akihi01159@akihi01159

akihi01159
akihi01159
@akihi01159
4 Articles
6 Reviews
0 Contributions
0 Likes
akihi01159

akihi01159のレビュー・評価・感想

THE FIRST SLAM DUNK / ザ・ファースト・スラムダンク
6

新たな発見

映画スラムダンクの制作が発表された時は、鬼滅の刃が素晴らしい作画力で爆発的に人気になり、TVアニメ界に追い風を与えていた時期でした。
正直、映画スラムダンクが鬼滅の刃と同じ作画クオリティで上映すると思うとワクワクが止まりませんでした。
しかし、次々と続報が発表されていく中で作画はまさかのフルCG、そして声優は全て交代。
不安の方が徐々に大きくなってきた中での鑑賞でした。

ここからはネタバレを含みます。
映画を見終わった第一印象は、「宮城リョータが主役なの!?」でした。
とりあえず宮城リョータを深掘りしています。
原作には出てこなかった「母」と「妹」、そしてバスケを始めるキッカケをくれた「兄」も出てきます。
宮城を深掘ることで桜木花道の存在感がない…。
なんならエンディングのクレジット、トップが宮城リョータなので笑ってしまいました。
そこまで宮城推しならタイトル「THE FIRST SLAM DUNK」ではなく、「SLAM DUNK エピソード宮城リョータ」ぐらい開き直っても良かったのでは!?とさえ感じてしまいます。

と、ここまでは少し酷評ですが映画の内容は良かったと思います。
期待通りアニメでは幻となった山王戦でしたからね。
ただ、やはり120分じゃまとめるのがしんどかった印象。
前半戦は数分で終わります。
後半戦と宮城リョータに重点を置いた映画を作っていったのでしょう。
終盤の音楽はアップテンポでスラムダンク感もあって非常に良かったです。
名シーンの流川と桜木のタッチも心が震えました。

そして最後!
時は流れて的な感じで宮城がアメリカでバスケをするシーンがあるのですが、原作ではわからなかった宮城のその後を知れたのは凄い良かったです。

総括すると平均よりは楽しめましたが、それは圧倒的な「スラムダンク」と言うブランドが大きかった印象。
宮城リョータ推しであれば至極の作品かもしれませんが、それ以外の推しキャラであれば少し物足りないかもしれません。
もしスラムダンクと言う最高ブランドがなければどうなっていたか…。

MY FIRST STORY / マイ・ファースト・ストーリー / MFS / マイファス
10

バンドとして最高のバランス

多くのバンドがデビューしてますが、ボーカルとドラムしか聞こえてこない、そしてそのドラムがリズムを刻んでいるしかないものだったりするバンドが多いです。
ギターはソロの時しか聞こえてこない、ベースはいるのかいないのかわからないバンドが多すぎます(これはPAの問題もあると思いますが)。
「MY FIRST STORY」は全く違います。ボーカルは当然聞こえてきますが、バランスは他の楽器と同じ扱いになっていると思います。
歌唱力は当然抜群で(お父さん森進一さん、お母さん森昌子さんだから当然でしょうか)、デスボイスなんかも入れることがあります。
ギターはリフがとてもかっこよく、その中にソロのようなものを入れ込んだり、またカッティングもカッコよく、
ただコードをジャーンと鳴らしているだけでなく、ギターだけを聞いていても最高です。音色の使い分けもうまいです。
エフェクターをこまめに使い分けているんでしょうね。
ベースもギターと同じで、ただ、ボンボンボンと短音を弾いているのではなく、音はしっかりメロディーを奏で動いています。
ベースだけ聞いていても十分聞けます。ドラムも最高です。
リズムを刻んでいるだけでなく、こまかなおかず(フィルイン)をいれて、うるさくなく目立つことなく、さらっと味付けしています。
テクニックと音(音量)のバランスが最高です。是非、一度聞いてみてください。

東京卍リベンジャーズ / 東卍 / 東リベ / Tokyo Revengers / Tokyo卍Revengers / 東京リベンジャーズ
7

壮絶なリベンジ!『東京リベンジャーズ』(実写映画)

累計発行部数2500万部を突破し、講談社漫画賞を受賞した大人気漫画が原作となっている。
また、アニメシリーズの公開によりさらに人気に拍車がかかり、累計観客動員数は今年の邦画実写映画最速で166万人を達成した。
興行収入は公開から17日間で22.5億円と勢いを増している。
今作は不良漫画とSFの異色の組み合わせ。主人公は冴えない日々を過ごすフリーターの花垣武道(北村匠海)。
ニュースで橘日向(今井美桜)と橘直人(杉野遥亮)が抗争に巻き込まれ死亡したと知る。
日向は武道が高校時代に付き合っていた今までで唯一の彼女でショックを受ける。
その後バイトの帰り道に駅のホームから転落。すると武道は10年前の高校時代に戻っていた。
そして暴走族「東京卍曾」のキヨマサ(鈴木伸之)との喧嘩に敗れ奴隷のような扱いを受け、そこから今の性格になってしまったことを思い出した。
その後日向と直人に出会い直人に自分が10年後の未来から来たこと、日向と直人が10年後に死ぬことを打ち明け「何があっても姉を守るように」と約束の握手を交わした。
その瞬間10年後の世界に戻っており、直人は警察官となり生き延びていた。
だが日向は死んでしまっていた。
武道は直人と握手することによってタイムリープができると聞かされる。
だがタイムリープは現代とリンクしており二度同じ時間をやり直すことはできない。
武道は逃げ続けたダメな人生を悔やみ、自分自身の人生と元恋人を取り戻すためタイムリープを繰り返し過去へ「リベンジ」する物語。
この映画の魅力は挫折を繰り返しながらもがむしゃらに命をかけて立ち向かっていく「熱さ」。
あとなんといってもハマり役の豪華なキャスト!
イケメン目当てで見にいく女子も多いのでは...新時代のヤンキー映画必見です!

