クトゥルフ神話に登場する魔道書まとめ

ここではアメリカの小説家H.P.ラヴクラフトから始まった物語体系『クトゥルフ神話』に登場する魔導書を紹介する。クトゥルフ神話には様々な魔導書が登場し、旧支配者・旧き神々に関する知識や召喚方法などが記されている。

▼エイボンの書

古代ヒューペルボリア時代およびそれ以前の暗黒の知識を集めた書。エイボン自身が崇拝していたツァトゥグァとツァトゥグァの家系に連なる神々のほかに、ヨグ=ソトース、ウボ=サスラ、アザトース、ファロールなどに関する秘密や儀式、呪文、伝承などが記されており、かの『ネクロノミコン』にも欠落している禁断の知識が数多く含まれるという。

出典: park10.wakwak.com

▼エメラルド陶片

原典はアラム語、あるいは古典ギリシャ語だが、様々な言語に訳されている。
中世ヨーロッパの錬金術の中心的な書物。
短く簡素だが、謎に満ちたほのめかしばかり。

▼エルトダウン・シャーズ

アーサー・ブルック・ウィンスタース=ホール牧師著。1912年に英語で書かれた。
1882年にイギリス南部で発見された粘土板破片に刻まれた人類以前の言語を翻訳したものだといわれている。
『イースの大いなる種族』について一部触れられている。

▼黄衣の王(こういのおう)

『黄衣の王』は美しくも恐ろしい言葉で埋め尽くされた一種の詩劇であるとされ、ヒアデス星団のカルコサの地を舞台にした、黄衣を着る王の存在が書かれている。
この黄色の装丁の本は、読む者を狂気へと誘うと言われており、特に第二部まで目を通した者には恐ろしい運命が待ち受けていると言われる。

出典: www.tsogen.co.jp

▼怪物とその眷属

16世紀の修道士が書いたものと言われている。
正式なタイトルは『怪物とその眷属、キリスト教がもたらされる前の初期の王たちとドルイド僧たちの編纂史、そしてその冒涜的な召使いたちと、彼らを呼び出し、縛り付ける方法について』。

▼ガールン断章

探検家ウィンドロップが北アフリカから持ち帰った粘土板の浮き彫りの学術的研究と翻訳。
原本は大英博物館所蔵。
マヤ文字に似た点の集合からなる象形文字で、ガールンという地底都市について記述されている。
他に、消滅した惑星サイオフや、ユゴス、ヒヤデス、世界各地の遺跡などについても言及している。

▼金枝篇

実在の文化人類学書(民俗学書)。キリスト教の起源を原始宗教・古代文明とし、キリスト教の絶対性を否定している。
イギリスの社会人類学者ジェームズ・フレイザーによって著された、未開社会の神話・呪術・信仰に関する研究書で、完成までに40年以上かかり、フレイザーの半生を費やした。全13巻。

▼クタート・アクアディンゲン(水神クタアト)

著者不明。四百年以上前に書かれた。ツァトゥグァの儀式、ナイハーゴの葬送歌、そのほか数多くの魔術の使用法が記されている。
人間の皮膚で装丁されており、雨が降る前に湿り気をおびる。
3部まで在り、そのうち一部は大英博物館で厳重に管理されている。

▼グラーキの黙示録

ブリチェスター一帯で特に悪名高い、異界に関わる事どもを記した本。
様々な版が存在するが、完全なものは少ない。
実証されているのは、1865年にイギリスで出版されたフォリオ判の9巻からなる版のみ。
内容的には「ネクロノミコン」と重複するものが多く、グラーキ、イゴーロナク、ミ=ゴに関する記述がある。
異次元生物と接触するための装置の設計図も記載されている。

出典: blog.goo.ne.jp

▼ザンツゥー陶片

中央アジア調査隊のただ一人の生き残りである著者が、ツァン高原の墳墓で発見したもの。
原典は10枚の黒い翡翠の板で、小さな字がびっしりと書き込まれている。
古代ムー大陸で使われていた言語で書かれていたが、「憶測的な翻訳」として英語訳された。
あまりに荒唐無稽な内容であり、発売禁止となっている。
太平洋海域の古代文明についての記述がある。

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