獣医ドリトル(漫画・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

夏緑原作、ちくやまきよし作画による、小学館刊行のビッグコミックおよびビッグコミック増刊号で連載されていた日本の漫画作品。獣医師の鳥取健一は性格は冷徹だがその腕の良さと名字の語感から動物の声を聞くことのできる獣医師、”ドリトル”と通称されている。開業獣医師として診察しているドリトルのもとには様々な病気の動物、そして様々な事情を抱えた飼い主たちが訪れる。

エンペラーグループの総院長の次男。大企業の息子ということで、犯罪に巻き込まれるのを防ぐために母方の姓を名乗っているが本名は土門順平である。
兄の勇蔵のことを尊敬しており兄の下で働くために獣医を志したが、本当は野生動物に興味があったため獣医学科に在籍するうちにどの方面で働こうか悩みはじめ、ドリトルの助言でアフリカの野生動物保護を勉強することを決意した。誘拐防止のために兄同様に護身術を身に着けており、自分よりも大柄な相手でも対処できる。

主な登場動物

アスカミライ

競馬レース中に骨折し、安楽死されそうになっていたところをあすかにより引き取られた。品種はサラブレッド。ドリトルにより手術され、現在は北関東農業大学の実習農場で飼われている。あすかは休日にたまにアスカミライに会いに行っている様子。

シロ

白野春彦の飼い猫で、品種はペルシャ。カルテ2にて飼い主を見下すアルファ・シンドロームであったが、ドリトルの飼い主に対する指導で春彦を飼い主として認めた。

レディ

不動ルミの飼っているスタンダード・プードル。花菱アニマルホスピタルの向かいにあるエンペラー動物病院でそこの病院の犬であるバルザックが従業員により殴られるのを目撃してしまい、犯人が目の前の道路を通るたびに情緒不安定になっていた。精神安定剤を土門総院長から処方されるが作用が強く出てしまい、血色素尿を呈してしまった。

スピーディ

ドリトルがフロリダに住んでいたとき、ドッグレースで賭けていた犬。品種はグレイハウンド。
骨折したことで処分されそうになっていたのをドリトルが引き取り、飼い犬にした。大切な相棒だったが、麻薬の売人が連れていた闘犬がドリトルに襲い掛かった際、彼を守るために闘犬と闘いかみ殺されてしまった。この出来事が、ドリトルが人間の都合で飼われているペットを飼い主が責任を持って守らなければいけないと物語中で度々言う言葉につながっていると考えられる。

『獣医ドリトル』の用語

ドリトル先生

20世紀前半のイギリス出身の小説家、ヒュー・ロフティングが書いた児童文学作品”ドリトル先生(Doctor Dolittle)”の主人公。
フルネームはジョン・ドリトル(John Dolittle)であり、職業は博物学者、医学博士。
英語とスウェーデン語操るオウムのポリネシアから動物語を教えてもらい、その後獣医に転職している。
ころころとした超肥満体形ではあるが、格闘技や水泳など運動が得意な様子である。
ベジタリアンではないが、動物に対する非道な扱いには否定的であり、闘牛や不衛生なペットショップの廃絶など、現在の動物福祉にもつながる活動を行っている。
時代背景から考えるとかなり稀有な考え方の持ち主であり、人種差別も全くしない。
マンガのドリトルとは異なり金銭に対しかなり無頓着で、稼いでも動物や周りの人たちのためにあっという間に使ってしまい財産はほとんどない。

鳥取動物病院

ドリトルが経営している動物病院。もともと薮田病院というヒトの病院の建物を転用したものであるため、排水設備や放射線設備などの設計基準はしっかり満たしている。エンペラーグループの総院長が鳥取動物病院をつぶそうともくろんだ際、土門勇蔵が設計基準を満たしていることを調べ上げて鳥取動物病院を守った。

動物看護師

動物専門の看護師。英語だとAnimal Health TechnicianやVeterinary Technicianであるため、頭文字をとってAHTやVTと呼ばれることが多い。特にAHTは英語の音読みで”アハト”と呼ばれる。トリミングスクールや動物看護の専門学校を卒業後、この職種に就くことになる。働くにあたって国家資格は必要ないため、あすかのように努力すればもし専門学校に行っていなくても動物看護師になることは可能である。

ペット911

花菱獣医師がMCを務めるペットの情報番組。動物の生態や飼い方説明のほか、ゲストや視聴者のペットを治療するというコーナーが人気の番組。お昼の1コーナーとしてスタートしたが、人気を博したためゴールデン枠に進出した。

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