見える子ちゃん(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『見える子ちゃん』とは泉朝樹による幽霊などを取り扱った新感覚ホラーコメディ漫画。2018年に作者Twitterにて初公開。人気を博し、同年に角川の電子書籍サイト「ComicWalker」にて商業連載を開始した。2021年にはアニメ化した。物語は、ある日普通の人間には見えないものが見えるようになってしまった女子高生である四谷みこが怪異(幽霊)に怯えながらも見えないふりをしていくというもの。2019年に行われた「次にくるマンガ大賞 2019」Webマンガ部門では10位にランクインした。
CV:櫻井浩美
みこたちの通う学校の養護教諭の女性。スタイルがよく色気のある女性であり、香水を自身でブレンドしたりしている。
ハナに取り憑いていた巨乳好きの霊にハナから乗り換えられる形で憑かれてしまう。しかし、ブレンド香水の効果で知らぬ間に消滅させていた。
その他人物
ゴッドマザー
CV:谷育子(アニメ版) / 野津山幸宏(デジタルコミック版)
かつては「下町のゴッドマザー」と呼ばれていた霊能者の女性。霊能パワーを込めた数珠を高値で売りつけるという詐欺まがいのインチキ商法で人を騙しお金をせしめていた。田舎に息子がおり、年老いた母を心配したことから同居を打診されたいたが息子のお荷物になりたくないと考えて断っていた。
みことハナが自身の店を訪れた時にはみこたちが学生であったことから適当な数珠を売りつけようとした。しかし、みこが付けた数珠がはじけてしまったことから、みこが見える子であると見抜いた。インチキ商法をしていたが本物の霊能者であり、霊に怯えるみこを見捨てることができず全盛期に作った霊能力が込められた数珠を渡した。しかし、それもはじけてしまったことで限界を感じて霊能者として引退を決意、息子夫婦のもとへと隠居した。
後にロムから届いた手紙に入っていた、みことハナが普通ではたどり着けるはずのない神社をバッグに写っている写真を見たことで、霊能者として復活することを決意。みこを助けるために町に戻り、みこが神社に住む山の神とその使いにより危険な目にあわされていることを知る。そして、みこを助けるためにみことロムとともに神社へ向かう。
自身の師匠であるトワ子からロムを引き取ってほしいといわれ、弟子として引き取る。
神童ロム(しんどう ロム)
ゴッドマザーの元弟子の男性。霊能者。全身黒ずくめで胡散臭い笑みを浮かべているためインチキ霊能者のように見えるが力は本物。
動画サイトに霊を使った手品や除霊をしている姿を投稿しているが、本物の霊を使っているために普通の人には見えずインチキ扱いをされている。オンラインサロン「神童ロムの館 不可解症候群~エニグマシンドローム~」を開催している。そこで、霊能力を込めた「チカラの石」などの商品を高額販売している。また、バスツアーなども開催しており心霊スポット(嘘の場所)巡りをしたりしている。普通ではたどり着くことのできない神社に訪れるために本物の霊能者を探している。
みことハナの神社をバッグにした写真を見つけたことでみこを利用して神社に行こうとする。そして、ロムの行動を知ったゴッドマザーもついてきて3人で神社を訪れる。しかし、ただ山を歩くだけでは神社にたどり着けなかったため、ハナの生命オーラを込めたラムダラビットのマスコットを利用して神社への道を開けた。
幼い頃にゴッドマザーの師匠トワ子に連れられてゴッドマザーの弟子となった。霊能力が強く、その力はゴッドマザーを越えるほどである。そのため、幼い頃に神社にたどり着いたことがある。その時に神社に住む山の神から「鈴」を渡されそうになっていたが、ゴッドマザーとトワ子により「鈴」を手に入れることは叶わなかった。そして、その際にトワ子を亡くしたと思われる。
ロムが神社に執着を見せるのは「鈴」とトワ子に関することかと思われる。
神童ロムという名はゴッドマザーによりつけられた二つ名である。
岡トワ子(おか トワコ)
ゴッドマザーの師匠の霊能者の女性。腕のいい霊能者であり、テレビ番組に出演したりなどしている、その際の決め台詞は「悪鬼成敗」。
人情溢れるゴッドマザーを気に入っており、ロムを預けた。ロムの強い霊能力を理解しており、普通の大人ではなく同じ霊能者でなければロムを導くことはできないと感じていた。
ロムの力がゴッドマザーより強く、危なげであったことから拾ってきた自身がきちんとロムに向き合う必要があると思い、ロムが神社にたどり着いてしまった際に助けに現れる。しかし、この時にゴッドマザーとロムを逃がすことに成功したが山の神に負けたようである。
