胸踊る冒険活劇!アクション好きな男性、ラブコメ好きな女性にもおすすめ。
高橋留美子さんが週刊少年サンデーにて、1996年から2008年にわたって連載されていた作品。現代の女子中学生・日暮かごめが戦国時代にタイムスリップし、半妖の少年・犬夜叉と四魂の玉のかけらを求めて旅をするという、胸踊る冒険活劇です。物語序盤は非常にテンポがよく、魅力的なエピソード、次から次へと明かされる四魂の玉の謎などに惹き込まれ、ページをめくる手が止まりません。犬夜叉・かごめ・桔梗の三角関係を描くシリアスな恋物語と、迫力たっぷりの妖怪とのバトルシーン、テンポの良いギャグが違和感なく共存しており、「さすがベテラン作家!」と感心させられます。
心情描写が丁寧なところも魅力的で、バトル漫画ながら女性ファンが多いというのにも納得です。(もちろん、男性キャラクターがかっこいいということもありますが!笑)長期連載にはありがちなことですが、後半は展開の引き伸ばし感があり、絵柄の変化(前期~中期にかけての絵柄が最盛期だったと感じます)も否めないので、評価は8とさせていただきます。ただし、魅力的な登場人物たちのその後が気になり、後半の冗長な展開もそこまで苦には感じませんでした。アクションシーンが好きな男性、ラブコメが好きな女性など、幅広い層の読者の心を掴む作品であることは間違いありません。