るろうに剣心 最終章 The Final / Rurouni Kenshin: The Final

るろうに剣心 最終章 The Final / Rurouni Kenshin: The Final

『るろうに剣心 最終章 The Final』とは、和月伸宏の人気漫画『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の長編エピソード「人誅編」を原作とする実写映画。伝説の人斬り緋村剣心と、姉の仇として彼を狙う復讐鬼の壮絶な戦いを描く。人気キャラクターの瀬田宗次郎がサプライズ出演したことで話題となった。
強敵との戦いを終えて、未来を見守り始めた剣心の前に、雪代縁という男が現れる。縁は剣心が誤って斬殺したかつての妻の弟で、姉の復讐のために東京を火の海に沈め、剣心を追い詰めていく。

るろうに剣心 最終章 The Final / Rurouni Kenshin: The Finalのレビュー・評価・感想

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るろうに剣心 最終章 The Final / Rurouni Kenshin: The Final
7

主人公の過去の因縁に決着を付ける最高峰のアクション

2021年公開の週刊少年ジャンプで一世を風靡した「るろ剣」の愛称で知られるヒット作の佐藤健主演で実写化したシリーズの第4作目で、同時期に公開された「ザ・ビギニング」と合わせてシリーズ最終章として制作されました。
志々雄一派との戦いを終え、平穏に過ごしていた剣心達の前に「人誅」を掲げた剣心に恨みを持つ一味が現れ、剣心の最後の戦いが始まるといったあらすじで、これまで仲間(あるいは国)のためといった大義名分で戦ってきた剣心に復讐される側に立たされたことでその苦悩がより深堀りされる形になっています。
本作で剣心最大の敵となる雪代縁役を新田真剣裕氏が演じ、佐藤健氏演じる剣心との壮絶なバトルは両氏のアクション力の高さを改めて実感させる名シーンになった事に加え、縁事態、許されない事をしているとはいえ、剣心を憎むその心情も丁寧に描かれ、ある意味縁がもう一方の主役とも言える作品でした。
実写版るろ剣で定評のあるクオリティの高いアクションシーンは本作でも健在、というよりシリーズ史上最多のアクションシーンを盛り込まれていて、見てるものを飽きさせないつくりになっています。
個人的には土屋太鳳氏の身体能力の高さはもっと評価されてもいいと感じたり、また、サプライズで宗次郎が加勢に来るシーンは原作になかった要素だったので驚かされました。

るろうに剣心 最終章 The Final / Rurouni Kenshin: The Final
10

るろうに剣心ここで終わる。ここで始まる。

るろうにで流れてくる薫の道場に住む前の、剣心の過去からのお話で、剣心の十字傷ができた出来事のお話です。
巴という伴侶と共に過ごしていた事。そしてその雪代巴の祝言をあげる伴侶が剣心によって殺されていた事。
そして巴も亡くなってしまい巴を慕っていた弟、雪代縁が上海の武器商人に「あの男には十字傷があるのか?姉さんはまだあの男を恨んでいるのだろう」と剣心を目の敵にします。
天誅と称して、《人誅》天が人を裁くのではなく人が人を裁く。
大砲で町を破壊し、人々を攻撃し、次第には剣心と共にいた薫が誘拐されてしまいます。
近くの人が亡くなった気持ちを味わせようと薫を殺そうとしますが、姉さんの事を思い出し断念します。
剣心が乗り込み、義弟との対決の中、今回もまた凄い見所で剣心役の佐藤健さん、雪代縁役の新田真剣佑さんのアクションが剣術、格闘と、武器も使いこなし凄い大迫力の壮大な映画です。
雪代巴さん役の有村架純さんも凄い女優さんで、影のあり冷静であり、感情を抑えている動きがとても演技に引き込まれました。
今回の剣心はシリアスなシーンが多く、剣心の明るさが最後まで出てこない、終わりまで悲しみの演技がまた、前作とは違う作品でした。
雪代縁が最後、姉さんである巴の感情に気付き、生き様や有り様を考えさせられる作品でした。

るろうに剣心 最終章 The Final / Rurouni Kenshin: The Final
10

最終章!アクションすごい!!

