日本のアクション映画の超大作
過去に3作品公開された映画シリーズの集大成ともいえる作品。
アクションシーンのクオリティの高さが評価されていた映画シリーズですが、今回も期待を上回るアクションシーンを見せていただけました。
主人公の「緋村剣心」を演じる佐藤健さんのアクションはこれまで以上に凄く、今作のラスボスとして登場する「雪代縁」を演じる新田真剣佑さんのアクションも負けないぐらい高度なレベルになっています。
ワイヤーでアクションをしているのですが、実際に見ているとワイヤーアクションとは思えないほど動きが自然に見えており、邦画でここまでのアクションが見られるのか!と思えるほどアクションを堪能できます。
特に最後の剣心vs縁の戦いは、BGMが無しの演出、超人的な動きを見せるアクションシーンなど、日本のアクション映画の歴史に残る名シーンだと思われます。
ストーリー自体は過去のシリーズの続編となっているため、前作までの予備知識が無いと登場人物の関係性などが理解しづらいです。今作では「剣心の左頬の十字傷」の謎と、その謎を知る縁の物語が見所となっているため、剣心と縁の二人のためのお話と言っても過言ではありません。縁を演じる新田真剣佑さんの演技は必見となっており、個人的には過去のキャラクターの中でも一番のハマり役だったと感じました。
また、回想シーンの中に今作の後に公開された「るろうに剣心 最終章 The Beginning」の描写があります。
時系列が「The Beginning」→「The Final」となっているため、先に「The Beginning」を観てから「The Final」を観る、「The Final」→「The Beginning」→「The Final」の順番で観るといった楽しみ方ができるのも、今回の映画のポイントの一つとなっています。