新たな発見
映画スラムダンクの制作が発表された時は、鬼滅の刃が素晴らしい作画力で爆発的に人気になり、TVアニメ界に追い風を与えていた時期でした。
正直、映画スラムダンクが鬼滅の刃と同じ作画クオリティで上映すると思うとワクワクが止まりませんでした。
しかし、次々と続報が発表されていく中で作画はまさかのフルCG、そして声優は全て交代。
不安の方が徐々に大きくなってきた中での鑑賞でした。
ここからはネタバレを含みます。
映画を見終わった第一印象は、「宮城リョータが主役なの!?」でした。
とりあえず宮城リョータを深掘りしています。
原作には出てこなかった「母」と「妹」、そしてバスケを始めるキッカケをくれた「兄」も出てきます。
宮城を深掘ることで桜木花道の存在感がない…。
なんならエンディングのクレジット、トップが宮城リョータなので笑ってしまいました。
そこまで宮城推しならタイトル「THE FIRST SLAM DUNK」ではなく、「SLAM DUNK エピソード宮城リョータ」ぐらい開き直っても良かったのでは!?とさえ感じてしまいます。
と、ここまでは少し酷評ですが映画の内容は良かったと思います。
期待通りアニメでは幻となった山王戦でしたからね。
ただ、やはり120分じゃまとめるのがしんどかった印象。
前半戦は数分で終わります。
後半戦と宮城リョータに重点を置いた映画を作っていったのでしょう。
終盤の音楽はアップテンポでスラムダンク感もあって非常に良かったです。
名シーンの流川と桜木のタッチも心が震えました。
そして最後!
時は流れて的な感じで宮城がアメリカでバスケをするシーンがあるのですが、原作ではわからなかった宮城のその後を知れたのは凄い良かったです。
総括すると平均よりは楽しめましたが、それは圧倒的な「スラムダンク」と言うブランドが大きかった印象。
宮城リョータ推しであれば至極の作品かもしれませんが、それ以外の推しキャラであれば少し物足りないかもしれません。
もしスラムダンクと言う最高ブランドがなければどうなっていたか…。