英国王のスピーチ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

幼い頃から吃音というコンプレックスを抱え、人前に出ることが苦手だった英国王ジョージ6世。言語療法士のライオネルは独自の練習法で彼に自信をつけさせていく。コンプレックスを克服し王として成長していくジョージ6世の姿と、ライオネルとの身分を超えた友情を、史実に基づいて描いた歴史ドラマ。
第83回アカデミー賞において、作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞の4部門を受賞。監督はトム・フーパー。

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画像右が大司教

日本語吹き替え:糸博

英国国教会のトップ。ライオネルの「資格のなさ」を問題視しており、戴冠式前に「こんな素人に任せていいのか」と圧力をかける。

その他

マートル・ローグ(演:ジェニファー・イーリー)

ライオネルの妻。夫がジョージ6世の吃音矯正に関わっていることを把握していなかったため、事実を知って非常に驚いていた。

ラジオアナウンサー(演:エイドリアン・スカボロ)

日本語吹き替え:樫井笙人

クライマックスのスピーチ放送でラジオの実況を務めていた。

『英国王のスピーチ』当時の時代背景

本作で描かれているのは第一次世界大戦と第二次世界大戦の間の時代である。世界恐慌により国民は貧困に苦しみ、ドイツではヒトラーが頭角を現し始める。そんな時代に演説で人々の心を掴んだのが、ジョージ6世の父であるジョージ5世だ。

ラジオの普及も相まって、国王の言葉が重要な意味を持ち始めた時代に、英国史上最も内気な王、ジョージ6世は生まれた。王家に生まれたが故に背負わなければならない運命と、それを受け入れ、立ち向かい成長していく姿が感動のスピーチを生み出したのだ。

『英国王のスピーチ』の史実との違い・相違点

基本的に実話ベースで制作された本作だが、劇中で描かれた出来事に関してはいくつかの脚色や変更が加えられている。

アルバート王子とローグの出会いの年の変更

映画では1934年に初対面を果たす様子が描かれているヨーク公アルバート王子とライオネル・ローグだが、実際の二人の初対面は1920年代であり、アルバートは1927年にオーストラリア連邦議会での演説を成功させている。

吃音の度合や貴族感の関係性の誇張

歴史研究家のアンドリュー・ロバーツは、作中のジョージ6世の吃音のひどさは実際よりも誇張されており、エドワード8世とウォリス・シンプソン、ジョージ5世の関係性が、ドラマ的な効果のために史実よりも敵対的に描かれていると述べている。

実際のチャーチルの行動と作中の描写の違い

退位危機に際したウィンストン・チャーチルの描写を疑問視する声も挙がっている。本作中ではチャーチルはアルバートを支える立場にあり、エドワード8世の退位にも反対しているようには描かれていない。しかし史実では逆で、チャーチルは退位させようとする圧力に抵抗するよう、エドワード8世に勧めていたとされている。

『英国王のスピーチ』の用語

吃音(きつおん)

ジョージ6世が悩まされているハンディキャップ。身体的な障碍の部類になるが、幼少期のトラウマなどの心理的状態も密接に関わっている。

言語療法(げんごりょうほう)

ライオネル・ローグがジョージ6世に対して行った治療法。歌わせたり、朗読を録音したりとかなり独特な手法のため疑いの目を集めるが、着実に効果を発揮した。

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@no4tooi1

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