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7x0726haruのレビュー・評価・感想

西川貴教 / T.M.Revolution / ティー・エム・レボリューション
7

T.M.R=西川貴教の魅力

「T.M.Revolution」こと、西川貴教が世に出てきた時は音楽シーンに衝撃が走っただろう。男性なのに綺麗な中性的な顔立ちに、華奢な体からは想像がつかないほどの迫力のあるボイスで、さらにミュージックビデオにもオリジナリティがふんだんに取り込まれていた。まさに衝撃的。そしてその実力は確かなものであった。

デビューシングルの「独裁」からは、それまでビジュアル系バンドのボーカルを務めていた面影は全く感じられない。まさに「独立」。1人になり、自分だけの力と実力で戦っていこうという、TMRの決意のはじまりである。
3rdシングルの「夜明け前」は、大人気アニメ『犬夜叉』の主題歌に抜擢され、知名度が格段に上がることとなる。
夏全開のナンバー「Hi pressure」「hot limit」は、TMRの醍醐味とも言える、体全体で風を浴びながら過激な衣装で歌うイメージを世に植え付けた。
また「White bless」や「burning Xmas」などの冬ナンバーは、意中の人を一途に思い続ける男性の心情を、独自の切り口で繊細に歌い上げた。

その後TMRは充電期間に入り活動を休止するが、しばらくしてTMRーDとして再活動。3枚のシングルとアルバムをリリースしファンを喜ばせてくれた。
そこからまたTMRとしての活動を始め、『ガンダム』の主題歌などのアニメソングを数多く歌い上げている。さらにNHKの子供番組に出演するようになり、TMRこと西川貴教のエンターティナーとしての実力は今も確実に伸び続けている。

ポルノグラフィティ / Porno Graffitti
10

喉からCD音源?愛を擬人化?因島が生んだロックバンド、ポルノグラフィティとは

ポルノグラフィティは1999年にメジャーデビューし、20周年を迎えた日本を代表するロックバンド。
ヴォーカル岡野昭仁、ギター新藤晴一、ベース白玉雅己の広島県因島出身の3人で構成されていた。
デビュー時には本間昭光が音楽プロデューサーとして携わったことから期待の大きさが窺える。
そんなポルノグラフィティのデビュー曲は「アポロ」。
インパクトのあるバンド名、岡野の力強い歌声、中毒性のあるメロディは世間に大きな衝撃を与えることになった。
「アポロ」がヒットしたことで関係者からは「一発屋ではないか」と囁かれることもあったそう。
それでもそんな意見もどこ吹く風と、「ミュージック・アワー」や「サウダージ」、「アゲハ蝶」などヒット曲を連発。
ポルノグラフィティが人気ロックバンドの仲間入りを果たすのに時間はかからなかった。
デビュー5周年を迎えた2004年に白玉雅己が脱退し、以降現在まで岡野と進藤の2人体制となった。
それでもポルノグラフィティの勢いは止まらず「ハネウマライダー」、「今宵月が見えずとも」、「THE DAY」、「オー!リバル」などがCMやアニメタイアップ楽曲に起用され続ける。
またROCK IN JAPANなどの野外音楽フェスにも積極的に出演し、大勢の観客を沸かせている。
そんなポルノグラフィティの魅力と言えば岡野の歌声だろう。
岡野の歌声は「喉からCD音源」と言われるほど安定している。
CD音源とライブでの生歌にほとんど差異がないのだ。
かといって迫力が失われているかと言われれば、そんなことは全くない。
むしろ生歌の方が声量が出ており、最近の野外音楽フェスに出演した際は「遠くからでもポルノの声が聴こえた」、「声量、肺活量の化物」と観客から評価されている。
そしてそんな岡野が届ける歌詞は進藤が作詞していることが多い。
進藤は作詞において多方面から評価されており、独特な感性が織りなす歌詞は唯一無二。
愛を擬人化した「愛が呼ぶほうへ」や物語性の強い「カルマの坂」など印象的な歌詞の楽曲が多数作詞。
藤木直人や中森明菜、関ジャニ∞など他アーティストにも作詞を提供している。
岡野の声で進藤の歌詞を歌い上げる。
この化学反応に恋をしてファンになる人も多いのではないだろうか。
そしてCDを聞くよりも断然ライブに足を運んだ方がポルノグラフィティの魅力に気付かされるだろう。
楽曲披露はもちろん、MC時の盛り上げ、個性的なサポートメンバーなど一言では語りきれない魅力がポルノグラフィティのライブには詰まっている。
岡野はソロ活動、進藤はミュージカルのプロデュースと個人活動にも積極的で、その経験もポルノグラフィティに還元してくれるだろう。
進化し続けるポルノグラフィティに今後も注目だ。

