クトゥルフ神話TRPG(クトゥルフの呼び声)の徹底解説・考察まとめ
クトゥルフ神話TRPG(クトゥルフの呼び声、Call of Cthulhu、CoC)とは、米のゲーム会社、ケイオシアム社のテーブルトークロールプレイングゲーム(TRPG)。作家、H.P.ラブクラフトの構築した架空の神々が存在する世界で、プレイヤー達は探索者というキャラクターを創造、それを通してロール(役割演技)をする。恐怖に翻弄されつつ、裁定役が用意したシナリオのもと事件解決を目指すゲームである。
サイコロによる判定や、キャラクターの作成が比較的容易なことも特徴として挙げられる。他のゲームでは理解していなければ少々複雑に思える手順を踏むものもあるが、このゲームは基本的にサイコロを振るだけで良い。100面サイコロか10面サイコロを2個利用して1d100(100面ダイスを振ること)を振り、規定の値以下であれば成功、という簡単なものだ。とはいえルールブックには詳細なルールも存在しているので、一概に簡単とは言えないが、比較的そうであるとは言えるだろう。
舞台になじみが深い
クトゥルフ神話TRPGで舞台となる世界は、狂気の神々、神話の生物がいる以外は自分達の生きる時代と何も変わらないことも特徴だ。1920年代、1950年代の時代や、外国での舞台を遊ぶこともできるが、やはり1番人気なのは現代日本だろう。世界観を把握する必要なく遊べるのは非常にプレイしやすい特徴といえる。
必要なもの
クトゥルフ神話TRPGを遊ぶにおいて、用意しなければいけないものは然程多くない。10面サイコロが2つ、6面サイコロが3~6つ、8面サイコロが1つ、4面サイコロが1つ、20面サイコロが1つ、それにルールブックと、紙とペンがあれば遊ぶことが出来る。これらはTRPGの専門ショップであるイエローサブマリンや、Role&Roll Station (ロールアンドロールステーション)で手に入れることが出来る。勿論アマゾンで注文してもいい。最近では人口の増加から、一般の書店でもルールブックを取り扱っていることが多くなった。一緒にサイコロを売っていることもあるので、そこで揃えてることも出来る。キーパー(KP)を行う際にはシナリオも用意する必要がある。こちらは自作することも出来るし、ルールブックに掲載されているものを使用しても良い。また、ネットにも多数のシナリオがアップされているほか、同人誌のシナリオ集も多く出されているため、それらを利用するのもいいだろう。
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サプリメント
他に、TRPGには追加データやシナリオ集であるサプリメントが発売されることがある。最近のゲームにおけるDLC(ダウンロードコンテンツ)のような追加コンテンツ、拡張データのようなものだ。クトゥルフ神話TRPGも例外でなく、たくさんのサプリメントが発売されている。既に絶版になってしまったものもあるが、多くは今でも手に入れることが可能だ。但し、必ずしも必要なものというわけではなく、より楽しみ方を広げるものであるため、全部揃えなければ遊べないものということでもない。しかし、掲載されている情報は魅力的なものも多い。余裕があれば買ってみるのもいいだろう。例としてクトゥルフ神話TRPGでは、現代日本を舞台にした場合のサポートが掲載されている「クトゥルフ2010」「クトゥルフ2015」や、神々や怪物のデータが網羅された「マレウス・モンストロルム」などがKADOKAWAエンターブレインから出版されている。
リプレイ
実際に行ったプレイを読み物や物語としてまとめたものをリプレイと言い、TRPGではこれが書籍になったり、ネットで公開されていたりする。クトゥルフ神話TRPGにも存在し、「るるいえシリーズ」がKADOKAWAエンターブレインから出版されている。
また、ニコニコ動画で紙芝居動画としてリプレイ動画がユーザーによって作られていることもあり、昨今のクトゥルフブームの火付け役となった。現在も様々な動画が毎日作成されており、人気を博している。物語として再編集されているため、誇張された表現があったり、独自のルールを作ったりしていることもあり、実際のプレイの参考にするには難しいこともあるが、TRPGが何たるか、どういう雰囲気なのか、或いは純粋な物語として手軽に楽しむことができる。また、クトゥルフ神話やTRPGのルールをもじったミームやスラングなども数多いため、それを学ぶことも出来る。
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遊ぶ場所
クトゥルフ神話TRPGは、基本的には最低でも2~3人の人数がいなければ遊ぶことが出来ない。しかし、場所の確保や、メンバーの確保に難儀することがあるかもしれない。そのような時、TRPGを遊ぶ手段として「オンラインセッション」と「コンベンション」が挙げられる。
オンラインセッション
実際に集まって、顔を合わせて遊ぶことを「オフラインセッション」(略称オフセ)と呼ぶのに対し、インターネットで面子を募って遊ぶことをオンラインセッション(略称オンセ)という。オンセでは、「どどんとふ」や、「Tablk」などのダイスツール、キャラクター管理ツールの「キャラクター保管所」を使用して、チャットでゲームプレイ(セッション)を行ったり(テキストセッション、テキセ)、SkypeやLINE、Discordを併用し、ボイスチャットをしながらセッションを行う。ツイッターなどのSNSや、セッショングループなどで盛んに募集されているため、それに参加するのがいいだろう。ただし、特定のサプリメントの所持や、独自ルールの導入、キャラクターに条件があったりするので、十分に確認してから参加を決めなければならない。勿論、ボイスチャットを使用する際はマイクが必要であるし、そもそもツールの使い方をある程度把握しておく必要もあることに注意しなければならない。
コンベンション
コンベンションとは、個人やサークル、企業が行うTRPGのプレイイベントである。事前にゲームの情報がネットなどで発表され、予約して当日に現場へ向かうことで、同時に行われる何卓ものセッションのうち1つで遊ぶことが出来る(セッションの単位やセッションそのものは卓と呼ばれる)。このコンベンションの場合、特に企業が行っているものは初心者対応を行い、ルールブックを買ってもらうために、お試しとしてルールブックがなくても参加を認められることもあり、ルールブックの購入を検討している人には丁度良い。しかし、希望していたセッションに参加できなかったりすることもある上、知らない人と遊ぶことになるのが殆どなので、苦手な人は注意しなければならない。参加費はコンベンションによってまちまちだが、500~1000円程度あれば大体のセッションには参加することが出来るだろう。
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