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3k4o3manのレビュー・評価・感想

彼女、お借りします
9

恋心を忘れない作品!

主人公”木ノ下和也”は、大学入学して、人生始めての彼女をつくった。しかし、彼女には振られてしまい、寂しさを埋めるために、とあるサイトを見ている際に”レンタル彼女”という存在を知り、軽い感覚でレンタルを行う。
和也はレンタル彼女にあまり期待しないまま、待ち合わせ場所に現れた「水原千鶴」と出会う。
家族や友人には、千鶴が彼女だと嘘をついてしまう。本当のことを言い出せないまま日々の生活を送っていた。
途中で登場する別のレンタル彼女の「更科瑠夏」は、和也を本気で好きになり、強引に彼女へ立候補!千鶴へ迷惑をかけたくない和也がOKを出し、瑠夏は彼女(仮)となる。
他にも、「人見知りなレンカノがいるので、男の人に慣れる練習台になって欲しい」と千鶴から頼まれた和也は、周りに彼女報告や真実の告白ができないまま、彼女のフリをしてくれている千鶴からの頼みにOKを出す。
超美人な彼女たちとの出会いや、降りかかる困難、和也の本当の恋心など見所がたくさんある作品。
また、和也の千鶴に対する気持ちが、穴埋めや練習相手への気持ちではなく、本当の恋心へ変わっていく様が、見ている人や原作の読者までもをドキドキさせる。

サヨナラまでの30分
8

切なく、素敵な映画だった。

バンドの話だから、歌が上手というか、うまさがないといけないなと思っていましたが、真剣佑も北村匠海もどちらもすごく歌がうまくてびっくりしました。これならすごく説得力があります。北村匠海さんは、颯太のときと、アキのときがあるわけですが、ちゃんと演じ分けててすごいです。なんか目が違う感じがしました。アキ役の真剣佑は目がとてもするどくて、それが魅力的なのでその目つきをかもしだせるとは、さすが役者さんです。
志半ばで亡くなってしまったアキも、最愛の恋人を亡くしたカナもどちらもかわいそうだし、それなのにバンドを続けようというのも酷なのかもしれません。でもあの歌を残したいとかバンドはまだ続けたいって気持ちもわかるし、とても切ない話でした。颯太は最初、人と付き合えない、自分には何もないみたいに思っていたのに、バンドの練習に参加するようになって、自分も歌を作ったりして、眠っていた才能が開花するところがとてもよかったです。
その時のアキの気持ちを思うと、それはとてもつらいけど、アキだっていつまでもいられないのはわかっていたかもしれません。もちろんアキがいたからできたバンドです。アキのことを忘れるわけではないと思います。でも、新しいバンドも応援したくなりました。切なく、そして前向きな話でおもしろかったです。

チャージマン研! / チャー研 / Chargeman Ken!
8

令和に残ってしまった迷作・チャージマン研!

チャージマン研!ですがこれはひっどい(褒め言葉)アニメです。
このアニメは主人公泉研(いずみ けん)が地球侵略をたくらむジュラル星人と戦っていくアニメなのですが、ジュラル星人の作戦が非常に回りくどいです。
例えば2話「危機一髪!!」で研の家を特定しているのですが、直接襲わずに富士山頂までおびき寄せたり、16話「殺人レコード恐怖のメロディ」では研と家族を狂わせるためにわざわざレコード屋を開き人間を狂わせるレコードを売り研かその家族が買いに行くのを待ったり、45話「鳩時計が3時を指したら」では研の妹キャロンを洗脳して研を殺させるためにピアノ教室を開いたりと、とにかく回りくどいです。
それにこのアニメは超展開のオンパレードです。
例えば1話「危機!!宇宙ステーション」ではジュラル星人が自分たちのUFOに子供をさらっているのにもかかわらず、研はUFOを攻撃し、墜落させています。
なのにその後何事もなかったように子供たちが遊ぶシーンに変わり、話が終わります。
35話「頭の中にダイナマイト」ではボルガ博士がさらわれているのにもかかわらずスルーして帰宅し、ニュースでボルガ博士が会合に出ていることを知ってから会合の場へ行き、ボルガ博士が改造されたと決めつけて彼をさらい、空からボルガ博士を落としてジュラル星人のUFOを爆撃する、というめちゃくちゃな展開が起こります。
このように、あまりにもおかしくて(人を選ぶけど)面白い作品となっています。

山田くんと7人の魔女
10

山田くんと7人の魔女のみどころについて

主人公の山田竜は不真面目で喧嘩ばかりの日常を繰り返している不良である。
しかしある日、学校一の優等生である白石うららと階段ですれ違った際に足元を崩し両方落ちてしまった。
気が付くと山田と白石は入れ替わっていてキスをするのがトリガーと分かった。
タイトルの通り校内には7人の魔女がいて白石は入れ替わりの能力、そして山田は魔女ではないが魔女の能力をコピーすることができた。
魔女にはそれぞれ悩みがありそれが能力をもたらす原因となっていて山田は様々な魔女と出会い問題や苦難を乗り越えていく。
そもそもなぜこの朱雀学校ではなぜ魔女が誕生するのかなどそういった不思議を解読するため山田は白石と生徒会次期会長を狙う宮村虎之助とともに超常現象研究部を設立したのであった。
またアニメで登場する魔女の能力は小田切寧々「キスした相手を虜にする能力」、大塚芽子「キスした相手とテレパシーができる能力」、猿島マリア「キスをした相手視点で未来を見る能力」、滝川ノア「キスした相手のトラウマをみる(夢の中)能力」、飛鳥美琴「キスした相手に自分を認識させなくする能力」、西園寺リカ「7人すべての魔女を知った相手の魔女に関係する記憶を消す能力」となっている。

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。
9

27年後の「ルーザーズ」と「イット」

本作は、スティーブン・キング原作の小説が元となった作品であり、もともと1990年に制作されたものを2017年にリメイクし、この度その第二弾として公開された映画です。
時代は前作から27年後の設定。前作では子どもだった主人公たち、つまり「ルーザーズ」の27年後の物語を描いています。実はこの27年という期間には、前作で明かされているように、「イット」(要するにルーザーズの敵役となる、ピエロ姿のペニーワイズのことだが)が現れる周期という意味があります。27年前、ペニーワイズを倒したと思っていたルーザーズでしたが、再びペニーワイズが現われ、町の子どもたちを襲っている——本作はそのような出だしから始まります。
結論から言えば、ルーザーズは見事ペニーワイズを倒すことができるのですが、興味深かったのはペニーワイズが息を引き取る直前に放った一言です。「お前たち、大人になったな」とペニーワイズは瀕死の状態で呟いたのです。
おそらくペニーワイズは、人間の内なる「恐怖」が実体化したものであり、そのためルーザーズはペニーワイズを「ただのピエロ!」などのように罵倒することで弱体化に成功し、打倒することができたんだと私は思います。その「恐怖」の象徴であるペニーワイズが、「お前たち、大人になったな」とつぶやくところに、本作が前作から一続きであること、子どもが大人になることの意味、そして恐怖を克服することの重要さといったテーマが透けて見えるようでした。
もちろん本作を十分に楽しむには、前作を踏まえたほうがいいと思います。その感動はひと塩かもしれません。
何にせよ、素晴らしい映画であることは保証します。