シゲさん
CV:佐々健太
ゴッドマザーの営む占いの館の前で靴屋を営む老人。ゴッドマザーが占いの館を廃業したことを知らずにやってきたユリアにそれを知らせた。後に死亡してしまったが、みこがロムに連れていかれたことを伝えるために占いの館の前でゴッドマザーを待っていた。
サトル
CV:興津和幸 / 大地葉(幼少期)
善の友達である男性。動物病院を営んでいる。善とは小学生の頃からの付き合いであり、善の家庭事情を把握しており、善のことを心配している。
善が保護した動物を引き取り里親を探すなどをしている。
善が内緒で飼っていた猫の存在を知っており、またその猫が母親に殺されてしまったことも感づいていた。猫が死んでしまったのは自身のせいであると思い込み、償いのような形で猫を保護している善にはいつか猫に愛情をもって接してほしいと願っている。
豪塚(ごうづか)
CV:伊丸岡篤
ハナが拾った猫を引き取りたいとSNSを見てやってきた強面の男性。みこが善に猫を渡さないと断ったあとにやってくる。スキンヘッドでタトゥーが入っていることからハナに怖がられていたが、実は猫好きで、以前に猫を2匹飼っていたことがある。現在その2匹は亡くなってしまったが、豪塚に幽霊として憑いている。
既婚者であるが妻は他界。しかし、こちらも2匹の猫たち同様幽霊となって豪塚の側にいる。
引き取った猫の名前はにゃんすけ。
SNSのアカウント名は「豪塚@にゃんすけ」。
おまけ漫画などでは善と遭遇して、同じ猫好きとして交流を持つようになった。
善の母
CV:中原麻衣
善の母親で故人。
善に対して異常な執着を見せ、常軌を逸したスパルタ教育を施す。隠し事に対してものすごく敏感で、隠し事をされることを嫌う。善を一番大切にしていると言っているが、自身のエゴで縛り付け歪んだ愛情の押しつけを行っている。さらに、自身を大切にしろと善に押し付ける。善に対する執着心は善が秘密で保護していた猫を殺すほどであった。
ここまで母親が歪んでしまったのは過去に父親に約束を破られて裏切られたことがきっかけのようである。これにより隠し事を極端に嫌い、善に異常な執着を見せる。
死後もその執着心は消えず、おぞましい見た目の悪霊となり善に取り憑いている。しかし、善を助けるためにみこが山の神の使いを利用したことで、神の使いによって消滅させられた。
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目次 - Contents
- 『見える子ちゃん』の概要
- 『見える子ちゃん』のあらすじ・ストーリー
- 日常
- 山の神社
- 「さんかい」
- 「さんかい」の意味
- 善と母の呪縛
- 再び神社へ
- 山の神社
- 『見える子ちゃん』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- 四谷みこ(よつや みこ)
- みこの友人
- 百合川ハナ(ゆりかわ ハナ)
- 二暮堂ユリア(にぐれどう ユリア)
- みこの家族
- 四谷恭介(よつや きょうすけ)
- 四谷真守(よつや まもる)
- 四谷透子(よつや とうこ)
- 学校関係者
- 遠野善(とおの ぜん)
- 荒井(あらい)
- 木戸(きど)
- その他人物
- ゴッドマザー
- 神童ロム(しんどう ロム)
- 岡トワ子(おか トワコ)
- シゲさん
- サトル
- 豪塚(ごうづか)
- 善の母
- 山の神社関係
- 山の神様
- 山の神の使い
- 『見える子ちゃん』の用語
- 山の神社
- さんかい
- 『見える子ちゃん』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 真守「ごめんな…勝手に食べちゃって。ずっとあやまりたかったんだけど…」
- みこ「もう自由にしてあげて」
- ゴッドマザー「師匠ってのは弟子を置いて逃げないんだよ」
- 『見える子ちゃん』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- コミック4巻の帯に有名ゲーム実況者がコメントを寄稿
- ちいさいおじさんは2009年ごろに流行った都市伝説が元ネタ
- 善が隣人からの差し入れを捨てていた理由は潔癖症
- 『見える子ちゃん』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング): 四谷みこ(CV:雨宮天)「見えないからね!?」
- ED(エンディング):四谷みこ(CV:雨宮天)「ミタナ?ミタヨネ??ミテルヨネ???」