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AYAKAのレビュー・評価・感想

容疑者Xの献身 / The Devotion of Suspect X
7

警察の殺人事件の捜査協力をするうち、自分の大学時代の同級生石神が関わってきて彼と頭脳比べをすることになる物理学者湯川学の人生の無常

なんともやるせない話である。天才的な頭脳を持つ数学者が、高校教師の職に生きがいを見出せず、人生の生きる気力も失って最後に自分を賭けたのは隣に越してきた親子を守るための偽装殺人トリックだった。もし私が石神だったら自分の持つ数学の天才的な頭脳を活かして大学の研究室に残り研究を続けるとか、高校教師をやっているのだったら未来の天才となる資質を見出して高校生たちの数学力を伸ばすことに生きがいを見つけるとか、いくらでも選択肢はあり自殺まで考えるくらい追い詰められることはなかっただろうと思う。首を吊ろうとしていたまさにその時、隣に越してきた花岡親子の挨拶に気をそがれ、近くでお弁当屋をやっている花岡に惹かれていく。親子を守るのだって犯した殺人の偽装工作ではなく、ちゃんと自首を勧め、服役してくるまで待っていてあげてそれからの苦労を共に歩む生き方もあったはずだ。花岡親子の犯した殺人だって夫の暴力を防ごうとした事故過失なのだから情状酌量の余地も残っていたはずだ。それを自分が罪をかぶり一人死刑を待つという自己破滅的行動に出てしまった。石神が描く花岡親子の将来には自分の姿はなく、ただ自分が身代わりの犠牲になって親子の将来を守るというものである。だが果たしてそれで将来花岡親子が幸せに暮らせるだろうか。自分たちの罪を石神に着せたという強い後悔をずっと引きずっていくに違いない。真相を暴いた湯川学のセリフだが、君のその天才的頭脳をこんなことのために使うなんてとても残念だ。大学時代の親友と本当は一杯酌み交わしながら数学談義でもして過ごしたかったろうに、親友の人生を左右する重い決断を下さなければならなかった湯川学の人生の悲哀。唯一の救いは花岡親子が自首してきて石神の計画をぶち壊したことくらいではないだろうか。この事件で誰も幸せになったものはなく、苦い人間の一面を強く描き出した作品であった。

カービィのエアライド
9

カービィシリーズの中でも特殊なゲーム

「カービィのエアライド」の大きな魅力は、ストーリー性のあるゲームではないので飽きることがほとんどないことです。
従来のカービィシリーズは物語があって最終的にボスと戦い平和が訪れますが、カービィのエアライドはレース系の対戦ゲームとなっているため、終わりという概念がありません。ゲーム内でのルールも三つほどあり、特にシティトライアルというルールでは、決まった時間内で好きなマシンを見つけて試乗するというルールなので毎回違った内容になり楽しむことができます。
また、一人でも楽しめるようにクリアチェッカーというやり込みシステムまであり、一人でやるとなかなか難易度が高く、友人などに協力してもらえば難易度は優しくなりますが、すぐに終わるほど簡単ではなく絶妙なバランスになっています。
他にもいわゆる普通のレースのようなエアライド、ちょっと変わった視点で遊ぶことができるウエライド、というルールもあり、様々な遊び方ができます。いまだに根強い人気を誇っていてリメイクや新作を求める声があるほどです。
発売されたのは任天堂のゲームキューブの時代なので少し古いゲームですが、いまだに私も友人や兄弟などとついつい遊んでしまいます。
かなり良いゲームですので、是非一度は遊んでみて下さい。

