獣医ドリトル(漫画・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

夏緑原作、ちくやまきよし作画による、小学館刊行のビッグコミックおよびビッグコミック増刊号で連載されていた日本の漫画作品。獣医師の鳥取健一は性格は冷徹だがその腕の良さと名字の語感から動物の声を聞くことのできる獣医師、”ドリトル”と通称されている。開業獣医師として診察しているドリトルのもとには様々な病気の動物、そして様々な事情を抱えた飼い主たちが訪れる。

ドリトルの大学の同期生で、花菱アニマルホスピタルの院長である。
ハンサムな顔と優しい性格を利用しTV番組”ペット911”で動物医療の監修およびMCを行っているが、獣医師としての腕はお粗末。そのため自分の病院や番組で重病が来ると大金と引き換えにドリトルに治療してもらっている。そこまでして獣医師であることをやめないのは、腕が無くてもTVで自分が動物の知識を訴えることで一般の人に動物の知識を知ってもらい、少しでも苦しい思いをする動物を減らしたいという確固たる信念があるため。
口が上手いのも獣医師の才能のひとつであると、そこはドリトルに認められている。
経営に関してのプロデュース力があり、ペットが最期までくつろげる病院設立を目指しドリトルや土門獣医師にアドバイザーを依頼している。
信念は”医は仁術”。そのためどんな動物や飼い主も全力で助けようと頑張るが、努力が実らなかったときの落ち込みも激しい。

土門 勇蔵(どもん ゆうぞう)

大手動物病院グループのエンペラーグループ総院長の長男で、東京本院の院長として働いている。
ドリトルも一目おく麻酔・疼痛管理のスペシャリストであり、特に安楽死に焦点を当てて勉強している。その勉強のためにイギリスに留学していたこともあり、研究論文はかなり貴重なデータとして獣医師に重宝されている模様。
その治療方針から安楽死に積極的ではない花菱と主義が対立していたが、のちに和解した。
あすかのAHTとしての熱意と優しさに惹かれて告白し玉砕したが、まだ諦めていない様子である。
弟の順平のことを可愛がっていて、獣医になるのは良いが自分のためではなく、順平自身のために動いてほしいと切望している。
エンペラーグループの跡取りということもあり、護身術を身に着けている。

宗谷 華子(そうや はなこ)

パラダイズー動物園の獣医師で、ドリトルや花菱獣医師の後輩。会社社長と結婚していたが破局し、現在はシングルマザーとして子供を育てている。冷徹な性格はドリトルに似ており、野生動物保護のために多少厳しい言葉もはっきりと発言する。仕事に真面目すぎてたまに視野が狭くなってしまうことがあるのでドリトルが助言を与えたりしており、動物園の動物に手に負えない疾病が出るとドリトルに相談を持ち掛けたりすることも多い。

富沢 旅雄(とみざわ たびお)

関東獣医大学の教授で、ドリトルや花菱の恩師。大動物の臨床も行っているのか、カルテ1では競馬場で診療バッグを持っていた。教え子のドリトルに、断れないことを分かっていて様々な難しい症例や要件を度々依頼している。

不動 ルミ(ふどう るみ)

花菱アニマルホスピタルのサロン・ド・ルミというペットサロンの店長兼トリマー。かなりエキセントリックなカットをすることで人気を博していたが、ドリトルに動物のトリミングの根本的な意味を教えられてカットの方向性を考え直した。腕は本物で、凶暴な犬猫ですらトリミングできる技術を持っている。
ドリトルに対しては、ハンサムだがファッションセンスがダメだと酷評している。
たまにドリトルがトリミングに関しての相談や処置を依頼したときは、依頼料としてお金のほかに高級レストランに連れていってもらっている。弟子に田部という長身の女性がいる。

井蛙 翔(せいあ かける)

あすかが運営していた鳥取動物病院のブログ荒らしをしていた引きこもりの若者。両生類マニアで、両生類のことに関しては大学教授とも対等に議論できるレベルである。宗谷獣医師にほのかに恋心を抱いており、その理由は”フクラガエルに似てるから”である。危機的状況だと意外と冷静に行動し、ドリトルたちを助けたりしている。
物語終盤では海外からツボカビ研究チームの一員としてスカウトを受けており、両生類の専門家として大活躍している。

白野 春彦(しろの はるひこ)

凶暴な猫を飼うボンボンの高校生として初登場した
。ドリトルに飼い猫との関係を改善してもらったことで心境の変化があり、獣医師を志して関東獣医大学に入学した。
大学ではみね子と順平とよくつるんでいて、ドリトルが共通の知り合いということもあり進路相談や実習に鳥取動物病院に訪れている。
あすかのことが好きだが、ライバルがたくさんいることからかなり焦っている。本人は土門獣医師には勝てそうだという認識。

兼子 みね子(かねこ みねこ)

獣医大を目指す高校生として初登場した
。受験に悩んでいたせいもあり自分勝手な考えで固まっていたみね子だったが、鳥取動物病院に野良猫を連れていったことをきっかけに本来の自分を取り戻した。
無事に関東獣医大学に入学し、将来は東洋医学を中心に学びたいという目標を持っている。春彦と順平とは同級生である。
ニキビができやすいことを悩んでいて怪しい民間療法に嵌りかけたことがあるが、その出来事があってこそ東洋医学を学ぼうと考えるきっかけになった模様。

水戸 順平(みと じゅんぺい)

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