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pontaman7のレビュー・評価・感想

映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園
9

大人から子どもまで楽しめる映画

しんのすけ、風間君、マサオ君、ボーちゃん、ネネちゃんの5人が親元を離れ、エリート学校である天カス学園に体験入学するところからストーリーが始まる。
学園生活を送る中で、いい成績を収めることができれば特待生として天カス学園に入学できる。「皆で入学したい」と思う風間君はいい成績を修めようと一所懸命に努力する一方で、しんのすけはいつも通りマイペースに学園生活を送る。自分の気持ちをわかってくれないことでついに風間君は怒り、しんのすけと喧嘩して部屋を出て行ってしまう。その先で風間君はある事件に巻き込まれてしまうことで、ストーリーが展開していく。

学園生活を送る中で出てくる個性的なキャラクターは、クレヨンしんちゃんの映画ならではで、話にアクセントを与えてくれる。また風間君のおバカキャラや、マサオ君の不良キャラは普段は見ることができないため、新鮮で面白い。そしてしんちゃんたちが協力して風間君を取り戻そうとする絆の深さや、みさえがしんちゃんのことを心から信頼していることがわかる場面。登場キャラクターが自分のコンプレックスを乗り越えていく場面など、子どもはもちろん大人も楽しめ、生きる上で大切なことを改めて考えさせられる映画となっている。

善悪の屑
10

女性でもハマる善悪の屑の読みたくなる面白さ!!

鬱漫画と言われたら、ほとんどの人が心が落ち込むのではないかといったことを思い浮かべると思う。
しかしながら、この善悪の屑という漫画は、復讐漫画になっているため、人間の底辺のような屑しか出てこない。そのため、読者側は「もっとやれ!!」とだんだん声援を送りたくなる。
この漫画に出てくるクズは、家族を殺した犯人やいじめで孫を死に追いやった同級生と担任、レイプ犯など犯罪者が多く出てくる青年漫画ということもあり、女性は手に取りづらいと思う。
しかし、レイプ犯に襲われた女性からの依頼を聞くと、胸糞悪すぎて復讐をされていても、犯人に可哀想という感情は起きなくなってくる。鬱漫画やグロ漫画が好きな方にはとてもおすすめするが、少し過激な描写が出てくるのでそこだけは注意していただきたい。
最後に、善悪の屑には続編があり、もしも善悪の屑にハマった方がいれば、外道の歌、園田の歌もおすすめしたい。外道の歌は前作に出てきたキャラクターや犯罪者も出てくるので、できれば続けて読むともっと話を理解できるし、園田の歌では、犯罪者側の話になるので、どのような心理で犯罪を行うのかなど、復讐屋と犯罪者の両方の視点の考えを読むことができる。つまりみなさんはこの漫画たちを読むしかないと思う。

凛として時雨 / Ling tosite sigure
10

轟音の3ピースバンド

凛として時雨は、ハスキーで個性的な歌声、ギターの轟音サウンド、手数の多い迫力のあるドラム、ゴリゴリの全体を支えるベース、といったたくさんの特徴のある3ピースバンドです。
ギターの音は耳を攻撃してくるような太く鋭い音ですが、どこか綺麗で美しく、儚い音をしています。これほど良い音だという形容が似合うサウンドはないと思います。
また、曲はすべてどこかキャッチーで一度聞くと耳から離れません。PSYCHO-PASSというアニメの主題歌や同作の舞台の主題歌などをかいています。また、スパイダーマンの主題歌をしたこともあります。こういったタイアップのときには節々に散りばめられたキーワードや、内容に寄り添った歌詞、そして何をしているかが分からないとも思える曲調なのに忘れられないサビ、といったその作品を見る前も見たあとも楽しめる曲であることが多いです。空耳で登場人物の名前が入っていたりするのも特徴です。気付いたときにはきっと楽しい気持ちになれるかと思います。
そして最後に何より、このバンドのメンバー3人が、仲が良いのです。わちゃわちゃしているというより、お互いが信頼し合っていて、実は全員がこのバンドを一番好きという雰囲気があります。曲調とメンバーの雰囲気のギャップにやられること間違いなしです。

