『美味しんぼ』とは、『ビッグコミックスピリッツ』にて1983年より連載を開始した雁屋哲(原作)、花咲アキラ(作画)によるグルメ漫画。東西新聞文化部の記者、山岡士郎と栗田ゆう子が企画する「究極のメニュー」に対し、ライバル紙の帝都新聞が海原雄山の監修により「至高のメニュー」を立ち上げ、海原と山岡の間で料理を通じた親子対決が繰り広げられる。作中では、海原雄山など癖の強いキャラクターが数々のインパクトの強いセリフを残している。
ヒラメを食べた時の栗田の名言として、「ヒラメがシャッキリポンと、舌の上で踊るわ!」というものがある。『美味しんぼ』ファンの間では有名な名言となっており、「シャッキリポン」というフレーズは味を表現するワードとして、前代未聞のユニークな表現だと言われている。これまでにはない食レポとして、この作品のオリジナリティが光る表現。
海原雄山の名言・名セリフ/名シーン・名場面
「食べ物の味もわからん豚や猿を、私と一緒の席に着かせるのか!!」
第6話「幻の魚」での海原雄山のセリフ。
刺身は鯖が一番と胸を張った士郎。その場にいた海原雄山や周囲の面々は、足が早く鮮度落ちの激しい鯖を刺身の頂点に据える士郎の言動を馬鹿にする。パートナーである栗田ゆう子も、あまりに無謀な山岡の主張に不安を隠せない。
しかし、士郎が自信を持って提示したのは、神奈川県・葉山の海で獲れる特別な鯖だった。
原作は「食べ物の味もわからん豚や猿を、私と一緒の席に着かせるのか!!」という過激な発言だったが、アニメでは少しだけマイルドな「食べ物の味もわからぬ山猿を、私と同席させるのか!!」に変更されている。
「女将を呼べッ!!」
第12話「ダシの秘密」での海原雄山のセリフ。東西新聞の大原社主は、山岡士郎と海原雄山の長きにわたる不仲を解消させるべく、料亭で会食の機会を設けた。しかし、そのお節介は裏目に出てしまい、雄山は「女将を呼べッ!!」と激しい怒りを見せる。そればかりか、料理の味に次々と苦言を呈し、納得がいくまで何度も作り直しを命じる。
一方、別室の士郎は、客人が父であるとは露ほども知らず、窮地に陥った料亭の板場に助っ人として立つことになる。
「冷やし中華だと!?ふざけるなあ!!」
第33話「至高の冷やし中華」での海原雄山のセリフ。
家庭部記者の星村るみ子は、紙面で冷やし中華を特集すべく、文化部の士郎たちに協力を要請する。当初、士郎は「冷やし中華など、出来合いの具をのせただけの代物」と徹底的に否定していたが、実際にその多様な試みを味わうと「食としての可能性」を認め、態度を変える。
そんな折、星村から「さかきばら何某という著名な食通の人を取材する」と聞いた栗田は、山岡と共にその場へ同席することに。しかし、待ち合わせ場所に現れたのは、榊原ではなく他ならぬ海原雄山だった。
案の定、一触即発の険悪なムードが漂うなか、あろうことか星村は雄山に向かって「さかきばらさんですね」と呼びかけてしまう。さらに、事もあろうに「冷やし中華について意見を伺いたい」と続けたことで、雄山の怒りは頂点に達した。「冷やし中華だと!?ふざけるなあ!!」、「人を見て物を言え。冷やし中華のことをこの海原雄山に聞くとは失礼千万」と烈火の如く激怒するのだった。
取材対象者の名前を覚えず名前を間違えられた雄山。雄山でなくても激怒するのは当然である。
「このあらいを作ったのは誰だあっ!!」
アニメ第20話「板前の条件」での海原雄山のセリフ。「美食倶楽部」の若手板前・良三は、海原雄山の圧倒的なプレッシャーに耐えかね、つい煙草に手を伸ばしてしまう。しかし、常人離れした嗅覚を持つ雄山は、料理にわずかに移ったヤニの匂いを見逃さず、「このあらいを作ったのは誰だあっ!!」と板場に乗り込んでくる。そして職人としての自覚に欠けると断じられた良三は、その場で解雇を言い渡される。
行き場を失った良三を救うべく立ち上がった士郎は、良三にある特別な料理を伝授する。
