半妖の少年と中学三年生の少女が織り成す戦国ラブロマンス
私がこの作品をおすすめする理由は3つあります。
まず1つめは原作者の高橋留美子先生です。この方はこの「犬夜叉」という作品を書くまではコメディー要素の強い作品を作られていました。しかし、少年漫画の王道を描きたいという一言によりこの「犬夜叉」が生まれました。これまで留美子先生の作品に多かったギャグ要素が少なく、逆にシリアスな面が多く、連載当初は受け入れられるまで時間がかかったそうです。ですが、作品内ではそんなシリアスな場面から一転し時折くすっと笑える様な場面もあり、コミックの巻数は全56巻という超人気作となっています。
次におすすめしたいのは、作品の主人公である犬夜叉とヒロインの日暮かごめです。2人は出会った当初は喧嘩ばかりの仲で冒険をスタートします。しかし、作品の主軸となる四魂の玉のかけらを探す旅の中で、かけらを狙う様々な妖怪と戦い、そして七宝、弥勒、珊瑚といった仲間と出会うことで2人の仲も徐々に惹かれ合う様になります。守り守られるだけではなく、お互いが信じ合い守り合うそんな姿に自然と作品を読む側としても2人を応援したくなります。
そして3つ目は主人公達を支える脇役のキャラクター達です。作品の舞台は妖怪がたくさん出てくる戦国時代です。そのため、出てくるキャラクターは妖怪が多くなってきます。妖怪といえばおどろおどろしい雰囲気が一般的かと思いますが、「犬夜叉」の中では半妖の犬夜叉を始め、犬夜叉の兄の殺生丸、犬夜叉のライバルの鋼牙といったイケメンキャラクターが出てくるため女子心を擽らせます。また、蚤妖怪の冥加、鍛冶屋の刀々斎といった茶目っ気たっぷりの妖怪も出てきます。また、そのキャラクターをアニメで演じている声優さんも有名な方ばかりなので、是非その点もチェックして頂ければと思います。