられないものの、陰ながら彼女の力になろうとします。団地の陰で、ふたりがこっそり飼っている猫にエサをあげているような微笑ましいシーンもありますが、いじめっこ達の加害行為が、猫を投げたり、車に括り付けたりと、小学生にしてはなかなかえげつないものが含まれています。ただ、映像としては、そこまで露骨にグロテスクなシーンは含まれていなかったと思います。尺は42分と短いものですが、テンポよくストーリーが展開され、見ごたえはあります。小学生時代の回想シーンが終わり、物語の最後、現在の主人公にどんでん返しが起こります。しかし、これまでのストーリーを全否定するかのような最後のオチの部分については、若干の疑問が残りました。

鷹の師匠、狩りのお時間です!
9

日本唯一?鷹匠漫画

作者にして語り部にしてメインキャラクターのごまきちさんは、鷹と狩りをする本物の鷹匠です。
本作は、なかなか知ることのできない鷹匠という専門職のことを教えてくれる、珍しい漫画です。
「鷹匠とは、タカが獲物を探すための都合がいい木であり、飛び立つ時も助走をつけるように送り出す」という役割で、ごまきちさんは相棒のオオタカを”師匠”と呼び、それはただのニックネームなどではなく、実際に敬うべき目上の存在として接しています。
鷹匠は世界中にいますが、上記の「助走をつけるように送り出す」という「羽合せ(あわせ)」は日本特有のものらしいです。海外の鷹匠が持つ専門技術にどのようなものがあるかまでは作中で語られていませんが、鷹を尊重し力となりサポーターに徹しようとするその姿勢が、日本の鷹匠が昔に編み出した職人技であるというのはなんとも素敵であると感じます。
ごまきちさんの相棒にはもう一羽、ハヤブサがいます。
鷹とハヤブサそれぞれの狩りを「鷹はアサシン、ハヤブサは戦闘機」と表しその違いの解説もわかりやすいです。
そういった彼らの魅力だけではなく、リアルな問題についても説明がありました。
1600年を超える素晴らしい文化と伝統があるものの、資格や免許があるわけではなく、知識も自覚もないまま鷹を飼う事で野生動物や環境に悪影響を与えてしまう方もいるのだとか。
密猟の問題にも触れ、決して綺麗事だけでは語れない彼らの事情をひろめんとするこの漫画には、ごまきちさんの確かな愛を感じます。
今のところ具体的に何かの力になれるわけではなくとも、せめてこの漫画で語られることを知っておきたい、と思います。

ファイナルファンタジーXIV / FINAL FANTASY XIV / FFXIV / FF14
10

控えめに言っても、最高。

控えめに言っても最高なストーリー。大まかな話としては「主人公、世界の闇を取り戻しにいく」といったもの。過去の拡張である蒼天のイシュガルドで登場した光の戦士と相反する「闇の戦士」。今回の拡張では彼らの元々いた世界である「第一世界」に行くところから始まる。第一世界は主人公のいた世界(原初世界という)と違って光があふれてしまっている世界である。もともとはその世界も原初世界と同じだったのだがその世界での光の戦士(闇の戦士)が闇を払ってしまったため光に溢れている世界(光の氾濫)となって滅びに近づいていたのだった。また光の氾濫のためなのか光の魔物である「罪喰い」が現れこの世界の人々を脅かしている。この第一世界に渡り、闇を取り戻すことが今回の旅の目的となる。旅の道中には様々なことが主人公たちを襲う。アム・アレーンでお世話になった少女が罪喰いの攻撃により新たな罪喰いとなってしまい主人公一行を絶望させてくる。ユールモアは貴族と奴隷とそれを束ねるヴァウスリーによって怠惰な生活を送る貴族と謎の配給品「メオル」を待つ貧民を目の当たりにする。妖精郷イル・メグでは大罪喰いとなった女王ティターニアとの戦闘。ラケティカ大森林では信仰上の理由から夜を求める住人との出会いと仲間の危機。大罪喰いを倒し、世界に闇を取り戻していく光の戦士だが…自らも罪喰いとなってしまうことに絶望する。等々沢山の事柄がプレイヤーを襲う。私はその一つ一つの事柄に泣きながらプレイしていた。新規でいきなり始めてみるのもいいが、今回は可能であれば今までのストーリーを体験してからプレイするととてもいい。さらに言うならばクリスタルタワーのストーリーもやってからの方がもっといい。もし、新規で始めるのであれば時間はちょっとかかるがすぐに追いつくことはできるので漆黒前のストーリーを体験してから第一世界での冒険を始めてほしい。

ALI PROJECT / アリプロジェクト / 蟻プロジェクト / アリプロ
10

耽美にして妖艶な世界観

ゴシックロリータを好む人には有名であろう、男女二人組の音楽ユニット。退廃的な曲、激しいロック、感動的なバラード、可愛らしい曲と、変幻自在千変万化の作風。そして声楽家のような圧倒的な歌唱力が特徴です。
アニメの主題歌に使われる事も多かったので、アニメファンの中でも知っている人は多いのでは。
どの曲のメロディも美しく、またどの曲の歌詞も引き込まれます。
ボーカル兼作詞担当の宝野アリカさんがゴシック等のファッションに身を包んでいる事は勿論、曲にもそういった思想・信念とも云うべきものが現れています。
薔薇や闇といったワードが多く登場し、暗渠といった普段あまり使わない単語、波羅蜜などの仏教用語にいたるまで、知的な言葉も多く使われています。
多岐にわたるジャンルのALI PROJECTの楽曲全般に共通しているのは、やはり『上品さ』『知的さ』でしょう。曲の雰囲気的にやや乱暴な言葉が使われても、それでもその曲の根底にそれらは息づいています。
余談ですが、作家の綾辻行人氏が彼女らのファンであり、アリカさんと交流がある事から、氏の著書の文庫版にてアリカさんが寄稿しているのも、ファンには嬉しいところです。綾辻氏のファンの方も是非!