2012年から「るろうに剣心」の実写化映画が上映され、私はアニメを見たことがなかったのですが、佐藤健さんのファンだった為全作品みてきました!今回その最終章ということで見に行ってきました前作もすごかったアクションがまたさらに激しく、感動的!どのキャラクターも皆カッコよく素晴らしい作品でした!
特に印象的な場面は、神木隆之介くんが演じる宗次郎との共闘シーン。はじめは敵同士の2人でしたが、剣心との戦いで心変わりしるろうにになり再会し共に戦う仲間に!カッコよく激しいアクションに感動しました。
そして最後の戦闘!新田真剣佑が演じる雪代縁との戦闘シーンは、今までにないアクションと迫力。お互い譲れない戦いに目が離せませんでした!
今までに明かされてこなかった剣心の頬の十字傷、なぜ、誰が?なんの為に?その真相がこの映画に全てふくまれています。
最終章ですが、まだみたい!次もみたい!と思いましたアニメを見たことない方も、映画から見ても面白く感動する作品です。映画をみて感動したので、アニメも見始めました。
ぜひ皆さんも、映画るろうに剣心 最終章見てはいかがですか??アクションの素晴らしさに感動間違いなしです!

るろうに剣心 最終章 The Final / Rurouni Kenshin: The Final
9

日本のアクション映画の超大作

過去に3作品公開された映画シリーズの集大成ともいえる作品。
アクションシーンのクオリティの高さが評価されていた映画シリーズですが、今回も期待を上回るアクションシーンを見せていただけました。
主人公の「緋村剣心」を演じる佐藤健さんのアクションはこれまで以上に凄く、今作のラスボスとして登場する「雪代縁」を演じる新田真剣佑さんのアクションも負けないぐらい高度なレベルになっています。
ワイヤーでアクションをしているのですが、実際に見ているとワイヤーアクションとは思えないほど動きが自然に見えており、邦画でここまでのアクションが見られるのか!と思えるほどアクションを堪能できます。
特に最後の剣心vs縁の戦いは、BGMが無しの演出、超人的な動きを見せるアクションシーンなど、日本のアクション映画の歴史に残る名シーンだと思われます。
ストーリー自体は過去のシリーズの続編となっているため、前作までの予備知識が無いと登場人物の関係性などが理解しづらいです。今作では「剣心の左頬の十字傷」の謎と、その謎を知る縁の物語が見所となっているため、剣心と縁の二人のためのお話と言っても過言ではありません。縁を演じる新田真剣佑さんの演技は必見となっており、個人的には過去のキャラクターの中でも一番のハマり役だったと感じました。
また、回想シーンの中に今作の後に公開された「るろうに剣心 最終章 The Beginning」の描写があります。
時系列が「The Beginning」→「The Final」となっているため、先に「The Beginning」を観てから「The Final」を観る、「The Final」→「The Beginning」→「The Final」の順番で観るといった楽しみ方ができるのも、今回の映画のポイントの一つとなっています。

るろうに剣心 最終章 The Final / Rurouni Kenshin: The Final
10

るろ剣映画史上最高傑作

数年ぶりにるろうに剣心の実写映画の最新作が公開された。
前作の伝説の最期編に続き、原作の最終章が実写化された訳だが、明治時代という、日本の近代化や国際化の進行にも舞台設定なCGが対応しており、相変わらずアクションが圧巻で、今回は特に剣士ではない敵が多いため、その武器や戦闘スタイルも見物である。
しかしこれまでの作品とは違って原作との相違点が過去一多く、縁との決戦の舞台が島ではなく本土だったり、サブキャラにほとんど出番が無かったり、弥彦がほとんど活躍中しなかったりと、映画館でとても驚かされた。
本作のラスボスは中国国籍を有する日本出身の人物で、邦画によくある日本の俳優が英語を話すのとは違った新鮮なシーンを見ることができた。
キャストにも中国人の方が何人かいらっしゃったはずだ。
何より前作の悪役の志々雄誠演じる藤原竜也さんの演技も素晴らしかったが、本作のラスボス雪代縁役の新田真剣佑さんの演技も素晴らしかった。
原作の縁は高笑いをするというより意味深な笑みを浮かべるタイプの悪役で、本作でもその描写が多く見受けられた。
間違いなくるろ剣映画史上最高傑作なので、是非とも観ていただきたい。