
Blur(ブラー)とは、1990年結成のイギリスのオルタナティヴ・ロックバンド。結成後すぐにシングル『She's So High』でメジャーデビュー。独自の詩情と豊かな音楽性で1990年代のブリットポップ最盛期を支え、これ以降もイギリスのロックシーンを代表する存在としてカリスマ的な人気を誇っている。2003年のメンバー脱退から長らく休止状態にあったが、各々のソロ活動の合間を塗って音源制作やライブでの活動を続けている。
Blur(ブラー)の名言・発言
デーモン・アルバーン「どんなものであれ、大きな経験の余波というのは後になってからの方がよく理解できるものなんだ」
2023年に出演したラジオ番組で「ブリットポップ全盛期当時、すでに成功したことを自覚していたか」と聞かれた際のデーモンの答えが「どんなものであれ、大きな経験の余波というのは後になってからの方がよく理解できるものなんだ」である。
客観的に見れば当時も大成功していたBlurの面々ではあるが、当事者としては様々な経験を経て大人になってから振り返ることで初めて、本当の意味での成功というものは実感できるのかもしれないとわかる一言。
Blur(ブラー)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
「ブリットポップ戦争」の終結後はすっかり仲良くなったBlurとOasis

笑顔で写真撮影に臨むデーモン・アルバーン(左)とノエル・ギャラガー(右)
1995年、シングルが同日に発売され、全英チャート1位を巡って激しい競争が繰り広げられたことが話題となったBlurとOasisは、共にブリットポップの雄として熾烈な争いを繰り広げていた。このシングル同時発売のチャート争いはBlurの勝利で幕を下ろしたが、こうした対立の構図は両バンドのメンバーの精神的な負担となり、Blurのギターであるグレアム・コクソンは特に大きなストレスを感じていたと語っている。この出来事以降、ブラーは音楽性を大きく転換していくことを余儀なくされた。
激しく対立していた1990年代を過ぎると、両者の関係は次第に変化していく。2012年のブリット・アワード授賞式では、Blurのボーカルであるデーモン・アルバーンと、Oasisのギター・ボーカルのノエル・ギャラガーが笑顔でハグを交わす写真が報じられ、長年の確執に終止符が打たれたとして大きな話題となった。こうして和解した後の2人は共演も果たしており、ノエル・ギャラガーはデーモンが手掛けるプロジェクト「Gorillaz」(ゴリラズ)の楽曲に参加したいと表明し、実際にコラボレーションも実現している。
デーモンは2025年に開催されたOasisの再結成ツアーについて「いいことだ」と語るなど、すっかり仲良しになっている様子をうかがわせている。
目次 - Contents
- Blur(ブラー)の概要
- Blur(ブラー)の活動経歴
- ブリットポップの牽引役として台頭
- ブリットポップ・ムーブメントの到来
- 生まれ変わりを続けるBlur
- Blur(ブラー)のメンバー
- Damon Albarn(デーモン・アルバーン)
- Graham Coxon(グレアム・コクソン)
- Alex James(アレックス・ジェームズ)
- Dave Rowntree(デイヴ・ロウントゥリー)
- Blur(ブラー)のディスコグラフィー
- オリジナルアルバム
- Leisure(レジャー)
- Modern Life Is Rubbish(モダン・ライフ・イズ・ラビッシュ)
- Park Life(パーク・ライフ)
- The Great Escape(ザ・グレイト・エスケープ)
- Blur(ブラー)
- 13
- Think Tank(シンク・タンク)
- The Magic Whip(ザ・マジック・ウィップ)
- The Ballad of Darren(ザ・バラード・オブ・ダーレン)
- Blur(ブラー)の代表曲とミュージックビデオ(MV/PV)
- She's So High(シーズ・ソー・ハイ)
- There's No Other Way(ゼアズ・ノー・アザー・ウェイ)
- For Tomorrow(フォー・トゥモロー)
- Girls & Boys(ガールズ・アンド・ボーイズ)
- Country House(カントリー・ハウス)
- Song 2(ソング 2)
- Blur(ブラー)の名言・発言
- デーモン・アルバーン「どんなものであれ、大きな経験の余波というのは後になってからの方がよく理解できるものなんだ」
- Blur(ブラー)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 「ブリットポップ戦争」の終結後はすっかり仲良くなったBlurとOasis