喉からCD音源?愛を擬人化?因島が生んだロックバンド、ポルノグラフィティとは
ポルノグラフィティは1999年にメジャーデビューし、20周年を迎えた日本を代表するロックバンド。
ヴォーカル岡野昭仁、ギター新藤晴一、ベース白玉雅己の広島県因島出身の3人で構成されていた。
デビュー時には本間昭光が音楽プロデューサーとして携わったことから期待の大きさが窺える。
そんなポルノグラフィティのデビュー曲は「アポロ」。
インパクトのあるバンド名、岡野の力強い歌声、中毒性のあるメロディは世間に大きな衝撃を与えることになった。
「アポロ」がヒットしたことで関係者からは「一発屋ではないか」と囁かれることもあったそう。
それでもそんな意見もどこ吹く風と、「ミュージック・アワー」や「サウダージ」、「アゲハ蝶」などヒット曲を連発。
ポルノグラフィティが人気ロックバンドの仲間入りを果たすのに時間はかからなかった。
デビュー5周年を迎えた2004年に白玉雅己が脱退し、以降現在まで岡野と進藤の2人体制となった。
それでもポルノグラフィティの勢いは止まらず「ハネウマライダー」、「今宵月が見えずとも」、「THE DAY」、「オー!リバル」などがCMやアニメタイアップ楽曲に起用され続ける。
またROCK IN JAPANなどの野外音楽フェスにも積極的に出演し、大勢の観客を沸かせている。
そんなポルノグラフィティの魅力と言えば岡野の歌声だろう。
岡野の歌声は「喉からCD音源」と言われるほど安定している。
CD音源とライブでの生歌にほとんど差異がないのだ。
かといって迫力が失われているかと言われれば、そんなことは全くない。
むしろ生歌の方が声量が出ており、最近の野外音楽フェスに出演した際は「遠くからでもポルノの声が聴こえた」、「声量、肺活量の化物」と観客から評価されている。
そしてそんな岡野が届ける歌詞は進藤が作詞していることが多い。
進藤は作詞において多方面から評価されており、独特な感性が織りなす歌詞は唯一無二。
愛を擬人化した「愛が呼ぶほうへ」や物語性の強い「カルマの坂」など印象的な歌詞の楽曲が多数作詞。
藤木直人や中森明菜、関ジャニ∞など他アーティストにも作詞を提供している。
岡野の声で進藤の歌詞を歌い上げる。
この化学反応に恋をしてファンになる人も多いのではないだろうか。
そしてCDを聞くよりも断然ライブに足を運んだ方がポルノグラフィティの魅力に気付かされるだろう。
楽曲披露はもちろん、MC時の盛り上げ、個性的なサポートメンバーなど一言では語りきれない魅力がポルノグラフィティのライブには詰まっている。
岡野はソロ活動、進藤はミュージカルのプロデュースと個人活動にも積極的で、その経験もポルノグラフィティに還元してくれるだろう。
進化し続けるポルノグラフィティに今後も注目だ。