とあるおっさんのVRMMO活動記
8

なろう系の物語にしては、しっかりした作り込みの作品

私が抱いている俗称「なろう系」と言うものは、俺TUEEEであったり、俺なんかしちゃいました?といった超鈍感であったり、世界に対して個人で対応できるほどの能力を持たされてたりと、こんな状態なら物語の進め方が楽だなぁと言ったものが殆どでしたが、この作品は地道にRPGをしていて個人的にとても好感が持てる作品でした。
何より好ましかった内容が、主人公が決められたルールの中で、自分なりの攻略の答えを試行錯誤しながら見つけるといった行動をとっていくので、読んでいても「そうはならないでしょ」という突っ込みを入れることがありません。読んでいてもスッキリします。
無限の可能性を秘めているMMORPGというものを作成している会社自体がオーバーテクノロジー地味てはいますが、そこまで突っ込んでしまうと物語が成り立たないので、そう言う物だと気にしない様にしています。
戦闘に向いていないと烙印を押された職業でも、工夫次第で攻略可能という、ある意味プレイヤースキルを要求されている物語なのですが、主人公自体の元の能力は私達と変わらず、むしろハンデを背負っている状態でも活躍できているという描写は、読んでいて気持ちがいいものです。
VR技術が進めば、実際にこう言ったMMOが出てくるのかなと期待してしまいます。
因みにおっさん要素は、あまり感じられません。

信長の野望・天翔記
8

信長の野望シリーズ不朽の名作

歴史好きにとっては、やり込み要素のあるシュミレーションゲームです。
本作は全国の城を支配下に置き天下統一を目指しますが、知名度の低い大名家まで登場するので奥深いですね。
プレーをしていて面白いのはやはり戦争で、戦国時代をリアルに体験できる内容になっています。
また、広範囲の城で複数の大名家が入り乱れ乱戦になることも珍しくなく、自分の城がそれに巻き込まれることも。
その場合は、戦争に加わる・中立・不戦を選ぶ必要があります。
また、連続的に戦争状態に入ってしまうこともあるので、周りの城の状況を観察しておくこともゲームを進めるために欠かせないポイントです。
急に勢力を拡大したり縮小したりするので、戦術がモノを言いますね。
そんなゲーム性が本作品の面白さと言えるでしょう。
本作のもう一つの大きな特徴は、「武将の教育」です。
特に師範役の武将が重要になります。
全体的に能力値の高い武将を選ぶようにすると、教育を受ける側の能力が開花しますよ。
なるべく、他の大名家に攻略されないように兵力を増強しながら、武将を教育することに妙味があります。
分かりやすく例えると、ドラクエのレベルアップと似ていますね。
安易に他城に攻めても、仕返しを受ける可能性が高いので能力が万全になってから攻撃を仕掛けるようにしています。
全国統一までの道のりは険しいですが、全城を制圧した時の達成感は他のジャンルでは味わえない魅力的な部分と言えます。

ベリーグッドマン / BERRY GOODMAN
10

励みになった曲

はじめてベリーグッドマンさんの曲を聴いたときは良い歌を歌うなと思いました。
励みになった曲はベリーグッドマンの「大丈夫」と言う曲です。NHKのみんなの歌で紹介されて流れていた曲です。応援歌になっていたんですが歌詞で泣きました。「だれにも見せずに涙した」と言う歌詞があるんですが、私にもそういう、涙を表ではこらえて影で泣いて苦しんだ時期があったので、曲のその歌詞を聴いたときに共感しました。「大丈夫」という曲の歌詞が励ましてくれたおかげで、私の人生ここまで来れたんだなと思います。私もこの曲に凄く背中を押されて今もこの曲を聴きながら頑張って生きています。
「生まれ変わっても自分がいい」「そう思えるようになろう」。この下りは本当に勇気付けられました。短い時間の曲なんですが人生のいろいろな経験やアドバイス、こう思ってもいいんだなと思わせてくれた曲と歌詞でした。曲名の『大丈夫』という名前には曲の意味がすべて込められています。今までのベリーグッドマンとは違う曲調になっていて、聴いた時にはこういう曲も作れるんだと思い、励まされました。この曲を聴いて良かったと思いました。

Pearl Jam
10

信頼と安心のベテランロックバンド

Pearl Jamは90年代から第一線で活躍しているアメリカのベテランロックバンドです。

90年代の初頭にニルバーナと共にシアトルから登場し、グランジブームの中心としてブレイクしました。ニルバーナに比べると、音楽性はよりハードロックに近いスタイルでしたが、パンク・ハードロックやクラシックロックの影響も感じさせるスタイルに変遷しています。

極端に来日公演が少なく、日本ではあまり知られていませんが、地元アメリカを中心に令和になっても世界中に数多くのファンがいます。2000年代以降もアメリカの大型ロックフェスであるロラパルーザや、イギリスのフェスレディングフェスティバルにも度々登場しており、年老いても強い存在感は変わっていません。

