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7dfundoshi-irazuのレビュー・評価・感想

ハイキュー!! / Haikyu!!
10

運動大嫌いなアナタにこそ読んでほしい、スポーツの裏にある人間ドラマ「ハイキュー!!」

突然だが筆者は運動が苦手だ。運動会や体育会では常に端にいて、中心にいる輝かしい選手の活躍を羨望の眼差しで見ていた苦い思い出があり、スポーツとは無縁の人生を生きてきた。運動が嫌いという方は少ないわけでは無いため、もしかしたらこの記事を読んでくださっている貴方もそうかもしれない。そんな貴方にこそ見てほしいのが「ハイキュー!!」である。
まず、主人公の身長は男性の平均の壁と言われている170cmを満たしていない。そんな彼がテレビで、自分と同じくらいの身長でコートを制していた「小さな巨人」を目指すところから物語は始まる。バレーボールは身長が命!というイメージを持つ方も多いだろうが、実際その通りである。とすると、この時点で「ハイキュー!!」が他のスポーツ漫画と一線を画しているのが伝わるだろう。主人公は体格という意味で「才能を持たざる者」なのである。そう、この話は才能を持たざる者が「自分の持ち味を活かして」才能を持つ者に追いつき、追い抜かす成長物語なのだ。
また、「天才と言われているが実は平凡から努力でのし上がったセッター」や、「特筆すべき才能は無いが、当たり前の努力を当たり前に積み重ねることで主将に伸しあがったキャプテン」等、登場する敵キャラクターも個性が強い。このように人間味に溢れ、私たちと近い等身大のキャラクターだからこそ、どの試合も終わった痕は涙を流すほど感動してしまうのだろう。このアニメにバレーボールに関する専門知識は必要なく、彼らのキラキラとした青春はノスタルジーを感じること間違いない。興味を持った方は是非読んでみてほしい。

ブラッククローバー / Black Clover / ブラクロ
10

王道展開がとにかく好きな人にはおすすめ!

魔法が全ての世界で、唯一魔法が一切使えない捨て子の少年『アスタ』と、同じ捨て子である魔法の天才『ユノ』が、自分たちの住む国、クローバー王国を守る魔法騎士団に入団し、そのトップである『魔法帝』になることを誓い、その夢を追いかける物語です。
この漫画の面白いところは、超王道なストーリーと、個性的で愛着のあるキャラクターが迫力のある魔法バトルを繰り広げるところですね。
しっかりと描かれた画力や、ガンガン進んでいくストーリー展開が、読んでいて爽快感ハンパないです!
メインとなる主人公『アスタ』が努力と根性だけで「魔法帝」を目指すわけですが、見どころはそれだけではありません。
最初に述べた魔法の天才である『ユノ』も、才能だけでなく、努力はもちろんのこと魔法センスや技の種類を活かして『魔法帝』を目指します。
「無能」と「天才」の両サイドの成り上がりを見ることができるのも、この漫画の見どころポイントです。
放送は終了していますがアニメ版もありますし、今後は初の映画化が決まっているので、これからどんどん盛り上がっていく作品であることは間違いありません!
子供の頃に王道少年漫画を読んでいた時のあのドキドキと興奮を、また思い出してみてはいかがでしょうか。
少しでも気になった方は、ぜひこの作品を読んでもらいたいです。絶対ハマります!

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。
8

それぞれのトラウマが描かれていた

長い映画でした。ルーザーズ・クラブのみんながそれぞれトラウマがあって、そこへペニーワイズが来るので長くなるのは致し方ありませんが、それにしても長かったなと思いました。でも、ペニーワイズの残酷さは前作と同様にあって、そこをきちんと見せているのでよかったです。思っているより簡単に子供が死にます。そこが、ペニーワイズの怖いところだと思いました。ルーザーズ・クラブのみんなは昔の面影もあるし、それぞれの関係性がわかっておもしろかったです。彼ら全員がしあわせになるラストがいいと思ってしまうほど、それぞれいろいろ抱えてていい心地だったのになあと思います。ホラー映画だし、全員が全員しあわせってわけにはいかなかったんだろうけど、切なかったです。リッチーとかすごくおどけててなんか空気読めない感じの子だったのに、いろいろ抱えてたんだなと思いっきり感情移入しちゃいました。ペニーワイズはすごく強いし、今回はなんか変な形態にもなるし、クリーチャーとか出すし怖いけど、あんなことでやられるなんて、結構気の弱いやつなんだなと思いました。やられてしまうなんてある意味ショックです。ジェイソンやフレディのようにまた復活してほしい悪役です。

モブサイコ100 / Mob Psycho 100
9

ONE先生の隠れた名作

この作品は超能力をモチーフにしたコメディバトル漫画で主人公は最強の力を持っていながらそれをコンプレックスと認識しているのが特徴です。

主人公である影山茂夫(かげやましげお:以後、茂夫)は「霊とか相談所」という怪しい事務所でアルバイトをしています。所長は霊幻新隆(れいげんあらたか:以後霊幻)、後の記述しますが一風変わったエセ霊能力者、すなわち詐欺師です。霊幻は茂夫のことをモブというあだ名で呼び、自信を「今世紀最大の霊能力者」ということで言いくるめ、茂夫の超能力を利用して除霊依頼を解決していきます。

これだけ聞くとただ都合よく他人を利用しているだけの最低な男と思うかもしれませんが、実はかなりの人格者で茂夫が超能力について悩んでいる時も積極的に励ましたり、超能力は人に対して絶対に使うな、と超能力に対する意識を説いたりしています。

普段は温厚で大人しい性格をしている茂夫ですが小さなストレスが積み重なっていく事にパーセンテージが上昇していきます。作中ではこのパーセンテージが100%になると茂夫は完全覚醒し、超能力の本来の力をを最大限に使用することができるようになります。作中では何度も100%に到達していますが、1度100%になり戦いが終わるとカウントはリセットされ、再び0からカウントを始めます。100%になる、という工程を踏むことで主人公の感情の変化を上手く描いていると言えるでしょう。

また、茂夫の意識が本人の同意無しで強制的に飛ばされた場合???%になります。この状態では茂夫の意識が一切なく意識を失う直前の目的のみを引き継ぎ目的を達成するまでは絶対に止まらない危険な状態です。作中時間で平均1分から3分ほどこの状態になり、???%が終了すると茂夫は涙を流しながら後悔するシーンがいくつもあり、力の恐ろしさを改めて理解する茂夫の表情があります。

暗い話続きですがもちろん笑いの要素もあり、中でも霊幻の必殺技は独特で視聴者の腹筋を破壊しにいく勢いです。中でもテレビアニメの2期に登場する「正当防衛ラッシュ」はファンの間でもかなり人気が高く、ここで出てくるのかと衝撃と笑いを与えてくれます。

モブサイコ100のストーリーは全体的に見てもかなり予想な展開を繰り広げ、読者の感性を思う存分ゆすぶってくれる作品です。絵柄は独特なので苦手な方もいらっしゃるかもしれませんが、機会があれば是非読んで欲しい作品です!!