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a-sho5のレビュー・評価・感想

ドラゴンボールZ カカロット
9

少しでもドラゴンボールを知っているならプレイすべき傑作

これを読んでいるあなたはドラゴンボールという作品に少しでも触れたことがあるだろうか。原作を読んでいなくても、人生で触れ合った方は多いはずだ。孫悟空が超サイヤ人になる瞬間、孫悟飯が最後の力を振り絞ってかめはめ波を放つ瞬間。その瞬間をわずかでも見たことがあるなら、この作品はあなたにとって最高の一作と言える。
この作品の良い点は主に2つある。
1つ目は『ドラゴンボールZ』のストーリーを、素晴らしいグラフィックで追うことができる点だ。この作品はおおむね『ドラゴンボールZ』のストーリーを元としている。基本的には漫画をベースとしてストーリーが展開していくが、一部アニメオリジナルの要素も含まれている。なんといっても、各シーンに挿入されるムービーのクォリティがとんでもなく高い。公式がYoutubeに掲載しているPVを見るだけでもそれを感じることができる。地球にやってきた孫悟空とベジータの対峙から、あの世から返ってきた孫悟空と魔人ベジータの対峙までを存分に楽しむことができる。そして最高のムービーの後にバトルを楽しむことができるのである。
2つ目の良い点はそのバトルだ。ストーリーを追うと共に、プレイヤーはそのキャラクターになりきってバトルを楽しむことができる。技に関しては適宜ストーリーで追加されていくが、孫悟空などのメインのキャラクターは好きに入れ替えることができる。ストーリー後半の孫悟空が前半の技『ジャン拳』を使うことだってできる。バトル自体の難易度は若干高めではあるが、敵の攻撃は慣れれば交わすこともできるため、わざわざレベル上げなどをする手間はほとんどなかった。
気になる点があるとすればクリア後にやることがあまりないことだろうか。DLCで『神と神』『復活のF』は追加されているものの、流石にオンライン要素が少ないため限界があると言える。
とはいえストーリーをやるだけでもかなりのボリュームがあり、十分楽しめるとは思う。
ドラゴンボールを昔から見ている、改めてドラゴンボールに触れたい、ドラゴンボールを少ししか知らない、そのいずれにもおすすめできる傑作である。

未来のミライ / Mirai
4

深く考えて映画を見たくない時にはアリ

内容や設定がフワッとしすぎていて、映画が終わった後に「???」となる作品。

あらすじとしては、主人公の男の子「くんちゃん」が、妹の「ミライちゃん」が生まれたことにより、以前より両親に構ってもらえなくなったことで不機嫌になる。そんな時に家の中庭で、なぜか未来から来たミライちゃんや人間の姿になっている犬のゆっこが現れる。未来のミライちゃんや人間姿のゆっこと触れあう中でくんちゃんは機嫌を直していく。
またある時には、おもちゃの片付けが出来ずお母さんに怒られて不貞腐れるくんちゃんがなぜか過去にタイムワープして、子供の頃のお母さんと出会う。子供の頃のお母さんも片付けが出来ていなかった。
そして、一人で自転車に乗ることが出来ずイライラするくんちゃんがまた過去にタイムワープし、若い頃のおじいちゃんに馬やバイクに乗せてもらうことで乗り物への恐怖を克服する。
最後は、お出かけ前にお気に入りの服が着られず機嫌が悪いくんちゃんが、なぜか未来にタイムワープし、未来の東京駅で迷子になってしまう。なぜか赤ちゃん姿のミライちゃんも登場し、ラストは、未来のミライちゃんが助けに来る。という展開だ。

くんちゃんが色んな人と触れ合うことで少しずつ成長していくのは理解できる。
しかし、「なぜ未来のミライちゃんが現れたのか」、「なぜくんちゃんが何回もタイムワープしたのか」、「どうやってミライちゃんはくんちゃんの危機を察知したのか」、「なんで犬が人間の姿になっているのか」が不明である。
ラストで「家の中庭の木が時代の索引に使われている」というような説明があったが、「だとしてもなぜ?」という展開が多すぎる。

『サマーウォーズ』のようなスッキリとした展開が好きな人にはあまりお勧め出来ない。

えんとつ町のプペル / Poupelle of Chimney Town
10

えんとつ町のプペルは見るべき映画No.1

この作品は、キングコングの西野さんが8年以上の歳月をかけて描いた絵本の内容を映画化したものです。えんとつ掃除屋のルビッチ君と、ごみから生まれたゴミ人間の心温まるストーリー。舞台となるえんとつ町は、煙に覆われて、空は煙でモクモクしています。星の存在も知らないえんとつ町の住人達は、背中を丸め、下ばかり向いて生活をしています。けれど、煙の先には綺麗な星空があることを、父親が教えてくれました。その言葉は本当なのか?それを調べる為に、ルビッチとゴミ人間の冒険が始まります。

著者であるキングコング西野さんは、世間からかなり強いバッシングを受けた経験があります。「俺は、ディズニーを越える」「ひな壇芸人批判」などと世間を騒がせる人と思われがちです。しかし、実際には70,000人の会員数を越える日本最大級のオンラインサロンオーナーであり、「えんとつ町のプペル」の絵本を世界中の子どもたちに配るなどの慈善事業も行っている真面目な人。

周囲から叩かれても、自分の夢を追いかける。現在、世界中がコロナによって未来が見通せなくなっています。今の現実と物語が見事に融合しています。「願い続ければ、夢は叶う」そんな希望を皆が持ち、明日に向かって頑張ることが出来る映画です。是非みんなで涙しましょう。

愛してるぜベイベ★★
9

私の青春!槙ようこさんの最高傑作

2020年引退を発表した槙ようこさんの数ある傑作のうち、私が一番好きな漫画です。
デビューしてからの20年間第一線で活躍し、いつの時代の学生もキュンとさせるストーリーと華やかな絵柄が印象的です。

少女漫画雑誌・りぼんでは珍しい男性主人公の結平と、突然やってきた幼稚園のゆずゆちゃんを中心とした家族の話を中心に、恋愛や援助交際など社会問題も描いたお話です。

2002年に連載開始された漫画ではありますが、絵の綺麗さはもちろん、主人公の結平が今見てもカッコよく、古さが全くありません。
槙ようこさんの魅力の一つと思っているのですが、その時代のリアルで一番おしゃれでかっこいい要素を取り入れていて、漫画でありがちな洋服やアイテムがダサくて興ざめすることがなく、登場人物の葛藤やストーリー展開がとてもリアルで感情移入してあっという間に読み進めることができます。

この漫画でのキーマンの一人、女子高生の心ちゃんも、悩みや葛藤がとてもリアルで、少女漫画にありがちなリアリティーのない悩みや性格、ありえない洋服とかがないです。
当時小学生だった私は、高校生になったらこんなおしゃれな高校生活を送りたいと憧れて読んでいましたが、大人になって読み返すと新しい発見もあり、これからも定期的に読みたい作品です。