彼方のアストラ / Astra Lost in Space
7

楽しい宇宙ライフと思いきや

「SKET DANCE(以下スケダン)」の篠原健太先生がスケダンと同じく週刊少年ジャンプで連載、アニメ化もされた作品です。「新星」を意味する「アストラ」という作品名や、主人公とヒロインが宇宙服を着ているキービジュアルからはスケダンのように楽しい宇宙ライフかと思っていたのですが、作品を見てみると前作とは打って変わっての壮大なSFストーリー、しかも少年少女達は初めて突入した宇宙で外部と連絡が取れなくなり、通信を切断した犯人も同乗している疑いがある。そして自分たちも全員事故に見せかけて殺される可能性がある…?というシリアス要素を多分に含んだ作品となっています。篠原先生はこのような作品を書くこともできるのかと驚かされました。ツイッターを利用していらっしゃる漫画家さんでもありますので、気になる方はSNSからのぞいてみるのもおすすめです。
とはいえ、スケダン時代のようなスピード感のあるツッコミ、オトボケながらも熱血なところのある主人公、機会音声で喋るキャラクターなどの懐かしい要素も満載です。集められたメンバー達が次第に団結していくストーリー展開もとても読み応えがあり、SFが苦手という人にもおすすめです。

有頂天家族 / The Eccentric Family
9

アニメ・有頂天家族

アニメ・有頂天家族がおすすめです。原作は森見登美彦さんの小説「有頂天家族」で、全3巻で完結する予定で、現在2巻まで出版されています。アニメは、2期まで放送されていて、それぞれ1巻、2巻を基にしたアニメになっています。
京都を舞台に名門の狸の家に生まれた主役の下鴨家三男・下鴨矢三郎が人間に狸鍋にされて食べられてしまった父・総一郎の代わりに遺志を継いで狸のてっぺんになるべく総選挙に立候補し、ライバルの夷川家の頭領である夷川早雲と対立していく長男・矢一郎、普段は古井戸の底でひきこもり状態の次男・矢二郎、まだ幼くて上の兄たちより人間に化けるのが下手で、驚くとすぐ元の狸の姿に戻ってしまう四男・矢四郎と共に父の死の真相を調べていく途中で父を狸鍋にした謎の会合「金曜倶楽部」の存在を知る。
4兄弟も鍋の具として狙われながら、狸界の頭領を巡る夷川家と下鴨家の対立、対立する前は矢一郎の許嫁だった夷川海星との恋愛模様などを軽快に描く。舞台となる京都の実際にある寺社や名所が出てくるので聖地巡礼ファンも多い。
原作同様、アニメも3部作になるのではという推測がファンにはあり、3期の放送が期待されるところであるが、噂にはよく上がるものの、現在はまだ放送予定は出ていない。

L'Arc~en~Ciel / L'Arc〜en〜Ciel / ラルク アン シエル / L'Arc-en-Ciel
10

ラルクアンシエルを今から聞きたい人

ラルクアンシエルを凄くおすすめします。4人組みのロックバンドです。メジャーデビューしてから凄く人気があります。メンバーを紹介します。ボーカルのハイド、ギターのケン、ベースのテツヤ、ドラムのユキヒロです。このメンバー神です。まずボーカルのハイドは、凄くカッコイイです。歌声も凄くいいです。作詞もほとんど担当しているのですが、とても幻想的な詩です。歌を歌えば、凄く上手いです。地声から裏声まで、使い分けます。声自体が、良いのですね。続けてギターのケンです。ギターめちゃくちゃ上手いです。インディーズ時代のアルバム聞いて貰えれば分かりますが、ギターの音凄く鳴っています。現在出ているアルバムの曲も聴いて貰えれば分かりますが、凄く成長しています。ベースのテツヤも凄く上手いです。多分日本で、一番上手いです。テツヤの書く曲凄く印象深いです。ノリノリの曲が、多いのですが、しっとりしたバラードも書きます。テツヤが、書く曲が、一番良いです。最後に、ドラムのユキヒロです。ユキヒロ叩くドラムめちゃくちゃカッコイイです。ユキヒロも曲を書きます。ユキヒロの曲はダークなものが多いのですがまた良いです。ラルクアンシエル聞いてみて下さい。

