子供も大人も楽しめる国民的アニメ
日本の漫画作家である高橋留美子作品の中で代表的な作品と言えば、昭和の「うる星やつら」「めぞん一刻」「らんま1/2」が真っ先に思いつくが、
平成作品である「犬夜叉」は中でも筆者のお気に入り作品の一つである。
高橋留美子の作品は独特の世界観の「るーみっくわーるど」と称されており、代表作はいずれも長期的なTVアニメ化をしている。
「犬夜叉」のTVアニメは2000年から放映され、劇場版では4タイトルの作品を残しており、それはまさに国民的人気の象徴だろう。
本作品においてTVアニメ「犬夜叉」についてまだ触れたことのない方にも、その魅力を分かりやすく語る。
長くにわたって地上波で放映されてきた作品だけあって、「なんとなく名前だけは知っている…」、
あるいは「キャラクター像はぼんやりと頭に浮かぶ…」と言う方は以外にも多いのではないだろうか。
主人公である赤い着物を纏った男、犬夜叉は戦国時代を生きる妖怪である。
作中内では人間と妖怪が共存する世界なのだが、彼はその中でも特殊な立ち位置をしている。
見た目は人間の男の子そのものだが、頭に犬の耳を生やしているのだ。
ここが本作での重要なポイントだ。
実は「犬夜叉」は妖怪と人間から生まれた子供であり、それをこの世界では中傷的に「半妖」と言う。
妖怪側、人間側どちらにも拒絶される中途半端な存在として、彼は幼い頃から思い悩み生きてきた。
そんな「半妖・犬夜叉」はある日、現代に生きる「かごめ」という人間の女子中学生に出会い、
その後あらゆる願いを叶えると言う「四魂の玉」のかけらを集める為に旅をしていく。
(実はこの四魂の玉は元々は一つの宝玉だったのだが、かごめが犬夜叉と共に弓矢で打ち砕いてしまったことにより細かい破片を一つ一つ回収することとなったのが始まりである)
作品では半妖という中途半端な存在を脱却すべく妖怪へと生まれ変わる事を望む犬夜叉と、共に一つの目的を持って仲間共に旅をしていく。
キャラクター達それぞれの願いと、人の生き方を考えさせられる作品である。