美味しんぼの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『美味しんぼ』とは、『ビッグコミックスピリッツ』にて1983年より連載を開始した雁屋哲(原作)、花咲アキラ(作画)によるグルメ漫画。東西新聞文化部の記者、山岡士郎と栗田ゆう子が企画する「究極のメニュー」に対し、ライバル紙の帝都新聞が海原雄山の監修により「至高のメニュー」を立ち上げ、海原と山岡の間で料理を通じた親子対決が繰り広げられる。作中では、海原雄山など癖の強いキャラクターが数々のインパクトの強いセリフを残している。

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「これに比べると山岡さんの鮎はカスや」

第8巻第4話「鮎のふるさと」での京極万太郎のセリフ。
入院していた京極万太郎の退院祝い。そこで繰り広げられたのは、山岡士郎と海原雄山による「鮎の天ぷら」対決だった。
山岡は日本中の名産地を巡り、データと味覚を駆使して「これ以上はない」と自負する最高級の鮎を揃えた。万太郎もその味に満足し、山岡の勝利かと思われた。

しかし、後から出された雄山の鮎を一口食べた瞬間、万太郎の顔色が変わる。
「なんちゅうもんを食わせてくれたんや……なんちゅうもんを……」 「これに比べたら、山岡さんの鮎はカスや」と、万太郎は震えながら涙を流した。その味は、かつて故郷・高知県の四万十川で食べた記憶を呼び起こすものだった。
山岡が用意したのは「情報の味」であり、雄山が用意したのは「心の味」だった。食べる者の人生そのものに寄り添った雄山の洞察力の前に、山岡は完膚なきまでに叩きのめされたのだった。

富井富雄の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「子牛音頭行くぞー!モォモォー森の子牛ー子牛跳ねればああ愉快ときたもんだー」

92巻「牛肉の未来」での富井富雄のセリフ。
社会を震撼させていたBSE(狂牛病)問題を巡り、「アメリカの横暴から地球を守る会」と「食べ物安全第一協会」という対立する二つの団体が激しい議論を展開していた。その中で、牛肉を自由に食べられないことへの苛立ちを募らせ、泥酔していた富井は、信じがたい暴挙に及んだ。
「子牛音頭行くぞー!」「モォモォー森の子牛ー子牛跳ねればああ愉快ときたもんだー」と、不謹慎極まりない音頭を踊り始めたのである。このあまりにも無神経で不快な振る舞いに両団体は怒り、さらにこの愚行をライバル紙である帝都新聞が報じたことで、東西新聞社の威信は失墜。激怒した小泉局長は、富井に対してついに解雇を通告した。
最終的には、高校の教壇に立ってBSE問題についての講義を行うという条件で、辛うじて首の皮一枚でつながった。

泣きながら辞表を書く富井

「トンカツ大王」の店主の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「いいかい学生さん、トンカツをな、トンカツをいつでも食えるくらいになりなよ。 それが、人間えら過ぎもしない貧乏過ぎもしない、ちょうどいいくらいってとこなんだ。」

第11巻「トンカツの真髄」に登場した名セリフ。
東西新聞社に届いた一通の相談。送り主は、アメリカで成功を収めた実業家の里井だった。30年ぶりに帰国した彼は、かつて苦学生だった頃に食べた「あのトンカツ」の味を追い求めていた。
里井が語ったのは、まだ彼が日本にいた頃の、希望と貧しさが同居していた時代の記憶だった。あるとき里井は、貴重な給料を暴漢に奪われてしまう。
怪我を負っていた里井を助けてくれたのは、トンカツ屋「トンカツ大王」を営む男性だった。その男性は「トンカツ大王」に里井を案内し、自慢のトンカツ定食を振る舞ってくれた。そして、「いいかい学生さん、トンカツをな、トンカツをいつでも食えるくらいになりなよ。 それが、人間えら過ぎもしない貧乏過ぎもしない、ちょうどいいくらいってとこなんだ。」と諭すのだった。

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