キン肉マン / Kinnikuman
10

キン肉マンについて

紹介するのは1979年から1987年に週刊少年ジャンプの8年間連載されていた超人気作品のキン肉マンである。

人間を超越した超人であるキン肉マンことキン肉スグルが最初はダメ超人だったが様々な正義超人の出会い、闘い友情を生み出していき悪魔超人、悪魔六騎士、完璧超人、運命の五王子と闘っていき、やがてはキン肉星の大王へと成長していくという超人プロレス作品。

友情の素晴らしさが描かれており、その中で敵対してたキャラ達とリングの上で闘って憎しみや怒りを受け止めて限界を超えて競い合い、最後は手を取り合い友情を紡いでいく。

作中に登場するキン肉マンとウルフマン(アニメ版はリキシマン)以外のテリーマン、ロビンマスク、ウォーズマン、ラーメンマン、ブロッケンJr、悪魔超人であるバッファローマンや悪魔六騎士のアシュラマンにサンシャイン、悪魔将軍、完璧超人であるネプチューンマン等の人気超人は読者募集により生み出されたキャラでありその後も活躍が描かれる事が続く事になった。

ジャンプ時代の単行本は全36巻であり、数年後には続編であるキン肉マン二世が12年続きそれから数か月後にはキン肉マンの続編である新シリーズが23年後の2011年に開始。

その新シリーズは旧シリーズの忘れられていた設定や語られなかった事が描かれ、旧シリーズ以上に盛り上がりを見せ全盛期を迎えている程。

更にストーリーも面白く、旧シリーズでは活躍が出来なかったキャラ達も活躍が描かれているのも面白さの一つである。

新シリーズはこれまで「完璧超人始祖編」「オメガ・ケンタウリの六鎗客編」そして展開中のストーリーが展開されており、更新日の月曜日0時にはどんな展開になるか楽しみな程。

過去シリーズを知ってる方やこの新シリーズに触れて過去シリーズを読破する予定の方にもおすすめなで友情の素晴らしさを読める素晴らしい作品。

ハンバーガー・ヒル
7

ベトナムの密林山岳地帯での精鋭部隊の凄惨な戦闘を描いた『ハンバーガーヒル』

『ハンバーガーヒル』は1987年の米国の戦争映画で、ベトナム戦争下の1969年に米陸軍第101空挺師団「スクリーミングイーグル」の第187歩兵連隊第3大隊がアプビア山で北ベトナム正規軍の塹壕・地下壕で強化された陣地に攻撃を仕掛けた戦闘を扱っています。
米軍の軍事記録ではこの戦闘は「937高地」の戦闘として記録されており、それは山の高さが937メートルと記されていることに由来しています。
脚本の担当はジェームズ・カラバトソス、監督はジョン・アーヴィン、映画の出演はディラン・マクダーモット、スティーヴン・ウェバー、コートニー・B・ヴァンス、ドン・チードル、マイケル・ボートマン。
ノベライゼーションを行ったのはウィリアム・ペルフライ。映画の製作はRKO映画で、配給はパラマウント映画です。

1969年、ベトナムで1個小隊の戦闘が展開されて1名の兵士が救助ヘリコプターで命を落としました。
小隊の兵士たちは5名の新兵を補充されて、第101空挺師団第187歩兵連隊第3大隊の小隊として再度、戦地に投入されることになります。
5名の補充兵というのは、教えられたことをすべて覚えていないせいで怒られることにいつも不平を言っているベレツキー、自分の名前を周囲がちゃんと発音してくれないことに苛立つラングイリ、補充兵の中で唯一の黒人兵で物静かで保守的なウォッシュバーン、ベトナムでの戦闘任務を志願したビーンストック、冷静で新兵の中では期待されているガルヴァンでした。

