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morinkey0301r9のレビュー・評価・感想

大雪海のカイナ
10

今、星の運命を分つ壮大な冒険が始まる...

アニメ『大雪海のカイナ』は、絶え間なく広がる雪海によって大地が失われつつある世界を舞台にした、壮大なファンタジーです。このアニメは、視覚的にも物語性においても、観る者を新しい世界へと誘います。

物語の中心にいるのは、天膜で生きる少年カイナと、地上から来た少女リリハです。2人の出会いは、彼らだけでなく、周囲の世界にも変化をもたらします。カイナとリリハの関係性は、互いに異なる環境で育った2人が共通の目的のために力を合わせる過程を描いており、その成長と絆の深まりが視聴者の心を掴みます。

「軌道樹」という巨大な樹木と、その根元や頂に広がる「天膜」の上での生活は、このアニメ独特の世界観を形成しています。視覚的にも美しく、また物語の重要な要素として機能しており、視聴者に深い印象を残します。

アニメはただの冒険物語にとどまらず、生きる場所を失いつつある人々の絶望と希望、そして生命の尊さを描いています。カイナとリリハの旅は滅びかけた世界を救うための闘いであり、同時に自己発見の旅でもあります。彼らの挑戦は、視聴者にとっても勇気と希望のメッセージとなるでしょう。

音楽、声優の演技、そしてアートワークのすべてがこのアニメの魅力を高めています。特に雪海と軌道樹の描写は、この作品の大きな特徴であり、ファンタジーの世界に没入することを可能にしています。

総じて『大雪海のカイナ』は、アニメファンにとって新しい世界観と深い物語を提供する作品です。このアニメは、視聴者にとって忘れがたい体験となり、多くの人々に愛されるでしょう。滅びかけた世界を舞台にした冒険と成長の物語は、アニメファンならずとも魅了される内容です。

スカーフェイス
10

ギャング映画の金字塔 来たれ超肉食男子!

アル・パチーノ主演の1983年の映画であり、1932年の「暗黒街の顔役」のリメイク作品です。
映画の題名のスカーフェイスとは実際に存在したシカゴギャングのアル・カポネの通り名でもあります。
それもそのはず「暗黒街の顔役」はアル・カポネをモデルにしています。
本家の「暗黒街の顔役」では1930年代、禁酒法時代のアメリカで暗躍したギャングを題材にしていますが、
「スカーフェイス」公開時の1980年代はキューバからアメリカ(フロリダ州マイアミ)への麻薬の密輸が深刻な社会問題なっていました。
80年代のマイアミでは現実でもキューバからの移民2世が麻薬ビジネスに手を染めていました。
本作の見どころは何と言っても主役アル・パチーノの迫力の演技です。
1972年のゴットファザーPART1では、とてもマフィアの一族とは思えない上品でしたたかな役柄で自分の本心見せない役柄でした。
一言でいえば草食男子(話が進むにつれ変わってきますが)。本作ではとにかく欲望に正直な超肉食男子と言った所です。
自分がのし上がる為には手段を選ばず、欲しいものは奪ってでも手にいれる。
そう、「世界はあなたの物」と言わんばかりの立ち振る舞い。
そんな彼には何が待っているのか…

不徳のギルド
8

Hなだけではない漫画としての魅力

月刊少年ガンガンで連載中のこの漫画は、かなり性的な表現が含まれる作品です。私はそういった漫画も好きなので漫画アプリで見つけてからは単行本を毎度購入しています。単行本の方が表現の規制が緩いので。作品はベタにファンタジーな世界観で行われる冒険コメディ。主人公は戦いに長けるエース冒険者の青年キクル。仕事漬けの彼が普通の青春を送るために新人の冒険者であるヒロイン達を一流の冒険者に育てるストーリー。そのヒロイン達が全員致命的な欠陥を持っていて討伐対象の魔物に酷いことをされちゃう…というのがお決まり。それでもシンプルに画力が高く女の子だけでなく戦闘シーンなども何が行われているのかが分かりやすい構成力が魅力です。さらに作中のコメディの質が高く、作者のボキャブラリーやキャラの魅せ方には他の少年誌で連載される人気漫画にも劣らない、むしろ対象年齢が一回り上のこの作品でしか感じることが出来ないハイセンスさを感じられると思います。ここまではお色気コメディとしてのこの作品の魅力を語りましたが、この漫画はまだ可能性を秘めていると思っていて、52話では主人公キクルが初めて感情的に人を傷つける描写がありました。これまでどちらかというと実力の割に評価されず他のキャラクターに焦点が当たることが多かったのですが、これまで積んできた彼のキャラクター性を崩すことなく最も魅力的に主人公を立たせる描き方がされています。作者の作品への理解が深いからこそなせるものだと思います。ただエッチで笑えるだけではない、王道な魅力も併せ持つ新しい作品です。