アニメ版では「この刺身を作ったのは誰だあっ!!」とアレンジが加えられており、どの料理なのかがわかりやすくなっている。
「こんな器で料理が食えるか、不愉快だ!」
料理ではなく、器に怒りをぶつける海原雄山。
食事に関しては一切の妥協を許さない海原雄山であるが、その中の名言で、「こんな器で料理が食えるか、不愉快だ!」というものがある。和食や洋食では味に注目しがちであるが、やはり器が汚れていたりするとその店自体の評価がかなり下がる。良い素材で思いが込められた料理は、良い器に乗せられてこそテンションが上がり、料理の味もワンランク上の評価になる。料理には、このような「おもてなし」の心が必要だと考える海原雄山らしいセリフである。
「見ろ!! 手が汚れてしまった!!」「味覚音痴のアメリカ人の食べるあの忌まわしいハンバーガーを!!」
「見ろ!! 手が汚れてしまった!!」とは、アニメ第25話「ハンバーガーの要素」での海原雄山のセリフ。
「美食倶楽部」で腕を振るう宇田は、雄山も認める優秀な料理人。しかし彼は「多くの人々に美味しいものを届けたい」という情熱から、ファストフードの代名詞であるハンバーガーショップへの転身を決意する。その決断は雄山の逆鱗に触れ、宇田は事実上の破門同然で店を去ることとなった。
最高のハンバーガーを作ろうと意気込む宇田は、妥協を許さず最高級の牛肉と厳選されたパンを用意する。しかし、いざ完成した試作を口にしてみると、一つ一つの素材は超一流であるはずなのに、全体としてのバランスが致命的に欠落していた。理想と現実のギャップに苦悩する宇田に対し、山岡はハンバーガーという食べ物が持つ真の要素を説く。
この話では「味覚音痴のアメリカ人の食べるあの忌まわしいハンバーガーを!!」というアメリカ人までディスった有名なセリフも登場するが、さすがに「忌まわしい」という表現はまずかったのか、アニメでは「味覚音痴のアメリカ人の食べるあのハンバーガーをだと!!」とやや抑え目の表現に変更されている。
「中途半端な時間だが湯豆腐ならかまわんだろう。食べていけ。」
「中途半端な時間だが湯豆腐ならかまわんだろう。食べていけ。」とは、91巻に収録されている「海原雄山の湯豆腐」でのセリフ。ストーリーも後半になると、海原雄山も丸くなっていることがわかる。
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目次 - Contents
- 『美味しんぼ』の概要
- 山岡士郎の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「明日もう一度ここに来てください。本物の○○を食べさせますよ」
- 「深海の自然の中で育った健康そのものの鮟鱇の肝臓と、人間の小賢しい悪知恵で作り出した病的な肝臓のはたしてどちらがうまいか!?」
- 「こんなカラスミ有難がっているんじゃ、食通も聞いてあきれる。」
- 「それはまず第一に、日本の天皇家は、朝鮮とつながっていることです」
- 「ありがとう父さん」
- 栗田ゆう子の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「受けるわよ!」
- 「ヒラメがシャッキリポンと舌の上で踊るわ!」
- 海原雄山の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「食べ物の味もわからん豚や猿を、私と一緒の席に着かせるのか!!」
- 「女将を呼べッ!!」
- 「冷やし中華だと!?ふざけるなあ!!」
- 「このあらいを作ったのは誰だあっ!!」
- 「こんな器で料理が食えるか、不愉快だ!」
- 「見ろ!! 手が汚れてしまった!!」「味覚音痴のアメリカ人の食べるあの忌まわしいハンバーガーを!!」
- 「中途半端な時間だが湯豆腐ならかまわんだろう。食べていけ。」
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