短編推理小説のおすすめまとめ!『シャーロックホームズの冒険』『失踪HOLIDAY』など名作揃い!

ここではおすすめの短編推理小説をまとめた。コナン・ドイルの『シャーロックホームズの冒険』、乙一の『GOTH』や『失踪HOLIDAY』、アイザック・アジモフの『ユニオン・クラブ綺談』などを紹介している。

シャーロックホームズの冒険/コナン・ドイル

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一を観察して百を知るホームズの天才ぶりにゾクゾク。老若男女問わず楽しめる、時代を超越した傑作シリーズです。推理物なのに会話文が多めなので、あまり本を読まれない方でも楽しめると思います。ときどき「それはない」と言うような推理もありますが、そんなこと全然気にならないくらいあらゆる言動が洗練されていて格好いい!推理だけでなく、何気ない一言にも魅力たっぷりです。第一話からして銭形警部もびっくりな名ゼリフが飛び出しますよ。一押し。

ただ犯人を見つけて捕まえる為に犯人探しをするという見方ではなく、どうやればこの情報から事実を引き出せるか、という知恵ややり口の話であって、それらが題材となる小説です

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ほとんどが推理しがいのある事件で、一喜一憂できる。自分の推理が少しでも当たっていればうれしいし、逆にもう少し頭をひねればさらに当たっていたかと思うととても悔しかったりする。

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隅の老人/バロネス・オルツィ

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安楽椅子探偵(座って話聞いてるだけで謎を解いちゃうすごい探偵)の先駆けと言われている作品です。この評価は読後に知ったのですが、個人的にはあんまりピンときませんでした。というのも、安楽椅子探偵にはなんというか、華やかなイメージがありますが、このおじいちゃんは怖いし暗いし、花がないのです。基本的に女性記者と2人で話をしているだけですし。でも推理力にはびっくり。ラストにもびっくり。なんだかんだ言って好きな作品です。

死ぬまでに全作読みたいと思う作品の一つです。

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謎解きの手法において、ホームズの推理=厳密な科学に対して、隅の老人の推理=人間性への帰結ってところが一番の差異じゃないだろうか。

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黒後家蜘蛛の会/アイザック・アジモフ

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もうヘンリーが恰好良すぎてゴロゴロ転がってしまいます。作家・画家・暗号の専門家・弁護士、などなど、傑出した才能を持つ変人の集会、黒後家蜘蛛の会。月一度開催されるこの会合には、毎回1つ不可解な謎が提示され、会員全員でそれに納得のいく解釈を付ける、という趣向が用意されている。……しかし、毎回鮮やかに謎を解くのはメインメンバーではなく、給仕のヘンリーなのです。控え目な老紳士の卓越した推理は、鳥肌なしには読めません。

「些細な手がかりをもとに、いかに論理的に真相を解明するか」という推理を思う存分楽しめる、ミステリ史に残る傑作短編シリーズの第1弾が本書です。-

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謎解きも面白いが、勝手な推理を展開する面々に対して、見事に解き明かしてしまっても控えめなヘンリーの対比が面白い。しかも事件のバリエーションも豊富。アシモフの推理短編は傑作揃いで、本当に多才な人だと思う。

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GOTH/乙一

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乙一先生の黒い短編集。有名作なので今さらですが、すんげー面白いです。トリックもそうですが、キャラクターというか世界観が。一歩間違えば悪趣味ぃ~なテーマを鮮やかな切り口でエンタメに昇華しています。このあたりの絶妙なバランス感覚は乙一先生の十八番ですね。

“冷めた感じ”というのが、この作品のイメージを上手い具合に引き立てていて、“冷静なる狂気”がビュンビュンと飛んでくるようでした。

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作中では様々な猟奇事件が発生し、事件を起こすにいたった犯人の心情が描かれていますが、それがまたリアルで、頭がくらくらしてきます。

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サイモン・アークの事件簿/エドワード・D・ホック

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こちらは短編推理小説の名手、エドワード・D・ホックの傑作シリーズ。自称何千年も生きている神官、サイモン・アークが、奇跡としか思えない不可解な事象の謎を解き明かしていきます。個人的には1巻各話のトリックはちょっとメタだなーと引いてしまったのですが、2巻以降はガチです。魅力的な謎と騙しのオンパレード。不可能犯罪を書かせたら、ホック先生の右に出るものはいません。アシモフ先生以外には。

オカルトに関連する魅力的な謎が次々に提示され、一体どうなっているのだろうと、考えさせられて、どんどんと物語に引き込まれる。

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ミステリの本道である謎解きの要素はしっかり押さえながら、オカルト的要素を散りばめた異色の短編集であり、怪異を題材にした魅力的な謎に思わず引き込まれてしまう作品揃いです。

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ブラウン神父の童心/G・K・チェスタトン

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外見が普通にかっこ悪いという珍しいタイプの名探偵、ブラウン神父。いく先々で起こるさまざまな難事件を見事な洞察力で次々解決していきます。他の名探偵はなかしら切っ掛けを持って推理力を働かせますが、ブラウン神父は一足飛びに結論にたどり着いて、そこから手がかりを解説する、というタイプの推理を展開します(と個人的に思っています)。ので、初読だと微妙にアンフェア感がする、かも。

とにかくアイデア性に優れ、ええっ!というアイデアが多いのが特徴。

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神の奇蹟は信じるが、人の起こす奇跡は信じないブラウン神父が数々の逆説で難事件を解決する名シリーズ。

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humi8968
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@humi8968

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