Rofu
9

アジア最強の2人組 Rofu

Rofu、という名前をご存知であろうか。RofuはHIROとfugaという2人のビートボクサーによるタッグチームである。2019年にYouTubeチャンネルを開設し、そのチャンネルは2021年11月15日現在、チャンネル登録者数52.4万人の規模を誇っている。落ち着いているHIRO、それとは対照的に黒いタンクトップ一枚でサングラスをかけているという見るからにはっちゃけた容姿のfuga。この2人によってYouTubeに投稿されるコンテンツは基本的には、他のビートボクサーの技術を解説したり感想を言うというものだ。これだけでは特段魅力を感じないかもしれないが、ではなぜこんなにも人気が出ているのか。それはひとえに彼らの人徳に端を発していると言えるだろう。まず、感想や解説と聞けば若干の批判的な内容や自分たちの方が優れているというようなアピールが入ってくると思うかもしれないが、Rofuに限りそれは無い。ただひたすらにレビューしている相手の技術を褒め、自分たちの技術向上に勤めている。軽いノリではあるが、その姿はビートボックスへの真摯さや彼らの真面目さを窺わせる。そういった彼ら自身の人徳のみならず、クールなHIROと騒がしめのHIROという表面から見えるギャップも人気の秘訣であろう。彼らの活動により、2021年の日本のビートボックスシーンは大きく盛り上がったと言える。Rofuがこのまま日本のビートボックス業界を牽引していく存在になることが、今から予感される。ポーランドで行われたGrand Beatbox Battle 2021、平たく言えばビートボックスの世界大会では日本人タッグとしては初の世界3位を獲得したRofuの活躍にこれからも目が離せない。

リング0 バースデイ / Ring 0: Birthday
3

とってつけたような話。

なんだかよくわからない、とってつけたような話でした。
貞子の過去について描かれているのですが、貞子が2分裂しちゃったりしていて、はあ?って感じですし、彰子があそこまで貞子を恨む理由もよくわかりませんでした。
原作だと、貞子は殺されてしまったことによって悪霊化したという感じで、生きているときは普通の(力はあったとしても)少女だったような気がします。そして、そっちのほうが呪いの根拠としてすっきりしている気がします。
あと、そういう根本的なところは置いておくとしても、重盛を殺してしまって、その死体を置きっぱなしにして病院に行くなんておかしいし、とにかく遠山との恋のところがあまりうまくできていないなと感じました。
リングシリーズはおもしろいけど、本作は見なくてもいい一作だと思います。
本作で貞子を演じた仲間由紀恵さん。演技が大根ですごく気になります。
もともと、ちょっと棒気味なところのある人だなと思っていましたが、これはひどいです。
確かに綺麗だし、どことなく陰のある人だし、『トリック』の中で貞子の真似をしたり、貞子役が仲間由紀恵さんの代表みたいになっているのも事実で、貞子役が似合ってはいたと思います。
なので、もう少し、演技をがんばってほしかったなと思いました。

白い砂のアクアトープ / The Aquatope on White Sand
9

お仕事アニメの良さ

このアニメは2部構成となっており、第一部では、がまがま水族館を必死に守ろうと奮闘する海咲野くくると、アイドルを辞めて沖縄にふらっと立ち寄った宮沢風花のダブルヒロインが、水族館の飼育員として成長していく物語です。第二部では、がまがま水族館の閉館に伴い、ヒロイン達が新設水族館のティンガーラに就職し、くくるは企画担当として、風花は飼育員として、それぞれの役割や、がまがま水族館との違いに戸惑いながらも、成長していくお仕事物語です。
このアニメの良い所は、各キャラクターの水族館に対する熱い想い、くくると風花が姉妹のような関係になるシーン、水族館の光と闇を知れる所だと思います。一つ目は各キャラクターが水族館に対する考え方で、時には賛同し、時には議論を交わしぶつかるシーンは、お互いが水族館のことをよく考えているから起きるシーンであり、その仕事に対する熱い姿に感動しました。二つ目はくくると風花がお互いのことを知っていくうちに風花が姉、くくるが妹といった関係になっていくシーンは百合要素を感じさせるものとなっており、百合アニメ・漫画が好きな人は共感してくれると思います。最後は、来場客から見た水族館のイメージと水族館で働いている側から見たイメージに違いがあり、特に島袋薫の「生き物の幸せを願うなら、水族館など無いほうがいい」という発言が顕著に現れていると思います。