深く考えて映画を見たくない時にはアリ
内容や設定がフワッとしすぎていて、映画が終わった後に「???」となる作品。
あらすじとしては、主人公の男の子「くんちゃん」が、妹の「ミライちゃん」が生まれたことにより、以前より両親に構ってもらえなくなったことで不機嫌になる。そんな時に家の中庭で、なぜか未来から来たミライちゃんや人間の姿になっている犬のゆっこが現れる。未来のミライちゃんや人間姿のゆっこと触れあう中でくんちゃんは機嫌を直していく。
またある時には、おもちゃの片付けが出来ずお母さんに怒られて不貞腐れるくんちゃんがなぜか過去にタイムワープして、子供の頃のお母さんと出会う。子供の頃のお母さんも片付けが出来ていなかった。
そして、一人で自転車に乗ることが出来ずイライラするくんちゃんがまた過去にタイムワープし、若い頃のおじいちゃんに馬やバイクに乗せてもらうことで乗り物への恐怖を克服する。
最後は、お出かけ前にお気に入りの服が着られず機嫌が悪いくんちゃんが、なぜか未来にタイムワープし、未来の東京駅で迷子になってしまう。なぜか赤ちゃん姿のミライちゃんも登場し、ラストは、未来のミライちゃんが助けに来る。という展開だ。
くんちゃんが色んな人と触れ合うことで少しずつ成長していくのは理解できる。
しかし、「なぜ未来のミライちゃんが現れたのか」、「なぜくんちゃんが何回もタイムワープしたのか」、「どうやってミライちゃんはくんちゃんの危機を察知したのか」、「なんで犬が人間の姿になっているのか」が不明である。
ラストで「家の中庭の木が時代の索引に使われている」というような説明があったが、「だとしてもなぜ?」という展開が多すぎる。
『サマーウォーズ』のようなスッキリとした展開が好きな人にはあまりお勧め出来ない。