おじさまと猫
10

愛くるしい猫とおじさま

手に取ったのは表紙に描かれたややぶさいくな猫に惹かれたというよりも、おじさまのイケおじな容姿に惹かれたから。だって、顔よし立ち姿よしのおじ様は本編に入っても理想的な紳士。そのおじ様はちょっと変わっている。ペットショップで純粋には可愛いとはいえない猫(おじ様はふくまると命名)を買うことに。しかし、誰もがじわじわとふくまるの可愛さにやられていくに違いない。ふてぶてしそうな顔が笑いを誘い、猫らしい気ままな性格に大笑い。そんなふくまるに振り回され、ふくまるを愛するおじさまの顔の幸せそうなこと!ふくまるの主人思いな姿に胸がキュンとしてしまいます。
しかし、ほんわか癒されるばかりではありません。ふくまるにはその不細工さからペットショップで売れ残っていたという過去が!しかもペットショップに来たお客さんからは不細工だと笑われて…。周りの動物が売れていくなか、取り残され、成猫近くまで成長していくふくまるの心境は「諦め」自分は愛されない。そんな諦めと絶望から解き放ってくれたのがおじさまなのです。おじさまは哀れみでふくまるを買ったのではない。可愛いから買われたと知った時のふくまるの嬉しさと言ったらこちらまで泣けてくる…!おじさまの私生活、犬好きな親友、仕事仲間たち。猫好き、イケおじ好き、良いストーリーの漫画が読みたい。そんな方にオススメです!

とんでもスキルで異世界放浪メシ / とんスキ
10

料理と従魔の要素を併せ持つマンガ作品

『とんでもスキルで異世界放浪メシ』は、今ブームともいえる異世界転移・転生ものの作品です。主人公のムコーダが異世界転移に巻き込まれてしまい、ネットスーパーというスキルを活かし従魔たちと旅をするという内容です。
ネットスーパーで購入する食材と従魔たちが狩ってくる食材(高ランクのモンスター)を使い、異世界と現代の要素を取り合わせて作った料理がたくさん出て来て、見ていてとても面白い作品です。
この世界の女神や神たちも登場し、ムコーダのネットスーパーのスキルで買える食材やお酒をねだったりするストーリーも織り込まれており、この作品を更に面白くしてくれています。
従魔もフェンリルのフェルから始まり、最初は子供だった特殊スライムのスイ、そして小さなドラゴンであるピクシードラゴンのどらちゃんを仲間に加えながら、冒険者ギルドのギルド長たちをも驚かすような獲物を次々と狩っていき、そして従魔たちのためにムコーダが料理を作る。そんな場面が展開されていき、飽きずに見ていられる作品です。
また、従魔とムコーダの関係も作品を面白くしているポイントで、ネットスーパーと料理にしか取り柄が無いようなムコーダがフェルに無理やりダンジョンに潜らされたりなど、面白い場面が満載の作品です。

僕とロボコ
9

『僕とロボコ』は優しくて良い

週刊少年ジャンプに連載されている『僕とロボコ』は、ドラえもんのパロディのような設定です。通常はメイド姿のかわいい女の子のロボットが家庭で働いていますが、ロボコは体格がごっつくて家事が苦手です。しかし、最強の戦闘能力を持っています。ボンドは、のび太のような少しダメキャラの主人公で、最初はかわいくない姿のロボコにガッカリしましたが、今では強い友情で結ばれています。ガチゴリラはジャイアンのようなキャラで、一見、意地悪をするような態度をとりますが、実際にはサプライズで相手が大喜びするような優しい態度に徹しています。モツオはスネオのようなキャラでお金持ちです。一見、嫌味な態度かと思わせる言動をするものの、経済力を生かしてボンドへ素晴らしいプレゼントをしたりして、何よりも友情を大切にしています。コロナ禍で殺伐とした世の中にあって、読んだらほっこりした気分にさせてくれます。『ONE PIECE』や『鬼滅の刃』のように大ヒットするタイプのものではないと感じていますが、こういうマンガは無くならないでほしいと思います。興味を持ってくださったかたには、是非、読んでみてもらいたいと思います。