ブラッディ・マンデイ

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ブラッディ・マンデイ
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天才ハッカー

ブラッディ・マンデイは2007年から2012年の間週刊少年マガジンでシーズン1~3を連載していた。2008年にはテレビドラマが放映され、2020年に亡くなった三浦春馬が主演を務めた。
ドラマと漫画、ストーリーは少し異なるが、完全にドラマに軍配が上がる。俳優陣が豪華すぎるのだ。
当時18歳であった三浦春馬。そして佐藤健、成宮寛貴、吉瀬美智子、片瀬那奈、芦名星、松重豊。テレビが一番面白かった頃の最高のドラマだと今見直しても感じとれる。
ブラッディ・マンデイを合言葉にテロを目論む宗教集団VSそして天治安維持組織サードアイ。天才高校生ハッカー高木藤丸(ファルコン)が活躍する。
ハッカーのコードネームは【ファルコン】どんなPCも易々ハッキングしてしまう。
ドラマではファルコン(ハヤブサ)がステージを潜り抜け飛び立つシーンは何度観ても視聴者をハラハラさせる。当時小学生でアニメやゲームしか興味がなかった息子達はこの中々過激な作品を手に汗握り観ていた。ハッカーになりたいと言われた時は焦ったが。
漫画の高木藤丸はサードアイに勤務する父の手伝いでファルコンとして活躍するが、ドラマでは、最初は無理やり協力を強いられるが、父の無実を証明する為にサードアイに協力しテロ組織を追い詰めていく。
彼はただのPCオタクではない。持病のある妹にやさしく、新聞部の仲間たちがいる。
藤丸を仲間にしたいテロ組織は何度も妹を狙う。そして兄は妹を救おうとハッカーとして必死で戦う。この作品の裏テーマは兄妹の絆、愛でもある。
ドラマのシーズン1では藤丸と妹に重ね、サードアイに潜入していた警官の北条と横領の
罪を着せられ亡くなった兄、テロリストJとK。
今のコロナ禍、ウィルスやテロリストなどの表現は不安を煽ってしまう危険もあるが、この裏テーマは救いであり、希望を与える。このどんよりとした時代にこそ観てほしいドラマである。

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