盾の勇者の成り上がり / The Rising of the Shield Hero
10

他の異世界モノとは一線を画す、成り上がりのストーリー

この作品はタイトルにある通り、どん底からの成り上がっていくストーリーです。最初はいわゆる胸糞が悪い展開が多いですが、徐々にそれが良い方向に転じていくのが気持ちよいです。異世界モノでこのようにしっかり成り上がっていく作品は珍しいので、異世界モノに飽きている人や逆転劇が好きな人にはおススメです。
主人公を含む4人は異世界から召喚され、勇者として戦うことを求められます。多くの異世界モノは特別な力を使って活躍するところですが、この作品ではそうはなりませんでした。主人公は盾の勇者として召喚されましたが、まともに攻撃することができない不遇な立場でした。そのうえ、召喚されてすぐに信じていた相手に濡れ衣を着せられて孤立してしまいます。主人公は人間不信に陥ってしまいましたが、その一方で自分では攻撃ができないので人を頼らなくてはならないというジレンマに陥ります。
そこで攻撃担当として、無理やり言うことを聞かせることができる奴隷の少女を買うことになります。
このままどんどん悪い方向に落ちて行ってしまいそうですが、仲間の存在や旅で出会う人との交流が少しずつ主人公の気持ちや状況を変えていきます。やがて主人公は人間不信でシニカルな態度を取りつつも、優しさも持ち合わせたダークヒーローのような存在になっていきます。その変化していく様子がまさに成り上がりであり、感動を生む部分でもあります。
また、奴隷の少女であるラフタリアをはじめとして主人公を取り巻く人物も魅力的です。こういった人物たちもそれぞれに抱えている事情があり、それを乗り越えていく様子もしっかりと描かれています。異世界モノの多くは主人公の強さで周囲の人の問題はあっさりと解決してしまうので、人物の深堀がイマイチです。この作品は主人公自身も大変な状況に置かれているため、そう簡単に問題は解決することができません。それゆえに人物一人ひとりがしっかりと描かれています。この作品を見るときは周りの人物にもきっと魅了されることでしょう。
ご視聴をおすすめできる作品ではありますが、序盤は気分が悪くなる展開が続くので、最初の数話は一気見した方が良いです。

氷菓 / 古典部シリーズ / Hyouka
10

アニメ『氷菓』のレビュー

米澤穂信の小説に古典部シリーズというものがある。そして、その古典部の活躍を原作にアニメ化した作品が『氷菓』だ。
この作品は、2012年4月~9月かけて放送されたアニメである。
このアニメはジャンルで言えば推理モノなのだが、物語の舞台は高校で当然主人公たちも高校生なのだ。
単純に言えば推理と青春ものといったところなのだが、何とも心惹かれる登場人物が古典部の部室で切なく穏やかに放課後を過ごしていく。

最初の山場は、タイトルにもなっている『氷菓』だ。
主人公の折木奉太郎と千反田えるは、放課後の古典部の部室で出会う。
省エネ主義の折木奉太郎は、頑張ったり青春時代を使って何かに情熱を注いだりはしない。
この男子高校生は、ただ静かにボケっとして過ごすのだ。
「おい、そんな奴に物語の主人公が務まるのか!」と、言いたくなるほどつまらない男子高校生なのだが、裏を返せば省エネ主義の逆は何とも居心地が悪い。
そう、高校生らしい青春は折木奉太郎にとって居心地が悪いのだ。
そこで物語が動き出すのだ。千反田えるの登場によって、折木奉太郎の省エネ主義は歯車を狂わせてしまう。
この同級生の千反田えるは、不思議なことが大好きで好奇心のかたまりのような女の子だ。
ちょっとした不思議が千反田えるを走らせ、折木奉太郎は千反田えるに振り回される。
1話、2話と千反田えるが走り出せば、折木奉太郎は仕方なしに推理をし、そして謎を解く。
折木奉太郎は、謎など解きたくないのだ。
しかし、謎を解かなければ千反田えるに振り回される。
二人が出会って、そこに生まれた青春の時間はとてもコミカルであるが、互いの距離を詰めて色恋になるほどの勢いはない。
それでも心のどこかで自分にないモノを持っている相手に意識を向けてしまう。

そして、物語の核心は「氷菓」へと向かう。
なぜ千反田えるは古典部に入部したのか、なぜ古典部の文集のタイトルが「氷菓」なのか。
物語は現代を生きる主人公たちの目線を過去へと向けさせ「氷菓」の謎を解き明かす探偵役を演じさせるのだ。
謎が解けた時、主人公たちの心にはとても切ない思いと無力感と正義が通らない悔しさとかが覆う。
自分たちの知らなかった今更変えようもない過去が、古典部という点でつながり青春の色は複雑さを増すのだ。

主人公の折木奉太郎がいかに青春を嫌い省エネ主義を貫こうとも、やはりそこにはあるのは青春なのだ。
このアニメを見ると、なんとなく自分の高校生の時代を思い出してやり残した事があったような気分になる。
全22話+OVA1話のなかで、折木たちの経験した青春が彼らにどんな変化を与えたのが、まだ見ていない人には、ぜひ自分の目で確認してほしい。