名探偵コナン 紺青の拳 / Case Closed: The Fist of Blue Sapphire / Detective Conan: The Fist of Blue Sapphire
8

平成最後!の名探偵コナンシリーズ

名探偵コナンの映画シリーズは毎度劇場に足を運び見に行くことに決めており、今回も公開から2日後に見に行きました。しかも、今回は平成最後の作品になるとあって見に行く側も気合いが入りました。
コナンシリーズはシアターから感じる躍動感が素晴らしく、必ず見入ってしまいます。毎回変わるストーリーのキーとなるキャラクターが楽しみで、今回はなんと京極真と怪盗キッドというイケメン揃いという胸キュンシーンが期待できる面々でした。期待通りコナンと京極真と怪盗キッドの3人が繰り広げる攻防に、ハラハラドキドキさせられながら終始緊張感がありました。さらに3人とも個々に活躍するシーンがあるため、それぞれ違ったかっこよさに目移りがとまりませんでした。
そのようななか、今回はタイトルのにも「拳」とあるように空手家の京極真に比較的スポットライトが当たっていたようにも感じました。ストーリーの終盤にはそんな京極真に関して予想外な展開が起こり、目が離せませんでした。名探偵コナンはストーリーの展開が毎度のことながら面白く気付けば見入ってしまうほどなので、見たことがない人でもストーリーを知らない人でもお子様から大人まで必ず楽しめるのでオススメです。

ダンガンロンパシリーズ / Danganronpa series
9

主人公と一緒に推理やアクションを楽しめる

ダンガンロンパシリーズはゲーム、アニメで展開している作品である。
ダンガンロンパ、ダンガンロンパ2、ダンガンロンパV3、そしてダンガンロンパのスピンオフ作品である絶対絶望少女の4作品である。アニメではゲームダンガンロンパをアニメ風に尺を短くした一作目、ダンガンロンパとダンガンロンパ2を繋ぐ絶望編希望編が放送された。

ダンガンロンパとは基本的に16人の超高校級と呼ばれる才能を持った高校生たちがコロシアイをさせられる。学校に閉じ込められた生徒たちは外に出るためコロシアイを強制させられるのだ。見事殺人を犯し、学級裁判という犯人捜しの話し合いを潜り抜け、自分が犯人だと気づかれなければ外の世界に出ることができる。ダンガンロンパシリーズにおいて一番の見どころは「おしおき」である。学級裁判のルールとして正しいクロを見つけることができればクロのみがお仕置きを受け、逆であればクロが生き残りシロ全員がおしおきを受けることになる。各生徒”超高校級”に似合ったお仕置きを見ごたえのあるムービーで見ることができる。個人的に好きなお仕置きはダンガンロンパ2の超高校級の料理人が受けるお仕置きだ。料理人だけあり、体に小麦粉を塗され、火山に落下しエビフライのようになるという何とも言葉では表現しにくいがポップなお仕置きとなっている。
絶対絶望少女のゲームは学級裁判等はなく、マップを歩き回るアクションが主なゲームになっている。ダンガンロンパの主人公の妹が主人公になっており、今までのダンガンロンパシリーズをプレイしていれば楽しい小ネタも組み込まれている。シリーズ全般初心者にも優しい設定になっていて、主人公と一緒に推理やアクションを楽しめるゲームになっているので是非プレイして頂きたい。

