
Nothing's Carved In Stoneは、2008年結成のロックバンド。ギターにELLEGARDENの生形真一、ベースにストレイテナーの日向秀和が参加している。活動開始からすぐに、夏の大型フェス等に精力的に参加し続け、毎年1枚のアルバムリリースとそのアルバムツアーを敢行する彼らは、バンドの短いキャリアを全く感じさせない程の活躍を見せ、その圧倒的なテクニックと熱いパフォーマンスでファンを魅了し続けながら邦楽ロックシーンの一線に立っている。
Nothing's Carved In Stoneの概要
Nothing's Carved In Stone(ナッシングス カーヴド イン ストーン)は、2008年に結成されたロックバンド。略称は「ナッシングス」「NCIS」など。ELLEGARDENのギタリストである生方真一が、同バンドの活動休止を機に「自らが本当にやろうと思った人とバンドをやりたい」という気持ちで、現ストレイテナーのベーシスト、日向秀和に声をかけたことが結成のきっかけとなった。日向が、自身が加入しているインストゥルメンタルバンドであるFULLARMORで共に活動しているドラマーの大喜多崇規を紹介し、ボーカル不在のまま曲作りやセッションなどの活動を開始する。
半年ほどボーカル不在が続いたが、MySpaceでABSTRACT MASHのボーカリストである村松拓の声に惹かれた生方が大喜多と共にライブへ足を運び、その日初めて観た彼のライヴ・パフォーマンスに惚れ込んだことで村松をスカウト。4人での活動が始まった。
2009年にアルバム『PARALLEL LIVES』をリリースし、その後毎年コンスタントにフルアルバムを発表し、全国各地でのツアーを敢行する精力的な活動を続ける。
メロディラインや歌など、曲そのものの圧倒的なクオリティの高さはもちろん、4人の個々の演奏能力やパフォーマンス力が高いこともあり、MVやライブでの楽器のプレイにも釘付けになる音楽ファンも多い。
村松の力強い歌声と、楽器隊のすさまじいテクニック・パフォーマンスが重なり、見事に融合して作り出されるその世界観は他の追随を許さない一大ジャンルを築いているともいえ、個々が活動している他バンドと共に、国内のロックフェスイベントには欠かせない存在となっている。
バンド名はモーゼの「十戒」に出てくる、十の規律が刻まれている石の何も刻まれていない石のことを指しており、自分たちの音楽で石に文字を刻みこんでいくという想いや、決まりや規律、タブーはないという意味が込められている。
Nothing's Carved In Stoneの活動経歴

結成と鮮烈なデビュー
ギタリストの生形真一が所属しているELLEGARDENの活動休止を機に、かねてよりセッションしたいと思っていた、現ストレイテナーのベーシストの日向秀和に声をかけたのが結成のきっかけである。
日向の紹介により、彼と共にインストゥルメンタルロックバンド、FULLARMORで活動しているドラムの大喜多崇規が加入。ボーカリスト不在のまま幾度かセッションをした。
生形がMySpaceで見つけた村松拓のライブを大喜多と共に見に行った所、そのライブパフォーマンスに惚れ、本格的な加入交渉が始まり加入に至った。
2009年2月に初めてのライブを行う。音源の発表がない状態でのライブだったが、チケットは完売。5月に1stアルバム『PARALLEL LIVES』を発売し、全国ツアーをスタートする。同年夏には「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」や、「SUMMER SONIC」などへの出演も果たすなど、活動開始直後にも関わらず目覚ましい活躍を見せる。
2010年には2ndアルバム『Sands of Time』を発売、全国ツアーを行う。また、翌年の2011年には自主企画イベント『Hand In Hand』をスタート。更に3rdアルバム『echo』を発売し、全国ツアーを行い始める。
精力的な活動
2012年、EPICレコードジャパンより4thアルバム『Silver Sun』を発売しメジャーデビュー。2013年に発売したシングル『Out of Control』では初のオリコンチャートTOP10入り、同年発売の5thアルバム『REVOLT』の全国ツアーでは、Zepp Tokyoをはじめ各地でソールドアウトした。2014年には、6thアルバムの『Strangers In Heaven』がアルバム初のオリコンチャートTOP10入りを果たす。
2015年、それまでに発売した6枚のアルバムを1公演で2枚分ずつ、全ての曲を披露するというライブイベントを行う。マンスリーライブとなっており、タイトルはそれぞれ"1×4 = 衝動"・"2×5 = 感触"・"3×6 = 構築"とした。同年8月にはそれらの公演の音源を使用し、ファン投票で上位に選ばれた曲を収録したバンド初のライブアルバム『円環-ENCORE-』をダイヤモンドレーベルから発売。活動の場を再びインディーズに戻すと、9月には7thアルバム『MAZE』を発売する。
2016年になると、2マンライブツアー「Hand In Hand Tour 2016」を開催。また、『MAZE』のアナログ盤(LP)も発売する。同年5月、日比谷野外大音楽堂でワンマンライブ「Nothing's Carved In Stone Live at 野音」を開催し、大成功を収める。9月には同ライブのDVD/Blu-rayと、またもアナログ盤(LP)を発売した。12月には8thアルバム『Existence』を発売し、1stから毎年1枚ずつアルバムをリリースし続けている。
活動を開始してから毎年「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」や「SUMMER SONIC」、「COUNTDOWN JAPAN」など、野外フェスなどをはじめとした多くの音楽イベントに出演し、ライブを中心に活動している。2017年には、ロックバンド・10-FEETが開催する夏の音楽フェス「京都大作戦」に出演、再び日比谷野外大音楽堂でのライブが開催されるなど、彼らの勢いは加速し続ける。
結成10周年から15周年
2018年には9thアルバム『Mirror Ocean』をリリースし、3月から5月にかけてこのアルバムを引っ提げての全国ツアー「Mirror Ocean Tour」を敢行。また、同年10月には日本武道館にて結成10周年記念公演「Nothing's Carved In Stone 10th Anniversary Live at BUDOKAN」を開催。公演チケットはソールドアウトし、結成10年という節目で深みを増した姿を披露した。この「10周年」という記念すべき節目に、彼らは自主レーベルSilver Sun Recordsを立ち上げる。
2020年2月、新型コロナウイルス感染拡大防止という背景から「SPECIAL ONE-MAN LIVE "BEGINNING 2020" 」を2度延期するなどの事態にも見舞われたが、3月に自身初となるデジタルシングル「NEW HORIZON」を配信リリース、6月には配信ライブ「Nothing's Carved In Stone Studio Live "Navigator"」を開催するなど、活動は精力的に続けられた。
同年8月26日に発売されたセルフカバーアルバム『Futures』は、台湾・韓国などの諸外国でのリリースも決定した。
Nothing's Carved In Stoneのメンバー
村松 拓

