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るろ剣映画史上最高傑作
数年ぶりにるろうに剣心の実写映画の最新作が公開された。
前作の伝説の最期編に続き、原作の最終章が実写化された訳だが、明治時代という、日本の近代化や国際化の進行にも舞台設定なCGが対応しており、相変わらずアクションが圧巻で、今回は特に剣士ではない敵が多いため、その武器や戦闘スタイルも見物である。
しかしこれまでの作品とは違って原作との相違点が過去一多く、縁との決戦の舞台が島ではなく本土だったり、サブキャラにほとんど出番が無かったり、弥彦がほとんど活躍中しなかったりと、映画館でとても驚かされた。
本作のラスボスは中国国籍を有する日本出身の人物で、邦画によくある日本の俳優が英語を話すのとは違った新鮮なシーンを見ることができた。
キャストにも中国人の方が何人かいらっしゃったはずだ。
何より前作の悪役の志々雄誠演じる藤原竜也さんの演技も素晴らしかったが、本作のラスボス雪代縁役の新田真剣佑さんの演技も素晴らしかった。
原作の縁は高笑いをするというより意味深な笑みを浮かべるタイプの悪役で、本作でもその描写が多く見受けられた。
間違いなくるろ剣映画史上最高傑作なので、是非とも観ていただきたい。