君は月夜に光り輝く
9

気づいたら泣いていました

どんどんと映画の世界に入っていき、中盤から後半にかけて泣けるシーンが何回かありました。「幸せ」って何なんだろう?と、この映画を見て強く考えさせられました。自分だけが幸せになればいいんじゃなくて、誰かを幸せにすることで自分も幸せになれたら本当にいいなと感じました。
私には言葉も話せず、歩行も困難な家族がいます。この映画を見ながらその人は今幸せなのか?と考えました。その人はもちろん言葉が話せないため明確な意思表示をすることができません。しかし、表情から少しは読み取ることができます。私はその人が笑顔になるとき、その人は幸せなのかなと思っています。だから私はその人が少しでも多く笑顔になれる瞬間を作れたら私も笑顔になれるし、幸せだなと感じました。これからも一日一日を大切にその人を含め、家族全員で幸せに生きていきたいと思います。
映画のクライマックスは号泣してしまいました。生きたいのに生きれないっていうのがどんなにつらいことなのかものすごく伝わってきました。生きられることさえも奇跡で幸せであるのだから、生きたくても生きれない人の分も自分の命を大事に生き続けなくてはならないと痛感しました。エンディング曲も映画と合っていて、とても最高でした。

ザ・ファブル / The Fable / ざ・ふぁぶる
9

実写化直前、必見の漫画ファブル

ヤングマガジン連載中の南勝久先生の最新作ファブル。南先生といえば、ナニワトモアレと、その続編なにわ友あれ、で一躍漫画界を席巻した、男臭い画力と青春の群像劇を書かせたら一級品の作者。その最新作であるファブル、面白くないわけありません。
主人公の佐藤はいわゆるヒットマン。どんな標的も確実に仕留めるプロフェッショナルであり、ファブルという組織のエースであった。そんな佐藤に時代の流れを勉強させようと、ボスは佐藤に1年の休暇を与え、大阪に送り込むのであった。
とにかくこの佐藤のアクションが見ているこちらをスカッとさせてくれる。強いのはもちろんのこと、世間知らずすぎて笑いの要素が盛りだくさん。部屋では基本的に全裸。寝るときはバスタブの中。起きたらすぐ湯を張り入浴する。テレビではいわゆるスベり芸人であるジャッカルの大ファンで、ジャッカルでしか笑わない。アルバイトでイラストを書くのだが、そのセンスも微妙にヘタウマで何だか癖になる。
そんな佐藤の周りで巻き起こる、ヤクザの内部抗争やヒットマン組織の内部抗争、複雑な人間関係に、何も考えていないようで考えている佐藤と同じくヒットマンであり妹として休暇を帯同しているヨウコが巻き起こす物語。必見。

イントゥ・ザ・ワイルド
10

人生、親との関係に悩むあなたに見てほしい。

自分の人生と照らし合わせてみることができ、深く考えされられる映画だと思います。
親とのわだかまり、親への反感、親に敷かれたレールの上を歩く人生を子供の義務として大学卒業まで歩んできた主人公。卒業後は、自分の本来の人生を歩もうと計画し、大学卒業式の後に家族に何も告げず家を引き払い旅に出る。最終目的地は、アラスカ。
これは1992年に起きたノンフィクションの映画です。

主人公の親は、よく家の中では喧嘩をしますが、外では仲の良い夫婦で世間体が一番大事という考えを持っており、子供にとっては辛いです。こういう家族の中で育てられた主人公は、自分の思いを胸に秘め大学まで卒業します。そして卒業したすぐその日から、今まで抱えてきた心のわだかまりを解決するため、自分を取り戻すため、一人バックパック一つで旅にでます。旅の最終目的地は、アラスカ。
旅の途中で、様々の人に助けられ、また様々な人を助け旅をし続けます。その中で出会う人たちもまた、人生に悩んでる人でした。
やっとたどり着いたアラスカの地。生きていくためには、生きている動物を殺さないとならない。自分一人で、必死にアラスカという荒野の中生きていくことは過酷でした。
アラスカという自然以外何もない荒野で、一人で生きる幸せを探し何かの答えを探そうとしていた主人公。

愛するということ、人生の幸せとは誰かと共有すること、親は子供の事をとても愛しているということ。
こういう事に、主人公は気づかされたのではないかと思います。

アラスカの土地で最後にわかった幸せとは、人生とは。
ぜひ一度見て感じてほしいです。