主人公の過去の因縁に決着を付ける最高峰のアクション
2021年公開の週刊少年ジャンプで一世を風靡した「るろ剣」の愛称で知られるヒット作の佐藤健主演で実写化したシリーズの第4作目で、同時期に公開された「ザ・ビギニング」と合わせてシリーズ最終章として制作されました。
志々雄一派との戦いを終え、平穏に過ごしていた剣心達の前に「人誅」を掲げた剣心に恨みを持つ一味が現れ、剣心の最後の戦いが始まるといったあらすじで、これまで仲間(あるいは国)のためといった大義名分で戦ってきた剣心に復讐される側に立たされたことでその苦悩がより深堀りされる形になっています。
本作で剣心最大の敵となる雪代縁役を新田真剣裕氏が演じ、佐藤健氏演じる剣心との壮絶なバトルは両氏のアクション力の高さを改めて実感させる名シーンになった事に加え、縁事態、許されない事をしているとはいえ、剣心を憎むその心情も丁寧に描かれ、ある意味縁がもう一方の主役とも言える作品でした。
実写版るろ剣で定評のあるクオリティの高いアクションシーンは本作でも健在、というよりシリーズ史上最多のアクションシーンを盛り込まれていて、見てるものを飽きさせないつくりになっています。
個人的には土屋太鳳氏の身体能力の高さはもっと評価されてもいいと感じたり、また、サプライズで宗次郎が加勢に来るシーンは原作になかった要素だったので驚かされました。