ギター&ボーカル担当。1982年7月生まれ。千葉県出身。愛称はたっきゅん。
ABSTRACT MASHというロックバンドのギター&ボーカルも務める。
主な使用ギターは、ギブソンのレスポール"David Gilmour Signature"や、フェンダーのジャズマスターなど。
生形 真一

ギター&コーラス担当。1976年9月生まれ。千葉県出身。愛称はウブ。
バンドリーダーでもあり、ELLEGARDENのギタリストも努める。バンドの創設者。
主な使用ギターはギブソンのセミアコースティックタイプ"ES-355"、"ES-335"など。
日向 秀和

ベース担当。1976年12月生まれ。東京都出身。愛称はひなっち。
ストレイテナー、killing boy、FULLARMORなどのベーシストも努める。過去にはART-SCHOOLやZAZEN BOYSにも在籍していた。また、大喜多と共にソーシャルゲーム「ボーイフレンド(仮)」の架空のバンド「vanitas」のプロデュースも手がけているなど、幅広く活動している。
主な使用ベースはLAKLANDのシグネチャーモデルや、フェンダーのジャズベースなど。
大喜多 崇規

ドラム担当。生年月日は公開していない。北海道出身。愛称はおにぃ。
日向と共にFULLARMORのメンバーであり、killing boyのレギュラーサポートメンバー。「vanitas」のプロデュースも行っている。
主な使用ドラムはSAKAEのセレッシャルシリーズ。同社のエンドーサーでもある。
Nothing's Carved In Stoneのディスコグラフィー
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目次 - Contents
- Nothing's Carved In Stoneの概要
- Nothing's Carved In Stoneの活動経歴
- 結成と鮮烈なデビュー
- 精力的な活動
- 結成10周年から15周年
- Nothing's Carved In Stoneのメンバー
- 村松 拓
- 生形 真一
- 日向 秀和
- 大喜多 崇規
- Nothing's Carved In Stoneのディスコグラフィー
- オリジナルアルバム
- PARALLEL LIVES
- Sands of Time
- echo
- Silver Sun
- REVOLT
- Strangers In Heaven
- MAZE
- Existence
- Mirror Ocean
- By Your Side
- ANSWER
- BRIGHTNESS
- Nothing's Carved In Stoneの代表曲とミュージックビデオ(MV/PV)
- Out of Control
- Isolation
- Around the Clock
- Sands of Time
- Chain reaction
- Spirit Inspiration
- YOUTH City
- In Future
- Adventures
- Assassin
- Nothing's Carved In Stoneの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 様々なアルバイトで人生経験を積んだギターボーカル村松