Pearl Jamの音楽は、Radioheadのような実験的で革新性のあるスタイルとは異なります。逆に、ロックンロールの持つ原始的な魅力を大切にし、誰でも楽しめるようなロックナンバーを発表し続けています。特にアメリカのルーツミュージックを土台にしており、ニール・ヤングといったロックレジェンドへのリスペクトを公言しているほどです。

「保守的」と受け取られるかもしれないPearl Jamのスタイルですが、数少ないストレートなロックンロールを聞かせてくれる存在として、むしろ貴重になっています。

ポプテピピック / Pop Team Epic
8

とりあえず何本か頭のねじを外したい方に見ていただきたい。

よく“頭を空っぽにしてみてほしい“と注釈のあるアニメ等があると思うが、このアニメを見る場合は、頭をからっぽにしていてもいなくても関係ない。身構えても、構えなくても大体の視聴者がこの世界感に食われてしまう。現代社会でストレスを抱えながら働く方々に利く、エナジードリンクよりパンチあるアニメである。
元々漫画が原作のこの作品。主人公となるのは二人の女子中学生。ポップな絵柄で、一見親しみやすそうなキャラ感を与えられるが、一癖二癖で収まらないほど個性が粒立っている。よくわからない言語を使ったりするが、何故かキャッチーに感じられる二人のやり取りが魅力的で、基本なにをしているのか分からない。
そんな日常がつまったストーリー展開も奇天烈で大多数の視聴者は困惑する。少女漫画が始まったかと思えば、珍妙なやりとりが続いたりと、1話1話がショートムービーの寄せ集めのため、何話からみても結局わからないという点、何話からでも手を出しやすい。
アニメでは、作品を色づけるキャストが毎度ごと異なり、国民的アニメを務めた方や、声優好きなら一度は耳にしたことのある方々が軒を連ねていて裏方は万全の状態である。
何度見ても意味を解釈できないが、なぜか見たくなるという日本人の中毒性をくすぐる要素が詰め込まれているため、どんなについていけなかろうとこのアニメを支持する人は多い。きっと気になってしまった貴方もその一員になってしまう未来があるだろう。

尾崎豊
8

色あせない大人への反抗「尾崎豊」

大人とはなにか、愛とは何か。生涯問い続け、歌い続けた歌手がいます。彼の名前は尾崎豊。

代表曲と言えば、「盗んだバイクで走り出す」で有名な「十五の夜」やカラオケで上位にランクインし続ける「I LOVE YOU」など。
しっかり聞いたことはないけど、どこか聞き覚えがある曲としていつの時代も若者の耳に入ってくるのではないでしょうか。

彼は1992年、26歳という若さでこの世を去りました。彼が残した多くの曲は今でも「大人とはなにか」を問い続けています。

デビュー曲は先にも上げた「15の夜」です。
「誰にも縛られたくないと逃げ込んだこの夜に、自由になれた気がした15の夜」。サビのフレーズです。逃げ出した先で自由になったのではなく、結局は自由になれた気がした。諦めでもなく妥協でもない、ただ受け入れなくてはいけない支配への微かな抵抗を若干16歳で歌い上げる尾崎豊の才能には脱帽せざるを得ません。

セカンドアルバム「回帰線」には代表曲の一つ「卒業」が収録されています。「卒業して一体なにが分かるというのか。思い出の他になにが残るというのか」力強く叫ばれるこの歌詞は指導というベールを被りながら支配空間として鎮座する学校への欺瞞と不満を吐き出す尾崎の気持ちが綴られています。

10代という若さで少年や少女の言葉にできない気持ちの代弁者となった尾崎。彼の歌う曲は愛と大人への抵抗に満ちていました。
しかし、20代を迎えた尾崎は転機を迎えます。子供が生まれ、10代の代弁者であった自分が確実に歳を取っていく中で生まれた葛藤。その集大成が5thアルバム「誕生」です。
晩年の作品に入る「誕生」は今までのレジスタンス的な歌詞は一切なく、孤独と寂しさと愛に満ちています。「誕生」という曲の最後に尾崎はこう語り掛けます。
「新しく生まれてくる者よ。お前は間違っていない。誰も一人にはなりたくないんだ。それが人生だ、分かるか」
仲間、家出、反抗、不満、魂のまま叫び続けた尾崎は最後、呟くように新しい生命に語り掛ける。
これは大人になることの諦めのため息なのか。人生を悟った最後の遺言だったのか。果たしてそれは定かではない。

26歳で急死した尾崎は大人だったのか。きっと彼も分かっていない。そもそも大人とは何か。普遍的な答えは見つからないが、尾崎豊は自分の中でその答えを見つけるヒントになると思います。